松本市屋根現地調査｜危険！スレート屋根の割れ｜棟板金釘の浮き

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松本市屋根現地調査｜危険！スレート屋根の割れ｜棟板金釘の浮き

松本市に屋根の現地調査に伺いました。25年のスレート屋根です。

スレート屋根とはセメントと木質繊維を混ぜて板状に圧縮成型した屋根材で、軽量、安価、施工のしやすさなどから高いシェアを持っている屋根材です。それ自体に防水性がないので表面を塗装することによって防水しています。塗膜の劣化が防水性の低下につながるので定期的な塗装の面テンスが必要です。比較的割れやすいというもの欠点です。

今回の屋根はそんな欠点が見える状態でした。また、これからの台風シーズンに心配な棟板金の釘の浮きも見られました。今回は現地調査をした問題点をご説明したいと思います。

塗膜の劣化から水を吸ってしまっているスレート屋根

まず屋根全体の状況です。
もともとはグリーン系の色だったと思いますが、だいぶ白っぽく褪色しています。

変色、褪色は塗膜劣化のサインです。前にも書いた通り、スレートは塗装をすることによって表面を防水しています。変色、褪色イコール防水性の低下です。防水性を失ったスレートは原料がセメントと木質繊維なので水を吸いやすくなり、スレート自体の損傷や雨漏りの原因にもなります。

スレートは1段1枚の屋根材です。小口（こぐち）という断面が色が変わっているのがわかるかと思います。水を吸っている証拠で、よく見るとコケも発生しています。コケについては後程詳しくお話します。
定期的な塗装のメンテナンスをしなければいけないというスレートの弱点、メンテナンスを怠ると雨漏りにつながる可能性があります。

割れや欠け　スレート屋根材の飛散

スレートの弱点の一つに割れやすいというものがあります。以前はアスベスト（石綿）が使用可能だったので、石綿を混ぜて強度を出していました。しかし2002年以降石綿の使用が全面禁止になったのを受けて、スレートの強度が落ちてしまいました。ノンアスベスト時代の突入です。ノンアスベスト時代の前後のスレートはすぐに割れるや壊れるといった不具合が相次ぎました。今は技術開発が進み以前ほどではないのですが、それでも割れやすいという弱点は残ってしまっています。

かけて破片が屋根に残っているところがありました。庭や道路にこんな欠片が落ちていたら多分屋根の上から落ちたスレートの欠片です。屋根の劣化の可能性があるので注意しましょう。

台風シーズン前にチェックしておきたい　棟板金の釘の浮き

これから9月10月は台風シーズンです。2019年（令和元年）10月に長野県を襲った台風19号の記憶もまだ新しいのではないでしょうか。弊社にも棟板金の飛散や雨漏りのご相談が相次ぎました。

棟板金は下地にヌキという木材が入っています。この下地に板金を釘で止めています。木材なので経年や雨に濡れて腐食したり痩せてきます。そうなると釘が効かなくなりこのように浮いてきてしまいます。止めが効かなくなった板金は強風にあおられて飛んでしまいます。
20019年の台風の際、棟板金の修理を何件もしました。幸い人や物に当たってしまったという被害はなかったのですが、万が一人や車に当たってしまたら大事故です。台風シーズン前にチェックしておきたいところです。

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コケが発生しているスレート屋根

スレートにはコケが生えやすいという弱点もあります。これはスレートが水分を吸収しやすいためで、つまり八卦の発生はスレートが水分を吸収している証拠になります。スレート屋根の上にコケが発生していたら要注意です。

メンテナンス　ご提案内容

以上屋根の状況を点検をし、上記のようなご提案をさせて頂きました。
割れや欠けが顕著だった、スレートの寿命などを見ても塗装でのメンテナンスは、そのサイクルが短くなってしまい、次のメンテナンス時期がすぐに来てしまう可能性が高く、あまりお勧めできない。今後を考えても新しい屋根をかぶせるカバー工法が適切だというアドバイスをいたしました。
結果、後日カバー工法により工事を行わせていただいています。