2026.09.28
棟板金が飛んだことで屋根全体の状態を詳しく調査しました 「庭に棟板金が落ちていた」「板金だけ直せば大丈夫だろうか」と不安になっていませんか。 今回は、インターネット検索で街の屋根やさん松本諏訪平店を見つけていただいた松本市のお客様から、棟板金が飛散したとのご相談をいただきました。…

お客様から最初にいただいたご相談は、トタン屋根の塗装についてでした。
金属屋根の塗膜が劣化してきた場合、既存屋根を活かして再塗装できるケースもあります。
ただし、「金属屋根だから塗装」と最初から決めることはできません。
今回も、まず既存屋根にどの程度塗膜が残っているのか、剥離がどこまで進んでいるのかを確認しました。
その結果、屋根面の約3~4割で塗膜が剥がれている状態が確認できました。





こんにちは。街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建です。
安曇野市の築45年のお住まいで、三晃式瓦棒のトタン屋根をカバー工法で改修しました。
当初のご相談は屋根塗装でした。
しかし現地で屋根を確認すると、既存塗膜の約3~4割が剥がれていました。
この状態から再塗装するには、密着していない古い塗膜を除去して下地を整える必要があります。
築45年の既存屋根へ塗膜除去時の負荷がかかることに加え、塗膜を除去して再塗装する場合と新しい屋根を重ねる場合で費用差が大きくなかったことから、お客様と相談してカバー工法を選択しました。
今回のカバー工法では、三晃式特有の屋根構造に合わせて新しい下地をつくり、12mm厚の針葉樹合板、防水紙を施工。その上からガルバリウム鋼板を立平葺きで仕上げています。
工期は10日、工事費用は120万円です。
施工地域:安曇野市
築年数:45年
既存屋根:三晃式瓦棒トタン屋根
建坪:40坪
確認した状態:塗膜が約3~4割剥離
当初の検討:屋根塗装
工事内容:屋根カバー工法
下地:12mm厚針葉樹合板
防水紙:チャンピオンルーフィング
新しい屋根:ガルバリウム鋼板・立平葺き
工期:10日
工事費用:120万円
ポイント:三晃式には桟部分に木製の心木がないため、既存の桟へ木材を抱かせて新しい屋根下地をつくりました。
既存屋根は、三晃式と呼ばれる瓦棒葺きのトタン屋根です。
瓦棒葺きは、屋根の勾配方向に桟が通り、その間に「ドブ」と呼ばれる広い板金面があります。
一般的な瓦棒葺きでは桟の内部に木製の心木が入っているものがありますが、今回の三晃式にはこの心木がありません。
板金を折り曲げてつくられた桟を組み合わせる構造になっています。
この違いは、今回のカバー工法で新しい屋根下地をつくる際の重要なポイントになります。
屋根を近くで確認すると、三晃式の桟にできる溝部分で塗膜の剥離が進んでいました。
新しく塗装する場合、剥がれかけた塗膜の上からそのまま塗料を重ねることはできません。
密着していない古い塗膜を残したまま塗装すると、新しく施工した塗膜も古い塗膜と一緒に剥がれる可能性があるためです。
そのため今回のように広範囲で剥離している屋根を再塗装する場合は、脆弱になった既存塗膜を除去し、塗装できる下地をつくる工程が必要になります。
桟だけでなく、桟と桟の間にある「ドブ」と呼ばれる屋根面でも、塗膜が大きく剥がれていました。
一部分だけを補修して塗装すれば済む状態ではなく、屋根全体で旧塗膜の状態を考える必要があります。
塗装によるメンテナンスそのものが不可能だったわけではありません。
ただし今回は、剥がれかかった塗膜を広範囲に除去してから再塗装する必要がありました。
築45年の既存金属屋根に塗膜除去時の負荷がかかることも考慮しました。
今回、塗装からカバー工法へ変更した理由は「トタン屋根が古いから」だけではありません。
既存塗膜が約3~4割剥離しており、再塗装するには脆弱な塗膜を広範囲に除去する必要がありました。
さらに、その工程にかかる費用と新しい屋根を重ねるカバー工法の費用を比較しても、大きな差がありませんでした。
そこで既存屋根を活かしながら新しい屋根面をつくるカバー工法を選択しました。
「塗膜が剥がれているから必ずカバー工法」という判断ではありません。
既存屋根の状態、再塗装するために必要な工程、屋根への負荷、費用、今後の維持まで考えて工事方法を選んでいます。
ここからカバー工法の施工に入ります。
今回の工事で特に重要なのが、新しい屋根を固定するための下地づくりです。
三晃式は桟の内部に木製の心木が入っていないため、既存屋根の上へ構造用合板をそのまま固定することができません。
そこで今回は、既存の桟へ木材を抱かせるように取り付け、新しい屋根下地を固定できる状態をつくりました。
金属屋根のカバー工法でも、既存屋根の形状や構造によって施工方法は変わります。
今回の現場では、三晃式の構造を確認したうえで下地からつくり直すことが、カバー工法の重要な工程でした。
桟へ木材を取り付けたら、その上から12mm厚の針葉樹合板を施工します。
この合板が、新しい屋根を支える野地板になります。
今回の屋根は形状が複雑だったため、屋根の形に合わせて合板を加工しながら施工しました。
既存のトタン屋根を撤去するのではなく、その上に下地をつくり、屋根全体を新しい野地板で覆っていきます。
これによって、次に施工する防水紙とガルバリウム鋼板を取り付けるための新しい屋根面ができました。
新しい野地板が完成したら、その上へルーフィング(防水紙)を施工します。
使用したのは「チャンピオンルーフィング」です。
今回、既存屋根から雨漏りしていたわけではありません。
既存の三晃式トタン屋根を残し、その上へ新しい野地板と防水紙を施工することで、新しい屋根の防水層をつくります。
カバー工法は、既存金属屋根の上へ新しい金属屋根を直接重ねるだけではありません。
今回のように既存屋根の構造に合わせて下地をつくり、野地板、防水紙を施工したうえで、新しい屋根材を取り付けていきます。
このあと、防水紙の上へガルバリウム鋼板を縦方向に施工する「立平葺き」で屋根面を仕上げます。
チャンピオンルーフィングを施工した新しい野地板の上へ、ガルバリウム鋼板を立平葺きで施工していきます。
立平葺きは、軒先から棟方向へ長尺の金属屋根材を施工する工法です。
今回の屋根は形状が複雑なため、屋根の形に合わせて一枚ずつ加工しながら納めていきました。
既存の三晃式トタン屋根は撤去せず、その上に新しい下地・野地板・防水紙・ガルバリウム鋼板を施工しています。
屋根面が直線だけで構成されているわけではないため、すべて同じ形の屋根材を並べれば完成するわけではありません。
屋根の形状が変わる部分では、ガルバリウム鋼板を現場の寸法に合わせて加工して施工します。
特に屋根面同士が接する部分は雨水の流れも考えながら納める必要があります。
新しい屋根材を施工するだけでなく、それぞれの取り合いをどのように仕上げるかも金属屋根工事では重要です。
立平葺きが進んだら、屋根面同士が接する部分も板金で仕上げていきます。
こうした部分は屋根材の端部が集まるため、形状に合わせた板金加工が必要です。
現場で寸法を確認しながら部材を加工し、新しい立平屋根と一体になるように納めました。
屋根全体を同じ材料で覆うだけではなく、こうした細かな取り合いまで仕上げてカバー工法が完成します。
築45年の三晃式トタン屋根を、ガルバリウム鋼板の立平葺きでカバーしました。
工事前は既存塗膜の約3~4割が剥がれており、当初検討していた再塗装では、脆弱な旧塗膜を広範囲に除去する必要がありました。
そこで既存屋根への負荷や工事費用を比較し、今回はカバー工法を選択しています。
三晃式には桟内部の木製心木がないため、既存の桟へ木材を抱かせて下地をつくり、その上へ12mm厚の針葉樹合板、チャンピオンルーフィング、ガルバリウム鋼板を施工しました。
既存の金属屋根を活かしながら、新しい下地と防水層、屋根面をつくった工事です。
工期は10日、工事費用は120万円でした。
今回の工事は、最初からカバー工法をご希望されていたわけではなく、屋根塗装のご相談から始まりました。
現地で確認すると、既存塗膜は約3~4割剥がれていました。
再塗装する場合は、剥がれかかった塗膜を除去してから塗装する必要があります。
今回は築45年の既存屋根への負荷と、その工程にかかる費用を考え、カバー工法と比較したうえで工事方法を決めています。
また、三晃式は一般的な瓦棒屋根とは構造が異なり、桟部分に木製の心木がありません。
そのため、既存屋根の形状に合わせて新しい下地をつくるところから施工しました。
「トタン屋根だから塗装」「金属屋根だからカバー工法はできない」と屋根材の名称だけで決めず、現在の状態と構造を確認して工事方法を考えることが大切です。
屋根カバー工法は、化粧スレートだけを対象にした工事ではありません。
一方で、既存屋根が金属だからカバー工法ができると一律に判断することもできません。
屋根の状態や構造によって、塗装・カバー工法などの選択肢は変わります。
安曇野市・松本市で施工した5つの事例と、工法を選ぶ際の判断ポイントはこちらでまとめています。
→ 安曇野市・松本市|屋根カバー工法の施工事例5選|塗装との判断ポイント
街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建では、安曇野市をはじめ松本・塩尻・諏訪地域で屋根の無料点検・無料診断を行っています。
「トタン屋根をもう一度塗装できるのか知りたい」
「塗膜が広い範囲で剥がれている」
「古い金属屋根でもカバー工法ができるのか知りたい」
このような場合も、工事方法を先に決める必要はありません。
確認可能な範囲で既存屋根の劣化状態や構造を確認し、塗装で維持する方法とカバー工法などを検討します。
安曇野市で金属屋根のメンテナンス方法に迷っている方は、イトウ住建へご相談ください。
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