🏠重い瓦を降ろして、軽くて強い屋根へ

こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店です。
今回は岡谷市で行った瓦屋根から横暖ルーフプレミアムαへの葺き替え工事をご紹介します。

築30年を超える瓦屋根で、ズレや棟の歪みが目立ち始めていました。
「地震のニュースを見るたびに不安で…」というお客様の言葉から始まった今回の工事。
屋根を軽量化して耐震性を上げることで、家全体の安心感がぐっと高まりました。

🧱 棟瓦の撤去｜緩んだ銅線と崩れかけた棟を丁寧に解体

最初の工程は、屋根の最上部にある棟瓦の撤去です。
この部分は屋根全体を押さえる重要な構造部分ですが、経年で固定の銅線が緩み、
一部は風で動くほど不安定になっていました。

職人は手作業で棟の土や漆喰を少しずつ取り除き、下地を傷つけないように撤去。
崩れた土は飛散しないよう袋に詰め、同時に屋根面を清掃します。
見た目以上に重量があり、上り下りの際の安全確認も欠かせない作業です。

🧹 平瓦の撤去｜1枚ずつ外して建物を軽く

棟瓦を外したあとは、屋根全面の平瓦を撤去していきます。
瓦は瓦桟（かわらざん）という細い木の桟にのっているだけなので、
基本的にはスライドさせながら1枚ずつ外します。

ただし軒先や雪止め瓦は銅線で結ばれており、これを切断しながら作業を進めます。
瓦1枚あたり約2kg、屋根全体で数トンもの重さ。
撤去が進むたびに、建物がどんどん軽くなっていくのを感じます。
瓦や土はトン袋に詰めて下ろし、廃棄物は分別処理。現場を常にきれいに保ちながら進めました。

🔍③瓦撤去後の屋根面｜ボロボロになった古いルーフィングの確認

瓦を下ろすと、下から古い防水シート（ルーフィング）が現れました。
20年以上の歳月で穴が開き、日光で硬化してパリパリに。
この状態では雨が侵入しても家の中に届かない保証がなく、
もし台風時に雨が吹き込めば雨漏りの危険が高まります。

職人は屋根面全体を点検し、腐食や軒先の隙間もチェック。
「ここまで劣化していたとは…」とお客様も驚かれていました。
この工程で劣化状況をしっかり記録し、次の新しい下地づくりへ進みます。

➡関連記事：屋根葺き替え工事とは？古い瓦・スレートを新しい屋根に交換する流れと費用目安

🪵 野地板（12㎜構造用合板）の取り付け｜新しい屋根の“背骨”づくり

瓦と瓦桟をすべて撤去した後、屋根の骨組みに新しい下地板（野地板）を張っていきます。
使用するのは針葉樹構造用合板12mm厚。
屋根全体にまっすぐ張ることで、強度が上がり、たわみや歪みを防ぎます。

釘の間隔は一定に保ち、釘頭を面一（つらいち）に揃えるのが職人のこだわり。
一見地味な工程ですが、この下地の仕上がりで後の屋根寿命が大きく変わります。

🩹⑤改質アスファルトルーフィングの敷設｜雨を完全に防ぐ命綱

野地板の上には、防水シート（ルーフィング）を貼り付けます。
今回使用したのは、改質アスファルトルーフィング。
従来のアスファルトにゴム系樹脂を混ぜ、柔軟性と防水性を高めた高性能素材です。

岡谷市は寒暖差が激しい地域のため、温度変化で割れにくいこの素材が最適。
上下の重ね幅を一定にして、タッカーでしっかり固定。
職人が「ここを丁寧にやるほど、後々の安心感が違う」と話していました。

🪶⑥屋根材（横暖ルーフプレミアムα）の取り付け｜軽くて強く、美しく

防水層が完成したら、いよいよ仕上げ材の取り付けです。
採用した横暖ルーフプレミアムαは、SGL鋼板製の軽量金属屋根で、表面はフッ素樹脂塗装。
従来の瓦屋根に比べて重量はわずか1/10。
軽くても強く、断熱材一体型構造で遮音性・断熱性にも優れています。

さらに、サビに強く、雪滑りも良いので岡谷の冬にもぴったり。
施工は下から順番に重ね葺きし、1枚ずつビスでしっかり固定。
完了後、屋根全体が引き締まり、スタイリッシュな印象に変わりました。

➡関連記事：横暖ルーフとは？断熱・遮音・軽量性に優れた金属屋根の特徴とメリット

🌤 完工｜軽く、美しく、強い屋根へ

仕上げに棟包みと雪止め金具を取り付けて完成です。
天候にも恵まれ、わずか4日間で全工程を完了。
「屋根が軽くなっただけで家の印象が違う」とお客様も驚かれていました。

今回の工事では、耐震性の向上だけでなく、屋根の断熱・防音性能も格段にアップ。
「これで安心して冬が越せます」と笑顔でお話しくださいました。

【まとめ】🌸横暖ルーフで“軽さと安心”を両立する屋根へ

屋根のリフォームは、外観だけでなく家全体の“安全性”に直結する工事です。
重い瓦屋根から軽量金属屋根への葺き替えは、耐震・省エネ・防音の3つを一度に改善できる有効な手段。

横暖ルーフプレミアムαは、長野県内でも人気の高い金属屋根材で、
「軽くて強く、見た目も美しい」と評判です。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、地元の気候に合った最適な屋根をご提案しています。

【お客様の声＋担当者よりひとこと】💬地域密着で支える屋根の安心

💭お客様の声

「地震のニュースを見て不安に思っていましたが、今回の工事で本当に安心しました。
職人さんたちが毎日きちんと説明してくれて、現場も清潔にしてくれたのが印象的でした。
屋根の色も家の外壁に合っていて、とても気に入っています。」

👩‍🔧担当者よりひとこと

「岡谷市は風と雪の影響を受けやすく、屋根への負担が大きい地域です。
軽量化と防水性を両立できる横暖ルーフは、こうした地域にぴったりの屋根材。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、地域の気候を知り尽くしたスタッフが責任を持って施工しています。
“地域密着の安心対応”をこれからも続けてまいります。」

【地域コラム】🏔岡谷市の気候と屋根選びのポイント

岡谷市は諏訪湖の北岸に位置し、冬は冷たい風が吹き抜け、
屋根の雪や氷が落下しやすい環境です。
そのため、軽量で雪滑りの良い金属屋根は非常に相性が良い選択肢です。

また、夏は日差しが強く、冬は氷点下になる寒暖差の激しい気候。
この地域では、断熱材一体型の金属屋根を選ぶことで、
夏の遮熱・冬の保温を両立できます。
岡谷市のような気候に合わせた屋根選びこそ、長持ちの秘訣です。

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