2026.09.03
2026年9月3日 更新 割れた和瓦を部分補修ではなく金属屋根へ葺き替えました 安曇野市の築30年のお住まいから、「屋根瓦が何枚か割れているので、この先も安心して住めるようにしっかり直したい」とご相談をいただきました。 現地調査を行うと、平瓦には割れ、屋根の頂部にある棟瓦にはズレ…
街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建です。
「屋根が古くなったら塗装でいいのか、それとも葺き替えたほうがいいのか」「瓦から軽い金属屋根に変えたい」「雨漏りや下地の傷みがある場合はどうすればいい?」など、屋根リフォームでは工法選びに迷う方が少なくありません。
屋根葺き替えは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根をつくる工事です。
ただし、築年数が経過したからといって、すべての屋根に葺き替えが必要なわけではありません。
既存屋根材の状態、下地、防水紙、雨漏りの有無、屋根の重量、今後のメンテナンスなどを確認し、塗装・カバー工法・葺き替えのどれが適しているかを検討します。
この記事では、イトウ住建が実際に施工した屋根葺き替え工事5件を比較します。
施工面積45㎡・費用110万円台の事例から、203㎡・420万円の大規模な耐震改修に伴う葺き替えまで、工事条件はさまざまです。
「自宅の屋根ならどの事例が近いか」「なぜその住宅では葺き替えを選んだのか」という視点でご覧ください。
屋根葺き替え施工事例5選では、既存屋根の状態や工事の目的、施工面積などによって工事内容と費用が異なります。
① 松本市|経年した屋根
経年劣化や美観を考えて金属屋根へ葺き替え。施工面積約63㎡、工事費用約110万円。
② 松本市|金属屋根
雨音のお悩みも考慮して金属屋根を葺き替え。施工面積約109㎡、工事費用約208万円。
③ 松本市|瓦屋根
耐震改修の一工程としてSGL鋼板へ葺き替えて屋根を軽量化。施工面積約203㎡、工事費用約420万円。
④ 松本市|モニエル瓦
解体後に別の屋根が出てきたため、実際の状態を確認して施工方法を変更。施工面積約45㎡、工事費用約130万円。
⑤ 松本市|瓦屋根
断熱材一体型の金属屋根へ葺き替え。施工面積約50㎡、工事費用約120万円。
同じ「屋根葺き替え工事」でも、既存屋根材、屋根の状態、工事の目的、使用する屋根材、施工面積などによって工事内容と費用は変わります。
屋根リフォームには、大きく分けて塗装、カバー工法、葺き替えなどがあります。
塗装は既存屋根材を残して表面を保護する工事、カバー工法は既存屋根の上へ新しい屋根を重ねる工事です。
一方、葺き替えでは既存屋根材を撤去するため、撤去後に防水紙や下地の状態を確認しながら新しい屋根を施工できます。
例えば、
・既存屋根材を撤去する必要がある
・屋根材の下まで状態を確認したい
・瓦屋根から軽い金属屋根へ変更したい
・既存屋根の構造上、カバー工法が適さない
・耐震改修など建物全体の工事に合わせて屋根を見直す
といった場合に、葺き替えを検討することがあります。
ただし、「築○年を過ぎたら葺き替え」と年数だけで決めるものではありません。
屋根の状態によっては塗装や部分補修、カバー工法で対応できる場合もあるため、現地調査で現在の状態を確認してから工法を選びます。
葺き替え工事の大きな特徴は、既存屋根材を撤去することです。
屋根材を剥がすことで、普段は見えない防水紙や下地の状態を確認できます。
実際の工事では、事前調査だけでは分からなかった状態が解体後に判明することもあります。
今回紹介する事例④では、モニエル瓦を撤去すると、その下から以前の瓦棒屋根が出てきました。
このような場合、当初想定した工事をそのまま進めるのではなく、実際に確認できた屋根の状態に合わせて施工方法を見直す必要があります。
葺き替えは「古い屋根材を新しい屋根材へ交換するだけ」の工事ではなく、撤去後の状態を確認しながら新しい屋根をつくる工事でもあります。
・施工地域:松本市
・施工面積:約63㎡
・工事内容:既存屋根を撤去して金属屋根へ葺き替え
・工事のきっかけ:屋根の経年劣化・美観の改善
・工事費用:約110万円
・ポイント:既存屋根を撤去して下地から新しい屋根を施工
こちらは、経年による屋根の傷みや見た目が気になったことから葺き替えを行った事例です。
屋根のリフォームというと塗装を思い浮かべる方も多いですが、既存屋根の状態や今後の維持管理を考えて葺き替えを選択する場合があります。
今回は約63㎡の屋根で、既存屋根材を撤去して新しい金属屋根を施工しました。工事費用は約110万円です。
重要なのは「見た目が古くなったから葺き替え」ということではありません。
美観だけであれば塗装など別の方法が選択肢になる場合もあります。
既存屋根の状態を確認し、必要な工事範囲を判断することが大切です。
・施工地域:松本市
・既存屋根:金属屋根
・施工面積:約109㎡
・お悩み:雨が降ったときの屋根の音
・工事内容:金属屋根の葺き替え
・工事費用:約208万円
・ポイント:屋根更新とあわせて雨音への対策を検討
こちらのお客様のお悩みは、既存金属屋根の経年だけではなく、雨が降ったときに聞こえる音でした。
そのため、単に古い金属屋根を新しい金属屋根へ交換するだけではなく、雨音への対策も含めて工事内容を検討しています。
屋根リフォームで解決したいことは、住宅によって違います。
雨漏り、屋根材の傷み、美観、重量、断熱、雨音など、お客様が何に困っているのかを確認したうえで材料や施工方法を選ぶことが重要です。
今回の施工面積は約109㎡、工事費用は約208万円でした。
・施工地域:松本市
・既存屋根:瓦屋根
・施工面積:約203㎡
・工事目的:建物の耐震改修に伴う屋根の軽量化
・既存瓦:約9t
・新しい金属屋根:約1.5t
・新しい屋根材:SGL鋼板
・工事費用:約420万円
今回の5事例で最も規模が大きい、約203㎡の瓦屋根です。
既存の瓦は約9tあり、葺き替え後のSGL鋼板は約1.5t。屋根材を変更することで、屋根部分を大幅に軽量化しました。
屋根を軽くすると、地震時に建物へ加わる負担を抑える方向に働きます。
ただし、屋根を軽くしただけで建物全体の耐震性能が決まるわけではありません。
基礎、壁量、接合部など、建物全体を見て判断する必要があります。
今回も屋根だけを単独で軽量化した工事ではなく、大規模な耐震改修の一工程として屋根を葺き替え、その後に壁などの耐震補強も行っています。
「瓦は重いからすべて金属屋根へ交換すべき」という話ではなく、建物全体の改修計画の中で屋根の重量を見直した事例です。
・施工地域:松本市
・既存屋根:モニエル瓦
・施工面積:約45㎡
・工事内容:既存屋根を撤去して金属屋根へ葺き替え
・解体後の状況:モニエル瓦の下から古い瓦棒屋根を確認
・工事費用:約130万円
・ポイント:解体後の屋根に合わせて施工方法を変更
屋根の現地調査では、屋根材の表面や確認可能な範囲から状態を調べます。
しかし、既存屋根材の下がすべて見えるわけではありません。
こちらのお住まいでは、モニエル瓦を撤去すると、その下から以前の瓦棒屋根が出てきました。
事前に想定していた状態とは異なったため、当初の計画をそのまま進めるのではなく、実際に確認できた屋根に合わせて施工方法を変更しています。
屋根葺き替え工事では、このように解体して初めて分かることがあります。
大切なのは、予定していた施工方法に屋根を合わせることではなく、実際の下地や既存屋根の状態を確認し、その時点で必要な施工へ切り替えることです。
今回の施工面積は約45㎡、工事費用は約130万円でした。
5事例の中では最も小さい屋根ですが、面積だけで葺き替え費用が決まるわけではないことも分かる事例です。
・施工地域:松本市
・既存屋根:瓦屋根
・施工面積:約50㎡
・工事内容:瓦を撤去して金属屋根へ葺き替え
・新しい屋根材:断熱材一体型金属屋根
・工事費用:約120万円
・ポイント:既存瓦を撤去して屋根材を変更
こちらは既存の瓦を撤去し、断熱材一体型の金属屋根へ葺き替えた事例です。
金属屋根といっても、製品によって形状や構成は異なります。
今回は断熱材が一体になった屋根材を使用し、既存瓦を撤去して新しい屋根を施工しました。
「瓦から金属屋根へ変更すれば、どの製品でも同じ」というわけではありません。屋根形状や必要とする性能、施工条件などを確認して屋根材を選びます。
施工面積は約50㎡、工事費用は約120万円でした。
事例③も瓦から金属屋根への葺き替えですが、203㎡・420万円の大規模な耐震改修に伴う工事です。
同じ「瓦から金属屋根」という工事でも、目的や規模によって内容は大きく異なります。
今回の5事例を比較すると、葺き替えを選んだ理由がそれぞれ違うことが分かります。
事例①では経年した屋根全体のリフォーム、
②では金属屋根の更新と雨音への対策、
③では大規模耐震改修に伴う屋根の軽量化、
④では解体後に判明した既存屋根への対応、
⑤では瓦から断熱材一体型金属屋根への変更を行いました。
つまり、
「築30年だから葺き替え」
「瓦だから金属屋根へ交換」
「古いから全部撤去」
と一つの条件だけで決めるものではありません。
屋根リフォームを考える際は、既存屋根材の状態、下地や防水紙、雨漏りの有無、屋根の重量、屋根形状、今後どのくらい維持していきたいかなどを確認し、必要な工事を検討します。
5事例に共通しているのは「葺き替えという工法」ではなく、現在の屋根と工事目的を確認したうえで施工内容を決めていることです。
屋根リフォームには複数の方法があります。
塗装できる状態の屋根であれば、既存屋根材を残して塗装する方法があります。
既存屋根を撤去せず、その上から新しい屋根を施工できる状態なら、カバー工法が選択肢になる場合もあります。
一方、既存屋根材を撤去する必要がある場合や、屋根材の下まで確認して新しく施工する必要がある場合には、葺き替えを検討します。
重要なのは、最初から「葺き替えにする」「カバー工法にする」と決めてしまわないことです。
同じ築年数でも、屋根材や劣化状態、過去の工事履歴は住宅ごとに違います。
事例④のように、既存屋根を撤去して初めて過去の屋根が確認されるケースもあります。
そのためイトウ住建では、確認できる範囲で現在の屋根を調査し、塗装・カバー工法・葺き替えなどの選択肢から工事方法を検討しています。
今回ご紹介した5事例の工事費用は、約110万円から約420万円でした。
ただし、これは「松本市の屋根葺き替え相場が110万円~420万円」という意味ではありません。
5事例だけを比較しても、
・施工面積45㎡~203㎡
・既存屋根材の種類
・屋根の形状
・撤去する屋根の状態
・新しく使用する屋根材
・下地に必要な工事
・雨音対策や耐震改修など工事の目的
・足場や付帯工事
と条件が異なります。
例えば事例④は45㎡で約130万円、事例①は63㎡で約110万円です。
面積が小さい事例④のほうが高くなっていることからも、「屋根面積×一定の単価」だけで実際の総工事費を比較できないことが分かります。
葺き替えを検討するときは、総額だけではなく、既存屋根の撤去から下地、新しい屋根材まで「どこまで工事に含まれているのか」を確認することが大切です。
今回の5事例では、瓦から金属屋根へ変更した工事も複数あります。
瓦を撤去して軽い金属屋根へ変更すれば、屋根部分の重量を軽減できます。
ただし、屋根を軽くすることと、建物全体の耐震性能を評価することは別です。
事例③では約9tあった瓦屋根を約1.5tのSGL鋼板屋根へ変更しましたが、これは建物全体の耐震改修の一工程として行ったものです。その後、壁などの耐震補強も施工しています。
また、瓦を撤去したあとの下地がどのような状態になっているかも重要です。
新しい金属屋根の種類だけでなく、「瓦を撤去したあとにどのような下地をつくり、どのように防水して新しい屋根を施工するのか」まで確認しておきたいポイントです。
屋根葺き替えでは、事前調査を行っても屋根材の下をすべて確認できるとは限りません。
既存屋根を撤去すると、下地の傷みや過去の改修跡などが見つかる場合があります。
今回の事例④では、モニエル瓦の下から以前の瓦棒屋根が確認されました。
こうした場合に重要なのは、追加工事が発生するかどうかだけではありません。
「確認された状態に対して、なぜ施工方法を変更するのか」を施工会社から説明してもらうことも重要です。
見積もりの段階では、確認できる範囲と、解体後でなければ分からない可能性がある部分を分けて考えておくと、葺き替え工事の内容を理解しやすくなります。
今回ご紹介した5事例だけでも、葺き替えを行った理由、屋根面積、新しい屋根材、工事費用は大きく異なります。
屋根リフォームで大切なのは、「築年数が経ったから葺き替え」と最初から工法を決めることではありません。
現在の屋根材は何か、塗装できる状態なのか、カバー工法が可能なのか、既存屋根を撤去する必要があるのか。まずは現在の状態を確認することから始まります。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、確認可能な範囲で屋根材・下地・防水・雨漏りの有無などを点検し、必要に応じて塗装・カバー工法・葺き替えなどの方法をご説明します。
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