
2023.09.28
いつも街の屋根やさん松本諏訪平店のブログをご覧いただきありがとうございます。皆様の不安、疑問が少しでも解決できるような記事を書いていきますので引き続きよろしくお願いいたします。今回は茅野市のお客様のそんな不安や疑問の解決にお役に立てるように、お問い合わせいただいてから、契約、工事…

協力会社としてお世話になっている企業の社員さんのお宅で、その会社の生協さんからのDMに弊社のチラシが入っていたこと、ホームページをご覧いただき施工事例が豊富だったことが決め手でお問い合わせいただきました。窯業系(ようぎょうけい)サイディングのボード間とボードのジョイント部分シーリングが切れていたことがお悩みどころでした。屋根、外壁も塗装時期に来ていて、シーリング打ち替えに足場が必要なため、足場を有効活用するために屋根塗装、外壁塗装も同時に行っています。
塗装前の屋根の状況です。サビなど目立ったダメージはありませんでしたが、たぶん黒系の屋根色だったのがだいぶ変色して白に近いグレーになっています。塗料の色は顔料という色の成分を何色も組み合わせて作っています。顔料にも重さがあって白に近いほど軽く、黒に近いほど重くなります。塗膜が劣化していく過程で、重い黒系の顔料は下へ、軽い白系の顔料は上へと分離していきます。塗料のどんな色でも変色は白っぽくなったり薄くなったり、明るくなったりします。白に近い明るめの色が上へと分離しているためです。屋根の場合はこの白っぽく変色していく現象が塗装時期のサインです。
工事の様子です。まずはシーリングの打ち替えから行います。古いシーリングの両サイドをカッターできると簡単にはがすことができます。細かい残ったシーリングもきれいに剥がして裸になった目地の両サイドにはみ出し防止のマスキングテープを貼ります。簡単に貼るといいましたが外壁の凹凸に合わせて不陸がないように貼らなければいけないのでそこそこ技術のいる作業です。そのあと目地に下塗りのプライマーを塗布います。外壁面とシーリングに密着を高めるための塗料です。
そのあとで専用のガンでシーリング材を押し出しながら注入していきます。隙間ができないようにたっぷり入れていきます。すぐにヘラで均してマスキングテープをはがします。シーリング材が乾き始めてしまうと平らにならすことができず、またテープをはがす際に一緒についてきてしまうためです。時間との勝負の作業です。シーリングは初めはペースト状ですが乾くとゴム状になります。ゴム状に硬化するまで2日~3日かかります。十分な乾燥時間を置かないと、シーリングが硬化せずにいつまでもペースト状のままになってしまいます。またフクレの原因にもなります。
シーリングが完全に硬化したら高圧洗浄を行います。洗浄には家電量販店やホームセンターなどで市販されている電動の高圧洗浄機では水圧が足りません。我々プロはガソリンエンジンの業務用の高圧洗浄機を使用します。電動の洗浄機は水圧を上げるためにホースを細く絞ります。紙をボールペンで塗りつぶすイメージです。きれいに塗りつぶすことは難しいと思います。ガソリンエンジンの洗浄機であればホースを絞らなくても欲しい水圧で洗浄できます。筆で紙を塗りつぶすイメージです。塗り残すことなく塗ることができると思います。
屋根塗装の様子です。屋根塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りで仕上げるのが一般的です。まずは最初の工程の下塗りです。使用した塗料はAGCコーテックの防錆プライマーです。サビ止め効果とともに塗装面と塗料の密着を高めるための塗装です。白い下塗り材を使ったのでいったん屋根は真っ白になります。
中塗り、上塗りの様子です。使用した塗料は同じくAGCコーテックのフッ素樹脂塗料ルミステージ弱溶剤GTです。油性の塗料で硬化剤を一定量混ぜて塗膜表面を固めることで、傷がつきにくい硬い塗膜ができます。寒冷地に最適な塗料です。ルミステージは10年以上経過しても塗りたてのツヤを維持しているという実績が何件もある高耐久塗料です。ルミステージはメイクアップショップというメーカーの認定店でしか手に入りません。塗料のロットナンバーと塗装したお家を結び付けてメーカーで管理することで、メーカーが10年保証するためです。それだけ信頼と実績のある塗料です。
先日ルミステージの塗料メーカーAGCコーテックさんから、2022年度の表彰を受けました。今回は2部門での受賞で、一つは施工実績中部地区第2位、もう一つはお客様満足度全国第5位です。
施工実績は中部地区で毎年1位か2位をいただいています。愛知や静岡、三重などの大きな都市を抱えた地区での第2位なので価値があるかと思っています。
お客様満足度全国第5位は今回初めていただいた部門の賞です。いい塗料をご提案し、高い技術で施工した実績だと思っております。
ただ、両賞ともまだ1位ではありませんので、1位を取るべくさらに精進したいと思います
塗装は上から塗るのが基本です。外壁を塗る前に軒天(のきてん)雨樋などを塗装します。
外壁塗装の様子です。外壁も屋根同様下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りで仕上げます。下塗りには窯業系サイディングに染み込ませて中からサイディングボードを強化する浸透性プライマーを使いました。サイディングボードの強化とともに徒労の密着を高める効果もあります。
中塗りの様子です。既存の外壁は石積み調の多色塗りのデザイン外壁でしたが、色付きの塗料で塗り替えると石積み調の凹凸は残りますが、多色塗りは単色述べた塗りになってしまいます。意匠性を残すのであれば透明のクリア塗装をすることも可能ですが、外壁の損傷や落ちない汚れなどが残ってしまいます。お施主様は今の外壁の意匠性にこだわりはないということだったので、単色述べた塗りで仕上げることになりました。使用した塗料は関西ペイントのRSシルバーグロスSiです。シリコン樹脂の水性塗料で、紫外線が当たると塗膜内に発生するラジカルという塗膜劣化因子の発生を抑制することで長持ちする塗料です。
最後に上塗りの工程です。ご覧のように石積み調のボード自体のデザインは残りますが、単色述べた塗りになっています。ただ今までの重厚感がある色から明るい白系の色になって軽やかな外壁になったと思います。凹凸がある外壁なので塗り残しがないように仕上げるのがポイントです。お悩みだったシーリングの劣化もすべて打ち替えることによって心配なくなりました。シーリングの上から塗装しているので長持ちもします。
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