2026.09.03
2026年9月3日 更新 割れた和瓦を部分補修ではなく金属屋根へ葺き替えました 安曇野市の築30年のお住まいから、「屋根瓦が何枚か割れているので、この先も安心して住めるようにしっかり直したい」とご相談をいただきました。 現地調査を行うと、平瓦には割れ、屋根の頂部にある棟瓦にはズレ…

築40年を迎えた住宅でしたが、屋根に雨漏りや瓦の大きなズレなど、急いで修理しなければならない不具合があったわけではありません。
お施主様が考えていたのは、今後もこの家で長く暮らすための地震への備えです。
建物全体の耐震改修を進める中で、まず重量のある和瓦屋根を軽量化することになりました。





松本市で、築40年の和瓦屋根をSGL鋼板の金属屋根へ葺き替えました。
今回の目的は、屋根の傷みや雨漏りの修理ではありません。
これからも長く住み続けるための耐震改修を計画する中で、建物上部にある屋根の重量を見直しました。
施工面積は約203㎡。約9tあった和瓦を撤去し、12mm構造用合板、防水シートを施工して「ニスクPRO GMルーフ」で仕上げています。
葺き替え後の屋根重量は副資材を含めて約1.5tとなりました。
工事費用は約420万円、工期は約2週間です。
施工地域:松本市
築年数:約40年
既存屋根:和瓦
施工面積:約203㎡
工事目的:耐震改修に伴う屋根の軽量化
既存屋根重量:約9t
葺き替え後:約1.5t
使用屋根材:ニスクPRO GMルーフ(SGL鋼板)
工事費用:約420万円
工期:約2週間
ポイント:耐震改修の一工程として、屋根材部分を約9tから約1.5tへ軽量化。屋根だけで建物全体の耐震性能を判断するのではなく、このあと壁などの耐震補強も行う計画です。
今回の和瓦屋根は約203㎡あり、副資材を含めた重量は約9tでした。
瓦自体に大きな破損はなく、そのまま使用する選択肢もありましたが、今回は劣化補修ではなく耐震改修が目的です。
そこで和瓦を撤去し、軽量なSGL鋼板へ葺き替える計画としました。
今回の現場は敷地条件からクレーンを設置できず、トラックも屋根の近くまで入れませんでした。
そのため、約203㎡の和瓦を一枚ずつ手作業で屋根から下ろしました。
重量のある瓦を扱うため、周囲を養生し、安全を確認しながら撤去を進めています。
屋根から下ろした瓦は、一輪車を使ってトラックまで運びました。
屋根工事では、屋根の形状だけでなく敷地や道路、重機が使用できるかといった条件によって施工方法が変わります。
今回は現場条件に合わせ、無理のない量に分けながら瓦を搬出しました。
瓦の撤去後は、瓦を固定していた桟木も取り外します。
屋根面に残った土やほこり、細かな瓦の破片を清掃し、既存下地の状態を確認。
新しい下地を施工できる状態まで屋根面を整えました
既存下地の上から、12mmの構造用合板を屋根全面に施工しました。
新しいSGL鋼板屋根を施工するための下地をつくる工程です。
203㎡という大きな屋根全体へ合板を増し張りし、次の防水シート施工へ進みます。
12mm構造用合板の上に「チャンピオンルーフィング」を施工しました。
ルーフィングは、仕上げとなる屋根材の下で雨水の浸入を防ぐ二次防水です。
完成後には見えなくなる部分ですが、屋根全面へ確実に施工してからSGL鋼板を葺いていきます。
防水シートの施工後、新しい屋根材「ニスクPRO GMルーフ」を葺いていきます。
今回はSGL鋼板の金属屋根を採用しました。
屋根面に合わせて本体を施工し、棟や取り合い部分を納めて仕上げていきます。
ニスクPRO GMルーフを施工し、屋根葺き替え工事が完成しました。
葺き替え後の屋根重量は、副資材を含めて約1.5tです。
今回の耐震改修では、建物上部にある屋根を軽量化するため、和瓦からSGL鋼板へ変更しました。
今回の工事では、屋根材部分の重量が約9tから約1.5tになりました。
重量で比較すると約6分の1です。
建物上部の重量を軽くすることは、地震時に建物へ加わる力を抑える方向に働きます。
ただし、屋根を軽くすれば建物全体の耐震改修が完了するわけではありません。
今回も屋根葺き替えだけを単独で行ったのではなく、建物全体の耐震改修計画の一工程として施工しています。
屋根の葺き替えが終わったあとも、耐震改修は続きます。
今回の住宅では、壁などの耐震補強も行う計画です。
建物の耐震性は屋根の重量だけで決まるものではなく、壁や接合部などを含めて建物全体で考える必要があります。
そのため今回は「瓦が重いから金属屋根に交換する」という単独の工事ではなく、住宅全体を見直す耐震改修の中で屋根を軽量化しました。
今回の屋根葺き替え工事は、工事費用約420万円、工期は約2週間でした。
屋根葺き替えの費用は、屋根面積や形状、既存屋根の撤去量、下地の状態、使用する屋根材、現場の搬出条件などによって変わります。
今回はクレーンを使用できず、撤去した瓦を手作業で搬出する現場条件もありました。
約420万円は、この住宅の施工条件における実際の工事費用として参考にしてください。
瓦屋根から軽量な金属屋根へ葺き替えることは、耐震改修で検討する方法の一つです。
ただし、「瓦屋根だから耐震性が低い」「金属屋根にすれば耐震工事は十分」と一律に判断することはできません。
今回も建物全体の改修計画があり、その中の一工程として屋根の重量を見直しました。
耐震改修では、現在の建物の状態を確認し、どこをどのように補強するのかを建物全体で考えることが重要です。
瓦屋根から金属屋根への葺き替えでも、工事を行う理由は住宅によって異なります。
今回のような耐震改修に伴う軽量化だけでなく、下地の更新や雨音への対策など、実際の施工条件やお悩みに合わせて工事内容を決めた事例があります。
「自宅に近い事例を見たい」「工事内容や費用を比較したい」という方は、長野県内で施工した瓦屋根の葺き替え事例をまとめた記事も参考にしてください。
「瓦屋根の重量が気になる」「耐震改修と一緒に屋根も見直したい」「金属屋根へ変更するとどのくらい軽くなるのか知りたい」といったご相談にも対応しています。
街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建では、松本市をはじめ中信・南信地域で屋根の無料点検・無料診断を行っています。
確認できる範囲で現在の屋根や下地の状態を調べ、必要な屋根工事を検討します。
耐震改修を伴う場合は、屋根だけで結論を出さず、建物全体の改修計画を踏まえて考えることが大切です。
瓦屋根の重量や今後のメンテナンスが気になっている方は、工事方法を決める前に現在の状態を確認するところからご相談ください。
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