
2025.07.24
今回ご相談いただいたのは、茅野市蓼科高原の築約40年の別荘。屋根にはアスファルトシングルが使われていましたが、劣化とともに落ち葉がたまりやすく、屋根の状態を心配されてのご依頼でした。現地調査の結果、屋根材の接着不良や基材の露出など深刻な症状が見られ、私たち〈街の屋根やさん 松本諏…

こんにちは😊「街の屋根やさん 松本諏訪平店」です。
私たちは、長野県の厳しい気候に合わせた屋根工事を行いながら、外装劣化診断士と一般建築物石綿含有建材調査者の資格を活かし、建物の状態をしっかり診断・ご提案しています。
今回は茅野市白樺湖近くに建つ築20年の別荘で、屋根の劣化調査を行いました。
このブログでは…
✅ スレート屋根とアスベストの関係
✅ アスベスト規制の歴史
✅ 現地調査で分かった屋根の劣化状況
を分かりやすくお伝えしますね。
お客様からは
「屋根がところどころ欠けているのが見えて心配です…」
というご相談をいただきました。
スレート屋根材は以前から多くの住宅で使われていますが、**アスベスト(石綿)**との関わりや規制の歴史を知ると、より正確な診断ができます。
私は、一般建築物石綿含有建材調査者として屋根材の年代・種類を把握し、外装劣化診断士として劣化具合を総合的に見極められるのが強みです✨
「うちの屋根にアスベストが入っているか分からなくて不安…」
という方も多いですよね。
ここで、アスベスト規制の歴史を振り返ってみましょう。
🗓 1995年(平成7年)
・アスベスト含有量5%以上の製品が製造禁止
・この頃からノンアスベスト(無石綿)製品の開発が始まる
🗓 2004年(平成16年)
・アスベスト含有量1%以上の製品が製造・輸入禁止
・スレート屋根材も完全無石綿品へと切り替え
🗓 2006年(平成18年)
・石綿含有建材の製造・使用が原則全面禁止
🗓 2021年(令和3年)
・リフォームや解体工事で飛散防止対策が義務化
☝️ POINT
築20年以上の屋根はアスベスト入りの可能性が高く、築15〜20年ほどの屋根は無石綿スレートですが、初期製品は強度が低く割れやすい傾向があります。
まず、地面から屋根を見上げたときに分かったのが屋根材の欠落です。
この状態では、屋根材の下に敷かれたルーフィング(防水シート)※1が雨風にさらされ、雨漏りリスクが高まります。
☝️ ※1 ルーフィングとは?
屋根材の下に敷く防水シートで、建物を守る大切な役割があります。
お客様も「遠目にも分かるぐらいで不安でした…」と心配されていました。
資格者としての視点では、この段階はすでに「応急補修」ではカバーしきれない進行度です。
屋根に上がってみると、塗膜が剥がれて基材のセメントが白っぽく露出していました。
この状態は「風化」と呼ばれ、屋根材が水分を吸い込みやすくなります。
冬場には吸い込んだ水が凍結して凍害※2を引き起こし、ひび割れがさらに広がる危険性があるんです。
☝️ ※2 凍害とは?
水分が凍って膨張し、屋根材が割れてしまう現象。
無石綿スレートは、アスベスト入りに比べて繊維が脆く、こうした劣化が進みやすいのが弱点です。
よく見ると、過去に差し替え補修を行った跡がありました。
一部だけ新しい屋根材に取り替えたようですが、周囲の古いスレートが劣化しているため、新旧の強度差で割れが再発しやすい状態です。
お客様からも
「前に一度直してもらったけど、また別の場所が割れてしまって…」
と不安なお声がありました。
屋根の頂上部分にある棟板金は、屋根の防水の要です。
今回は換気棟※3が取り付けられており、屋根裏の湿気対策がされていましたが、ジョイント部分のコーキング劣化が見られました。
☝️ ※3 換気棟とは?
屋根の棟に付ける通気口で、湿気を外に逃がす役割があります。
さらに調べると、棟板金を固定する釘が数箇所で浮いている状態でした。
長野のような雪国では、屋根に積もる雪の重みや温度変化による収縮で釘が浮きやすいんです。
このままでは強風で棟板金が飛ばされる危険もあるので、こちらも早期の対策が必要です。
屋根全体を確認すると、塗膜の剥がれやひび割れが広がり、劣化が進行しているのが分かりました。
この状態では塗装でのメンテナンスは難しく、今回はお客様に屋根カバー工法※4をご提案しました。
☝️ ※4 屋根カバー工法とは?
既存の屋根を撤去せず、上から軽量金属屋根をかぶせる工法。
✔ アスベスト飛散リスクを最小化
✔ 廃材が少なくエコ
✔ 工期が短い
というメリットがあります。
築20年ということもあり、屋根全体の劣化と無石綿スレートの脆弱性を考慮し、屋根カバー工法が最適と判断しました。
✅ 一般建築物石綿含有建材調査者だからこそできる
✅ 外装劣化診断士としての劣化進行度の的確な診断
これらの知識と経験で、お客様に安心していただけるご提案を心がけています。
「アスベストのことまで詳しく教えていただき、安心感がありました。
写真で説明してもらえて、屋根の状態がよく分かりました。」
屋根の状態は遠目には分かりにくいもの。でも、放置すると大きな修繕が必要になることも…。
私たちは長野県の屋根を知り尽くしたプロとして、資格者の目線で安心・安全なご提案をいたします✨
💡 「うちの屋根も心配…」と思ったら、まずは無料診断で状態を確認しましょう!
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