2025.12.01
2025年12月1日 更新 はじめに|養生は塗装品質の土台です 松本市で外壁塗装をご検討中のお客様から「養生ってどういう作業なんですか?」と聞かれることがよくあります。実はこの養生、仕上がりの美しさや耐久性を左右する“とても大事な工程”なんです。塗装そのも…

お客様は築40年を迎えたお住まいにお住まいで、「外壁のひび割れが気になる」「屋根も少し錆びてきた」とのお悩みでご連絡をいただきました。
現地調査の結果、屋根はまだ十分塗装で対応可能。外壁はモルタル仕上げで、あちこちにヘアクラック(細いひび)とV字状のクラックが見られました。
モルタルは、金網(ラス網)の上にセメントを塗り固めた外壁材で、強度は高いものの柔軟性がないため揺れに弱いのが特徴です。
クラックを放置すると、雨水が浸入して塗膜の浮きや剥がれ、さらには躯体の劣化につながるおそれもあります。
今回は、構造に影響しない表面のクラックを丁寧に補修し、関西ペイントの高耐久塗料で仕上げました。





モルタル外壁の塗装で最も大切なのが、クラック補修です。
当社では「ハンドスムーサー」という特殊な注入器具を使用しています。
これは、補修材と専用ガンがセットになっており、高い圧力で樹脂を細いひびの奥まで注入できる道具です。
従来はクラックをV字やU字にカットして補修する手法が一般的でしたが、ハンドスムーサーなら削る必要がなく、外壁へのダメージを最小限にできます。
補修材はエポキシ樹脂系の接着剤。乾燥後は強固に固まり、外壁表面の動きに追従してひび割れを再発しにくくします。
細いヘアクラックには、下塗り材で埋めるため、表面の質感も均一に整います。
「見た目をきれいにするだけでなく、建物を守る下地づくり」が、この工程の目的です。
次は下塗り作業です。使用したのは関西ペイントのRSフィラー。
この塗料はモルタル外壁の下地に最適で、乾燥すると塗膜に“ゴムのような弾性”が生まれます。
この弾性があることで、地震や温度差で再び力が加わっても、クラックを発生しにくくする柔軟性を発揮します。
また、フィラーには「接着のり」のような役割もあり、塗料が外壁にしっかり密着するようにします。
この工程を丁寧に行うことで、上塗り塗料の持つ性能を最大限に引き出せるのです。
仕上げの美しさだけでなく、耐久性の基礎を作る“見えない重要工程”といえます。
中塗りでは、関西ペイントのRSシルバーグロスSiを使用しました。
この塗料は「ラジカル制御型シリコン塗料」と呼ばれ、紫外線による劣化因子(ラジカル)を抑える機能を持ちます。
ラジカルは、太陽光を浴びることで塗膜を分解してしまう成分。これを制御することで、色褪せやチョーキング(粉吹き)を防ぎます。
中塗りは、いわば「塗膜の体幹を作る」作業。外壁の防水・防汚性能のベースとなる層です。
ムラなく均一に塗ることで、上塗りとの密着も向上します。
上塗りも同じくRSシルバーグロスSiを使用。
中塗りで形成した機能層を守り、外観のツヤ・色合いを整える最終工程です。
上塗りは単なる「見た目仕上げ」ではなく、外壁を紫外線・雨水・汚れから守るバリア層の役割を果たします。
塗装後は落ち着いたツヤと深みのある色に仕上がり、クラック補修跡もほとんど目立ちません。
モルタルの重厚感を活かしつつ、新築のような印象を取り戻しました。
外壁だけでなく、金属部分の補修も大切です。
バルコニーの上裏(あげうら)には鉄製の部材が使われており、サビが進行していました。
ここには関西ペイントのアレスダイナミックルーフを使用。
金属用塗料として防錆性と密着性に優れ、雪や氷が多い茅野市の気候にも対応します。
まず錆止めを下塗りし、上塗りに同塗料を2回塗り重ねることで、塗膜の強度を高めています。
これでバルコニー下から見上げても、美しく均一な仕上がりになりました。
最後は屋根塗装です。
こちらも関西ペイントのダイナミックルーフ2液型を使用。
硬化剤を混ぜて使用するタイプで、乾燥後は非常に硬く、雪が氷塊になっても傷みにくいのが特長です。
また、こちらもラジカル制御技術を搭載しており、紫外線劣化を防ぎます。
弱溶剤系(油性)の塗料なので、耐久性は約15年。
茅野市のように冬期の積雪や凍結がある地域でも安心です。
モルタル外壁は美しい質感が魅力ですが、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、クラックを放置すると内部に水が入り、カビや剥離の原因になります。
今回のように、下地補修と高耐久塗料を組み合わせることで、長期的に住まいを守ることができます。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、茅野市の寒冷地気候を熟知した外装劣化診断士が、最適な塗装プランをご提案します。
「ひびが気になる」「何年も塗っていない」そんな方はお気軽にご相談ください。
40年経って外壁にヒビが増えたので心配でしたが、丁寧に説明してくれて安心しました。
補修の道具や塗料の種類まで教えてもらい、仕上がりもとてもきれい。
クラックがなくなり、外壁の色も明るくなって気持ちまで明るくなりました。
モルタル外壁の塗装は、“ただ塗る”だけでは長持ちしません。
クラックの見極めと補修方法、そして塗料選びがすべてです。
今回使用した関西ペイントRSシリーズは、寒冷地にも強く、信頼できる実績を持つ塗料です。
茅野市や原村など、冬の冷え込みが厳しい地域では、伸縮性と防水性を兼ね備えた塗装が最適です。
お住まいの外壁に気になるヒビがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
茅野市は八ヶ岳の麓に位置し、標高が高く冷涼な気候です。
冬は氷点下10℃近くまで下がることもあり、日中との寒暖差が大きいため、外壁の膨張・収縮が繰り返されます。
モルタル外壁にクラックが発生しやすいのも、この地域特有の現象です。
また、湿気を含んだ雪や霜が外壁に付着すると、凍結膨張でひびが広がることも。
定期的な点検と再塗装で弾性塗膜を保つことが、長く快適に住むための秘訣です。
寒冷地特有の施工ノウハウを持つ当店だからこそ、地域に合った塗装をご提案できます。
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