2026.09.05
2026年9月5日 更新 雨漏りをきっかけに築35年のスレート屋根を調査しました こんにちは。街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建です。 今回は安曇野市豊科のお客様から、雨漏り修理についてご相談をいただきました。 雨漏りの原因を確認するため屋根へ上ると、既存のカラーベス…

今回お問い合わせいただいたきっかけは、屋根からの雨漏りでした。
雨漏りが確認されたため一度は応急処置を行いましたが、その後も雨漏りが改善せず、「このまま部分的な補修を繰り返して大丈夫なのだろうか」という不安を感じていらっしゃいました。
築約25年が経過し、今後もご夫婦で住み続ける予定のお住まいです。
そこで、雨漏りしている箇所だけを補修するのではなく、屋根全体の状態を確認したうえで、今後の雨漏りリスクを抑える方法を検討することになりました。





諏訪市の築25年の戸建て住宅で、雨漏りが止まらないというご相談をいただきました。
以前にも応急処置を行っていましたが雨漏りが改善せず、「このまま補修を繰り返して大丈夫なのだろうか」という不安を抱えていらっしゃいました。
そこで今回は部分的な補修を繰り返すのではなく、既存のガルバリウム鋼板屋根を残し、その上から新しい下地・防水シート・屋根材を施工する屋根カバー工法をご提案しました。
この記事では、なぜ部分補修ではなく屋根全体を改修する判断をしたのか、その理由と施工の流れをご紹介します。
今回ご紹介する工事は、イトウ住建が諏訪市で施工した屋根カバー工法の実例です。
諏訪市で行ったほかの施工事例や、**「なぜその住宅ではカバー工法を選んだのか」**を比較したい方は、親記事の
「諏訪市の屋根カバー工法施工事例5選|スレート屋根のリフォーム事例を紹介」
もあわせてご覧ください。
今回の記事では、その中でも**「応急処置をしても止まらない雨漏りに対して、屋根全体の防水性を再構築した事例」**を詳しく解説します。
【諏訪市の屋根カバー工法施工事例5選|スレート屋根のリフォーム事例を紹介】はコチラ>>>
回の工事は、諏訪市の築約25年の戸建て住宅で行った屋根カバー工法です。
応急処置をしても雨漏りが改善しなかったため、部分補修を繰り返すのではなく、既存のガルバリウム鋼板屋根の上に新しい下地と防水シートを施工し、屋根全体の防水性を再構築しました。
新しい屋根材には天然石コーティングジンカリウム鋼板「メリッサ」を採用。
施工面積は105㎡、工事費用は160万円(税込)、工期は10日間です。
今回のポイントは「雨漏り箇所を探して塞ぐ」から「屋根全体で雨水を防ぐ」へ考え方を切り替えたことです。
現地調査では、まず雨漏りしている室内だけでなく屋根全体の状態を確認しました。
既存屋根はガルバリウム鋼板で、棟や下がり棟には一般的な棟カバーがなく、屋根材同士をかみ合わせるように納められていました。
すでに応急処置を行っても雨漏りが止まっていないことから、目に見える一部分だけではなく、屋根材の接合部やその下の防水層を含めて考える必要がある状態と判断しました。
雨漏りで難しいのは、天井にシミが出ている位置の真上から雨水が入っているとは限らないことです。
屋根材の内部に入った雨水が下地や防水シートの上を移動し、離れた場所から室内へ現れることもあります。
今回も応急処置後に雨漏りが続いていたため、浸入箇所を一点だけに絞って補修を繰り返すより、屋根面全体で雨水を防ぐ方法を検討することが重要でした。
今回の工事で最も重要だったのは、雨漏りの原因箇所を探して部分的に塞ぎ続けるのではなく、屋根全体に新しい防水層をつくるという判断です。
雨漏りが発生すると、まず考えるのは「どこから入っているのか」だと思います。
もちろん、浸入箇所が特定でき、周囲の屋根や防水層にも問題がなければ、部分補修で対応できる場合もあります。
しかし今回は、すでに応急処置を行っても雨漏りが改善していませんでした。
築約25年という経過年数も踏まえると、一部分だけを直して様子を見るよりも、屋根全体の防水性能を見直した方が、今後も住み続ける住宅には適していると判断しました。
屋根カバー工法は、既存屋根をすべて撤去するのではなく、その上に新しい下地や防水シートを施工し、新しい屋根材で覆う工法です。
今回の施工では既存屋根の上に12mm厚の構造用合板を施工し、さらに新しい防水シートを敷設します。
つまり、表面の屋根材を新しくするだけではありません。
既存屋根の上に新しい下地と防水層をつくり、屋根面全体で雨水の浸入を防ぐ構成に作り直せることが、今回カバー工法を選んだ大きな理由です。
部分補修そのものが悪いわけではありません。
原因が明確で、屋根全体や防水層の状態に問題がなければ、必要な部分だけを直す方が合理的なケースもあります。
一方、今回のように一度補修しても雨漏りが止まらず、浸入経路を一点に特定することが難しい場合は、補修箇所を増やしていくだけでは根本的な改善につながらない可能性があります。
そこでお客様が今後もこの住宅に住み続けることも踏まえ、部分補修を繰り返すより、屋根全体に新しい防水層を設ける方法をご提案しました。
既存のガルバリウム鋼板屋根の上に、12mm厚の構造用合板を敷設していきます。
この合板は、これから施工する防水シートや新しい屋根材を安定して固定するための**新しい屋根下地(野地板)**になります。
カバー工法では既存屋根の上に新しい屋根をつくるため、表面だけをきれいにするのではなく、新しい屋根材を確実に固定できる下地をつくることが重要です。
構造用合板の上には、軟質弾性プラスチックルーフィング「チャンピオンルーフィング」を敷設しました。
ルーフィングとは、屋根材の下に施工する防水シートです。
屋根は表面の屋根材だけで雨を防いでいるわけではなく、屋根材の内側へ回った雨水をこの防水層で受け止め、屋外へ排出する構造になっています。
今回は雨漏り対策が工事の最大の目的だからこそ、屋根面全体に新しい防水層をつくるこの工程が非常に重要になります。
防水シートの施工後は、屋根の軒先にスターターとなる軒先唐草を取り付けます。
軒先唐草は、屋根材の端部を納めるとともに、屋根を流れてきた雨水を軒先側へ適切に導くための板金部材です。
屋根面だけを防水しても、端部の納まりが適切でなければ雨水が回り込む原因になる場合があります。
そのため、屋根カバー工法ではこうした屋根の端部まで含めて新しい雨仕舞いをつくることが大切です。
軒先から順番に、天然石コーティングジンカリウム鋼板「メリッサ」を取り付けていきます。
メリッサは金属板の表面を天然石粒でコーティングした屋根材で、一般的な金属屋根とは異なる落ち着いた質感が特徴です。
屋根材は一枚ずつ所定の位置へ確実に固定し、雨水が適切に軒先へ流れる屋根面をつくります。
今回は下地と防水シートも新しくしているため、屋根材だけでなく、その下から防水性を見直していることが重要なポイントです。
屋根材の2段目と3段目の間には、先付けタイプの雪止めを取り付けました。
メリッサは表面に天然石粒があるため、表面が滑らかな金属屋根と比べて雪が一気に滑り落ちにくい特徴がありますが、今回は念のため雪止めも設置しています。
諏訪市では冬季の降雪や凍結も考慮する必要があります。
屋根を新しくするだけでなく、完成後の冬の暮らしまで考えて必要な対策を組み込むことも屋根工事では大切です。
屋根は一枚の平らな面だけでできているわけではなく、棟や下がり棟など複数の屋根面が交わる部分があります。
こうした場所では、現場の屋根形状に合わせてメリッサを加工しながら一枚ずつ取り付けていきます。
特に屋根面が交わる部分は、雨水の流れを考えた納まりが重要です。
既製品をそのまま取り付けるのではなく、実際の屋根形状に合わせて加工・施工することで、新しい屋根面を連続させていきます。
屋根材の施工後は、棟板金を固定するための下地材を取り付けます。
今回は一般的な木製の貫板ではなく、樹脂製の貫板を使用しました。
棟板金は風雨の影響を受けやすいため、その下にある固定下地の耐久性も重要です。
樹脂製の下地材は木材のように雨水を吸って腐朽する心配が少ないことが特徴です。
表から見えなくなる部分だからこそ、将来的な棟板金の固定力まで考えて下地材を選ぶことが大切です。
樹脂製の下地を取り付けた上から、新しい棟板金を施工します。
棟板金は屋根面同士が交わる頂部や下がり棟を覆い、接合部分から雨水が入り込むのを防ぐための重要な部材です。
施工前の屋根では棟や下がり棟に一般的なカバーがなく、屋根材をかみ合わせるように納めていました。
今回は新しい屋根材から棟部分まで一連の雨仕舞いとして施工し、屋根全体を新しい構成へ作り直しました。
屋根材や棟板金の取り付けが終わったら、固定状態や各部の納まりなどを最終確認します。
施工中に出た切粉や細かなゴミも屋根面に残さないよう清掃して工事完了です。
今回は既存屋根の上に12mm厚の構造用合板、防水シート、メリッサを施工し、棟部分まで新しくしました。
応急処置を繰り返すのではなく、屋根面全体に新しい防水層と屋根材をつくったことが今回の工事の最大のポイントです。
今回の屋根カバー工法では、雨漏りしていると思われる部分だけを補修するのではなく、既存屋根の上に新しい下地・防水シート・屋根材を施工しました。
これにより、屋根面全体で雨水の浸入を防ぐ新しい防水構造となり、これまで止まらなかった雨漏りの改善が期待できます。
雨漏りは「また次の雨で漏れるのではないか」という不安にもつながります。
今後もご夫婦で住み続ける住宅だからこそ、一時的な応急処置ではなく、これからの暮らしを見据えて屋根全体を改修したことに大きな意味があります。
今回ご提案したのは屋根カバー工法ですが、雨漏りが発生した住宅すべてにカバー工法が必要なわけではありません。
雨水の浸入箇所が明確で、周囲の屋根材や防水層に大きな問題がなければ、部分補修で対応できるケースもあります。
一方で今回のように、
といった条件が重なる場合には、部分補修を繰り返すよりも屋根全体の防水性を見直した方が適している場合があります。
大切なのは最初から工法を決めることではなく、「なぜ雨漏りしているのか」「どこまで直す必要があるのか」を屋根の状態から判断することです。
諏訪市は冬季に氷点下まで気温が下がる日があり、降雪や凍結・融解などの影響も考えながら屋根の状態を確認する必要があります。
ただし、「諏訪市だからカバー工法が適している」というわけではありません。
既存屋根の種類や劣化状態、下地の状態、雨漏りの有無、これから何年住む予定なのかによって適切な工事は変わります。
今回の住宅では、応急処置後も雨漏りが続いていたことと、今後も住み続ける予定であることを踏まえ、屋根全体に新しい防水層をつくるカバー工法を選択しました。
今回のお住まいでは、一度応急処置を行っても雨漏りが改善しなかったことが、屋根全体を見直すきっかけになりました。
雨漏りは室内に水が出ている場所と、実際に屋根から雨水が入っている場所が一致するとは限りません。
そのため、原因箇所を一点に絞ることが難しいケースもあります。
だからといって、すぐに屋根全体の工事が必要ということでもありません。
部分補修で直せるのか、カバー工法が適しているのか、それとも葺き替えが必要なのか。
イトウ住建では屋根の状態と今後の住まい方を確認しながら、必要な工事範囲を考えることを大切にしています。
「雨漏りを補修したのに、また漏れてきた」
「どこから雨が入っているのか分からない」
「部分補修でいいのか、屋根全体を直した方がいいのかだけ知りたい」
そんな段階でもご相談ください。
イトウ住建では、確認可能な範囲で屋根材の状態・棟や板金部分・雨水が入りやすい箇所・下地の状態・室内の雨漏り状況などを確認し、部分補修で対応できるのか、屋根全体の改修を検討した方がよいのかを判断します。
最初からカバー工法ありきではありません。
**「うちも同じ症状なのか知りたい」「修理で済むのかだけ確認したい」**という方も、お気軽にイトウ住建の無料屋根点検をご利用ください。
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