2026.08.23
2026年8月23日 更新 築27年、一度も手を入れていないスレート屋根を調査しました こんにちは。街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建です。 今回は箕輪町で、1999年に建てられた築27年の住宅から屋根点検のご相談をいただきました。 「家を建ててから一度も屋根をメンテ…
「屋根にサビが出てきたけれど、まだ塗装で大丈夫なのかな?」
「このまま放置すると雨漏りしてしまうのでは?」
築年数が経過したトタン屋根では、このようなご相談をいただくことが少なくありません。
今回のお客様も、屋根全体にサビや塗膜の剥がれが見られ、「この先も安心して住めるように、しっかり直したい」というご希望からご相談くださいました。
現地調査の結果、塗装によるメンテナンスも可能な状態でしたが、お客様のライフプランや屋根の状態を総合的に判断し、今回は構造用合板で下地を補強した屋根カバー工法をご提案しました。
同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考になさってください。
| 項目 | 内容 |
| 施工場所 | 上伊那郡箕輪町 |
| 建物 | 戸建住宅 |
| 築年数 | 約40年 |
| 既存屋根 | トタン三晃式瓦棒葺き |
| 施工方法 | 構造用合板を使用した屋根カバー工法 |
| 新屋根材 | ガルバリウム鋼板 立平葺き |
| 施工面積 | 110㎡ |
| 工事期間 | 10日間 |
| 工事費 | 約120万円(税込) |
現地調査では、築40年が経過したトタン三晃式瓦棒葺き屋根に、全体的なサビと塗膜の剥がれを確認しました。
経年劣化によって保護塗膜の性能が低下すると、屋根材が直接雨や紫外線にさらされ、サビが少しずつ進行していきます。
この状態をさらに放置すると、やがて腐食によって穴が開き、雨漏りへ発展する恐れがあります。
しかし今回の屋根は、**ワイヤーブラシやサンドペーパーでサビや浮いた塗膜を落とす「ケレン作業」**を丁寧に行えば、塗装によるメンテナンスも十分可能な状態でした。
つまり、
「塗装できない屋根」ではなかった
ということです。
だからこそ今回は、
"なぜ塗装ではなくカバー工法をご提案したのか"
が最も重要なポイントになりました。
今回の屋根は、塗装でも十分にメンテナンスできる状態でした。
実際、サビや剥がれかかった塗膜をケレン処理したうえで塗装を行えば、屋根の保護機能を回復させることは可能です。
しかし、お客様のお話を伺う中で強く感じたのは、
「その場しのぎではなく、これで最後の屋根工事にしたい。」
というお気持ちでした。
築40年が経過し、この先も長く住み続ける予定のお住まいです。
仮に今回塗装を行った場合でも、10~15年後には再び塗装が必要になる可能性があります。
一方、屋根カバー工法であれば、新しい防水シートとガルバリウム鋼板によって屋根を二重に保護でき、メンテナンスサイクルを大きく延ばすことができます。
今回私たちがご提案したのは、
「今安く直す方法」ではなく、長い目で見て安心できる方法
でした。
三晃式瓦棒屋根のカバー工法には、いくつかの施工方法があります。
一般的には既存屋根の上へルーフィング(防水シート)を敷き、そのまま新しい屋根材を施工する方法もあります。
しかし今回は、その方法を選びませんでした。
お客様のご希望は、
「しっかり直したい。」
その一言でした。
そこで私たちは、既存の桟へ角材を抱かせ、その上から12mm厚の構造用合板を全面に施工して新たな下地をつくる方法をご提案しました。
下地をしっかり補強することで屋根全体の安定性が高まり、その上へルーフィングと新しい屋根材を施工することで、より安心して長くお住まいいただける屋根へ生まれ変わります。
多少施工費は上がりますが、
「この先何十年も安心して暮らせる屋根にしたい」
という今回のお客様には、この方法が最も適していると判断しました。
| 比較項目 | 屋根塗装 | 屋根カバー工法 |
| 初期費用 | ◎ 抑えられる | △ やや高い |
| 耐久性 | 約10~15年 | 約30年前後 |
| 雨漏りへの安心感 | △ | ◎ |
| 今後のメンテナンス | 再塗装が必要 | 大幅に減らせる |
| 遮熱性能 | ほぼ変わらない | 向上できる |
| 今回のおすすめ | △ | ◎ |
今回のお客様は、「できるだけ長く安心して暮らしたい」というご希望をお持ちでした。
そのため、一時的に費用を抑える塗装ではなく、将来のメンテナンスコストまで考えた屋根カバー工法をご提案しました。
今回の工事で最もこだわった工程が下地づくりです。
既存の三晃式瓦棒屋根の桟へ角材を抱かせ、その上から12mm厚の構造用合板を全面に敷設しました。
一般的なカバー工法では既存屋根の上へそのままルーフィングを施工する方法もありますが、今回は「しっかり直したい」というお客様のご要望を最優先しました。
新しい屋根材は下地がしっかりしていてこそ本来の性能を発揮します。
見えなくなる部分だからこそ妥協せず施工することが、長く安心して暮らせる屋根につながります。
下地が完成したら、その上へ軟質弾性プラスチックルーフィングを敷設します。
ルーフィングとは屋根材の下に施工する防水シートで、万が一雨水が屋根材の内部へ入り込んだ場合でも、建物内部へ浸入するのを防ぐ非常に重要な役割があります。
屋根材だけでは住まいは守れません。
見えない防水層までしっかり施工することで、長期間にわたり雨漏りリスクを抑えることができます。
今回は防水性能だけでなく、住み心地の向上も考え、**遮熱シート「サーモバリア」**を施工しました。
サーモバリアは太陽からの**輻射熱(ふくしゃねつ)**を反射し、小屋裏へ伝わる熱を抑える効果が期待できる遮熱材です。
特に金属屋根は夏場に表面温度が高くなりやすいため、遮熱対策を組み合わせることで2階のお部屋や小屋裏の暑さ軽減につながります。
屋根リフォームは雨漏り対策だけでなく、毎日の暮らしをより快適にする工事でもあります。
新しい屋根材にはガルバリウム鋼板 立平葺きを採用しました。
今回の屋根は勾配が比較的緩やかなため、横方向へ重ねる横葺き屋根では雨水が流れにくくなる可能性があります。
そのため今回は、水が縦方向へ流れやすい立平葺きを選択しました。
屋根材は見た目だけで選ぶものではありません。
屋根の形状や勾配に合わせて最適な工法を選ぶことが、雨漏りを防ぐうえでとても重要です。
施工が完了した後は、屋根全体を清掃し、施工中に発生した細かな切りくずなどが残っていないかを確認します。
最後に施工状況を点検し、お客様へ工事内容をご説明してお引き渡しとなりました。
工事は屋根材を取り付けたら終わりではありません。
最後まで責任を持って確認することで、安心してお住まいいただける屋根が完成します。
今回の工事によって、屋根全体を覆っていたサビや塗膜の剥がれはすべて解消されました。
さらに、
が加わったことで、雨漏りへの安心感だけでなく、夏場の住環境改善も期待できる屋根へ生まれ変わりました。
お客様からは
「塗装との違いや、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく説明していただき、納得してお願いすることができました。これで安心して暮らせます。」
という嬉しいお言葉をいただきました。
箕輪町は標高約700mに位置し、冬は氷点下まで冷え込む寒冷地です。
積雪は比較的少ないものの、寒暖差による凍結と融解の繰り返しは屋根材や防水層へ大きな負担を与えます。
また春先には強風が吹くこともあり、棟板金や屋根材の浮き・緩みが発生しやすい地域でもあります。
こうした地域では、
「雨漏りしてから修理する」のではなく、「雨漏りする前に適切な工法を選ぶこと」
が住まいを長持ちさせるポイントです。
今回の屋根は、塗装によるメンテナンスも十分可能な状態でした。
しかし、お客様は「この先も長く安心して住み続けたい」というお気持ちをお持ちでした。
そのため私たちは、単純に費用が安い工法ではなく、長い目で見たメンテナンス性や安心感まで考え、構造用合板を使用した屋根カバー工法をご提案しました。
屋根工事に正解は一つではありません。
塗装が適している屋根もあれば、カバー工法や葺き替えが適している屋根もあります。
大切なのは、屋根の状態だけでなく、お客様がこれからどのように住まわれるのかまで考えて工法を選ぶことです。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、「本当に塗装で大丈夫?」「カバー工法の方が安心?」というご相談だけでも大歓迎です。
現地調査を行い、それぞれの工法のメリット・デメリットを分かりやすくご説明いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
「うちの屋根は塗装で大丈夫?」
「カバー工法の方が長持ちする?」
「雨漏りする前に点検だけお願いしたい」
そんな方は、ぜひ街の屋根やさん松本諏訪平店へご相談ください。
現地調査の結果をもとに、塗装・カバー工法・葺き替えの中から、お住まいの状態と今後のライフプランに合わせた最適なご提案をいたします。
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