2025.12.06
2025年12月6日 更新 ◆まずは外壁と屋根を丁寧にチェック 諏訪郡富士見町で「外壁が粉っぽい」「屋根のサビが気になる」とお問い合わせをいただき、現地調査に伺いました。実際に拝見すると、外壁のチョーキングやクラック、金属部分の剥離など“雨漏りが隠れやすいポイント&r…

築30年のモルタル外壁。「遠目でもくすみが気になる」「冬に表面がめくれたところがある」とのお悩みでした。調べてみると、夜の冷えこみで水分が凍ってしまう凍害由来の爆裂、それからクラックもちらほら。外壁面積は185㎡とやや大きめで、足場や動線も丁寧に組む必要がありました。
お客様は“外側でできる断熱対策”にも関心があり、関西ペイント・ドリームコートをご提案。メーカー資料の相対比較では従来シリコン比で断熱約5倍・防水約6倍(参考値)とされています。ただ、室内の断熱改修の代わりというより、「外皮の温度の上がり下がりを穏やかにする」イメージ。今回はクラック補修+下塗り2回で土台をきっちり整えてから、ドリームコートでやさしく包む流れにしました。





表面がポロッと欠ける“爆裂”。まずは欠けの周囲に浮きが広がっていないか、軽くたたいた音の違い(澄んだ音/鈍い音)で確認します。触ると粉っぽい所は下地の脆化が進んでいるサイン。
浅い欠けはポリマーセメント系パテで形を整え、深い欠けは段階充填→養生→再成形で密着を高めます。
最後に面の平滑さと角のエッジを手のひらでなでてチェック。
ここまで整うと、上の塗膜がきれいに乗ってくれます。
足場は仕上がりを左右する“見えない相棒”。
飛散防止メッシュは風抜けを考えて適度に張り、はしご・通路は搬入動線と避難経路も意識します。
窓の開閉や物干し位置も事前に伺い、日常生活への影響を最小限に。
作業前に金具の締め直し→ガタつき確認まで行い、作業中は声がけ+合図で安全第一。
均一な姿勢で塗れるから、膜厚ムラやローラー目が出にくくなります。
ハンドスムーサーは細い注入口+加圧で樹脂を奥まで届けます。
樹脂は気温と日射で粘度が変わるので、作業は日陰面→日向面の順が安定。
注入後は余剰樹脂のふき取り→軽い研磨で肌を整えます。
分岐の多いクラックは入口を複数回に分けて注入するのがコツ。
養生テープで樹脂の垂れを防ぎ、硬化後にテープを外して微調整。
仕上がりの段差感が減って、上塗り後の見映えも良くなります。
洗浄は“塗れる下地”づくり。
圧はサイディングより一段弱め/爆裂部は距離をとるなど、面ごとに調整します。
上から下へ→左から右への順に、重ね幅を一定にしてスジ目を消します。
雨樋裏や庇の内側、配管の影は角度替えで当て直し。
最後は水切れの様子を見て、乾燥時間をしっかり確保。濡れ跡が残るうちに塗ると密着不良の原因になるので、触ってサラッと感が出るまで待ちます。
RSプライマーは“のり”の役目。
雨だれ跡・目地際・補修部は吸い込み差が出やすいので、先行でサッと一度入れてから全体塗りすると均一になります。
ローラーは中毛→短毛で使い分け、角や入隅は刷毛で先回り。
塗り終わりは艶の出方でムラをチェック。
光を斜めに当てると、塗り残しや膜不足が見つけやすいです。
微弾性フィラーはピンホール埋め+肌調整+クッションが一度に叶います。
補修箇所の段差は斜め転がしで慣らし、凹凸の山だけ厚く乗らないよう角度を調整。
雨仕舞いの弱い部位(窓上・帯上)はもう一押しで膜を確保。
乾燥後、**指で押した“しなり感”**が少しあるのが理想。
これで上塗りの発色がそろい、ヘアクラックの出方も落ち着きます。
上塗りは見た目+バリアの完成。
雨筋が出やすい面はローラーの抜き方向を統一して、艶の流れを揃えます。
帯際・見切り・サッシ回りは細筆で“筋”を先につくり、ローラーでならして一体感を。
仕上げ直後は斜めからの映り込みを見て、艶ムラや気泡の有無を確認。
ここで手を入れると、完成写真の印象がぐっと上がります。
雨戸は粉体焼付け肌の相性をみて、ケレン後にエポ系防錆を薄めに均一塗布。
スラットは角度替えの二方向塗りで奥の塗り残しを防ぎます。
可動部は厚塗りすると粘着・異音の原因になるので“薄く重ねる”が正解。
最後に開閉チェックで擦れがないかを確認し、必要なら当たり面だけ軽く研いで微調整します。
笠木(かさぎ)は雨が当たりやすく、継ぎ目やビス頭が弱点。
アルミ笠木にはミッチャクロンで密着下地をつくってから上塗り。
鉄の手すりはサビの根まで落とすケレンがカギで、端部返し・溶接跡は入念に。
仕上げ艶は半艶〜三分艶が実用的で、指紋や擦れが目立ちにくく、外壁の艶とも馴染みます。
補修→下塗り2層→ドリームコートで、外皮の温度の揺れを穏やかにしつつ遮水性も底上げ。
雨戸・笠木・手すりまで合わせて整えたので、遠景の面ツヤも近景の目地・端部も気持ちよくまとまりました。
完工チェックは色番の再確認・膜厚抜きの有無・付帯部の触感まで。
写真映えだけでなく、暮らし目線の仕上がりを大切にしています。
🗣️お客様の声
「ヒビが気になって、冬は外壁の表面が欠けた所も…。
丁寧に原因と直し方を教えてくれて、安心してお任せできました。
仕上がりは明るくて上品。触った時の“ヒヤッ”とした感じも、前より穏やかに思えます。
ご近所への配慮も行き届いていて助かりました。」
👷担当者より
「凍害×クラックのときは“順番と土台”が命です。
ドリームコートの数値は参考値ですが、外側での温度ピークの抑えと連続した防水膜は実感値としてもしっかり効きます。
2〜3年ごとの点検で小さな変化を早めに見つけて、一緒に長持ちを育てていきましょう。」
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