2026.08.23
2026年8月23日 更新 築27年、一度も手を入れていないスレート屋根を調査しました こんにちは。街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建です。 今回は箕輪町で、1999年に建てられた築27年の住宅から屋根点検のご相談をいただきました。 「家を建ててから一度も屋根をメンテ…
こんにちは。イトウ住建です。
諏訪郡下諏訪町で進めている屋根カバー工法は、工事3日目を迎えました。
今回は、株式会社セキノ興産の金属屋根材「45ロック」を、前回取り付けた吊子金具へ固定していきます。
屋根がすべて真四角であれば、同じ形の屋根材を並べるだけで施工できます。しかし、実際の屋根には外壁との取り合い、屋根の段差、軒先など、さまざまな形状があります。
そのため、既存屋根の形に合わせて屋根材を正確に加工し、雨水が入りにくい納まりに仕上げる職人の技術が重要です。
前回の工程
【諏訪郡下諏訪町|三晃式トタン屋根のカバー工法で吊子工法を採用した理由】はコチラ>>>
| 工程 | 工事内容 | 進捗 |
| 1日目 | 鉄骨ベランダ・雨押え板金撤去 | 完了 |
| 2日目 | 棟板金・下地撤去、唐草・吊子取付 | 完了 |
| 3日目 | 新しい屋根材「45ロック」施工 | この記事 |
| 4日目 | 横葺き屋根・破風塗装、アルミベランダ取付 | 次回 |
| 5日目 | 付帯部仕上げ・最終確認 | 予定 |
| 項目 | 内容 |
| 工事内容 | 三晃式トタン屋根のカバー工法 |
| 本日の工程 | セキノ興産「45ロック」の施工 |
| 工事の目的 | 既存屋根を新しい金属屋根で覆う |
| 重要ポイント | 屋根形状に合わせた現場加工と正確な固定 |
| 屋根材施工期間 | 約3日 |
| 次回工程 | 横葺き屋根・破風塗装、アルミベランダ取付 |
こちらは、前回の工程で吊子金具を取り付けた屋根面です。
吊子は新しい45ロックを固定するための金具で、既存屋根の桟へ65mmのビスを使ってしっかり固定しています。
屋根カバー工法では、既存屋根の表面だけに金具を留めるのではなく、固定力を確保できる下地へビスを効かせることが重要です。
下地へ十分に固定されていなければ、屋根材の浮きやズレ、不陸と呼ばれる表面の凹凸につながる可能性があります。
完成すると吊子もビスも屋根材の下に隠れますが、この見えない固定部分が新しい屋根の安定性を支えています。
新しい屋根材には、株式会社セキノ興産の「45ロック」を使用します。
45ロックは、あらかじめ取り付けた吊子金具へかぶせるように施工する金属屋根材です。
屋根材の表面へむやみにビスを打たずに固定できるため、すっきりとした仕上がりになります。
ただし、屋根材は現場へ運び込んだ状態のまま、すべての場所へ取り付けられるわけではありません。
屋根の端部、外壁との取り合い、段差のある部分などは、一か所ずつ寸法を測り、実際の屋根形状に合わせて加工します。
寸法がわずかに違うだけでも隙間やゆがみが生じるため、現場の形を正確に読み取り、屋根材へ反映させる職人の経験が求められる工程です。
屋根形状に合わせて加工した45ロックを、吊子金具へ順番にかぶせながら固定していきます。
前回、吊子金具を一定の間隔で正確に取り付けたのは、この工程で屋根材を真っ直ぐ安定させるためです。
吊子の位置がずれていたり、金具の数が不足していたりすると、45ロックをきれいに納められず、屋根表面に不陸や浮きが出る原因になります。
屋根材を一枚取り付けるたびに、かみ合わせ、通り、固定状態を確認し、次の屋根材へ進みます。
完成後の見た目だけを整えるのではなく、屋根材が無理なく納まり、長期間安定して固定されることを重視して施工しました。
45ロックの軒先側には、「サンバナ」と呼ばれる専用のキャップを取り付けます。
屋根材の端部をそのままにすると、内部が見えて仕上がりが悪くなるだけでなく、雨水や風が入り込む経路になる可能性があります。
サンバナは、45ロックの端部を覆って保護し、軒先を整えるための重要な部材です。
屋根本体に比べると小さな部品ですが、こうした端部の納め方が屋根全体の防水性や見た目を左右します。
今回は、サンバナが浮いたり外れたりしないよう位置を確認し、耐久性を考慮してステンレス製のビスで固定しました。
サンバナの取り付けが完了した軒先です。
一つひとつの位置や高さをそろえることで、屋根の先端が一直線に整い、すっきりとした仕上がりになります。
サンバナは屋根の端部に付くため、下から見上げた際にも目に入りやすい部分です。
固定できていればよいというものではなく、屋根全体の通りを確認しながら美しく納める必要があります。
また、端部に隙間やがたつきがないか、ビスが確実に効いているかも確認しました。
屋根材本体だけでなく、軒先や接合部まで丁寧に仕上げることで、防水性と意匠性を両立した屋根になります。
今回、最も重要だったのは、既存屋根の形状に合わせて45ロックを加工し、正確に取り付ける工程です。
住宅の屋根は、一見すると真っ直ぐに見えても、すべてが完全な正方形や長方形ではありません。
建物の形状や経年によるわずかな違いがあり、外壁との取り合い、屋根の段差、軒先など、それぞれ異なる納まりが必要です。
そのため、屋根材を決められた寸法だけで切断し、機械的に並べればよいわけではありません。
| 確認する部分 | 職人が行う判断 |
| 屋根の幅・長さ | 現場で実測して加工寸法を決める |
| 外壁との取り合い | 雨水が入りにくい形へ加工する |
| 屋根の段差 | 既存形状に合わせて納まりを調整する |
| 軒先 | 唐草やサンバナとの位置をそろえる |
| 屋根材の通り | 全体にゆがみが出ないよう確認する |
三晃式トタン屋根を新しくする方法は一つではありません。
既存屋根を撤去して葺き替える方法、新しい下地を組んでから屋根材を施工する方法、既存屋根を活かしてカバーする方法などがあります。
| 施工方法 | 特徴 |
| 既存屋根を撤去して葺き替え | 下地まで確認しやすいが、撤去費・処分費がかかる |
| 新しい下地を組むカバー工法 | 下地を整えやすいが、材料費や大工工事費が増える |
| 吊子を使ったカバー工法 | 既存屋根を活かし、撤去量を抑えて新しい屋根を施工できる |
今回は既存屋根の状態を確認したうえで、撤去費用や廃材処分費を抑えながら新しい屋根へ更新できる、吊子を使ったカバー工法を選択しました。
費用だけで工法を決めるのではなく、既存屋根や下地の状態、今後の使用年数、お客様のご希望を確認したうえで判断することが大切です。
今回の45ロック施工では、特に次の点を確認しました。
屋根材を並べた直後はきれいに見えても、下地や固定が不十分であれば、将来的な浮きや変形につながる可能性があります。
完成後には確認できない部分も多いため、一枚ずつ取り付ける段階で施工状態を確認しながら進めました。
金属屋根材は、屋根の大きさに合わせて製作・搬入しますが、細かな納まりは現場で加工します。
特に、外壁との取り合い、屋根の段差、軒先や端部などは、建物ごとに形が異なります。
そのため、現場で寸法を測り、切断や折り曲げ加工を行いながら取り付ける必要があります。
金属屋根工事では、屋根材自体の性能だけでなく、実際の建物へ合わせて加工・施工する職人の技術も、耐久性や防水性を左右する重要な要素です。
次のような状態が見られる場合は、塗装だけで維持できるか、カバー工法が必要かを一度確認することをおすすめします。
□ 三晃式トタン屋根を長年使用している
□ 屋根全体に色あせやサビが見られる
□ 過去に何度か塗装している
□ 棟板金や軒先の劣化が気になる
□ 塗装とカバー工法のどちらがよいか分からない
□ 屋根を今後長く維持したい
三晃式トタン屋根でも、サビや下地の状態によって適した工事は異なります。
現地調査では、塗装で維持できる状態か、カバー工法や葺き替えが必要かを確認し、今後の維持費も含めてお住まいに合った方法をご提案しています。
今回の工程で、既存の三晃式トタン屋根の上へ新しい45ロックが施工され、屋根全体の印象が大きく変わりました。
しかし、屋根が新しく見えることだけがカバー工法の目的ではありません。
既存屋根の形状に合わせた加工、吊子への確実な固定、軒先のサンバナ施工など、一つひとつの工程を丁寧に行うことで、耐久性と防水性を備えた新しい屋根になります。
屋根材の性能を十分に発揮させるためには、建物に合わせて正確に施工する職人の技術が欠かせません。
次回は、カバー工法を行わなかった横葺き屋根と破風板の塗装を行います。
あわせて、工事初日に撤去した鉄骨ベランダに代わる、新しいアルミ製ベランダの取り付けも進めます。
屋根本体だけでなく、付帯部分まで整えることで、建物全体の耐久性と外観を仕上げていきます。
現地調査では「塗装で十分か」「カバー工法が必要か」「葺き替えが適しているか」を実際の屋根を確認して判断しています。
完成まであと少しです。次回も、工事内容だけでなく「なぜその工程が必要なのか」を現場写真とともにご紹介します。
次回の工程
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