2025.11.09
横暖ルーフとは? 横暖ルーフとは、金属屋根の内部に断熱材を一体化した高性能屋根材で、「軽い・静か・暖かい」がそろった寒冷地向けの屋根として高い人気を誇ります。メーカーはニチハ株式会社で、正式名称は「横暖ルーフαプレミアムS」など。ガルバリウム鋼板に断熱材(硬質ウレタン…
「訪問販売の人が来て“今すぐ屋根を直さないと危険です”と言われたけれど、本当にそうなの?」
「15年前に塗装してから、次に何をすれば良いのかわからない」
──そんなお悩みでお問い合わせいただくことは少なくありません。
今回ご相談いただいたのは、15年以上前に弊社で塗装したスレート屋根のお客様。
長く大切に住み続けたいというお気持ちに寄り添いながら、屋根の現在の状態を丁寧に確認しました。
築年数から、スレートには 石綿(アスベスト)を含む可能性が高い と推測されます。
2022年以降、石綿関連の規制は大幅に強化され、
「削る・剥がす」工事は手続き・コスト・安全管理の面で慎重な判断が必要 です。
だからこそ今回は、
屋根本体を剥がさずに新しい屋根を重ねる “屋根カバー工法” をご提案しました。
スレート屋根は、表面の塗膜が防水を担っています。
褪色は「見た目だけの変化」に見えますが、
実際には 雨水を吸って → 乾く → 吸って → 乾く を繰り返しているサイン。
さらに築30年クラスのスレートは、
石綿(アスベスト)を織り込んだ“旧規格材”である可能性が非常に高い ため、
劣化が進むほど 表面の粉化(チョーキング)や内部脆化 が起こります。
この状態で塗装をしても、
土台となるスレートが水を含んでいるため
塗膜が密着せず、数年で再剥離する可能性が高い です。
今回確認された割れは1ヶ所でしたが、
スレートは“割れが生じる時期に入っている”ということが重要です。
特に石綿含有スレートは
衝撃や寒暖差に弱く、
今後さらに割れが増える可能性があります。
塗装は「屋根材が健全であること」が大前提の工法。
素材自体の寿命が近い場合、塗装は延命にならずコスト効率が悪化します。
棟板金は金属のため、剥がれるとサビが進み、
さらに進むと 強風時に外れる危険 があります。
補修は可能ですが、
屋根本体より先に・または後に耐久がずれる ため、
今回のように屋根全体を保護するタイミングなら、
棟板金も含めて一体で保護できるカバー工法が合理的 です。
錆は屋根に跡を残すだけでなく、
錆が雨水とともに流れることで広い範囲に変色を広げることがあります。
カバー工法時は、アンテナも安全に脱着・再設置可能です。
| 項目 | 塗装 | カバー工法 |
|---|---|---|
| 石綿規制への適合 | × 要注意 (削る可能性) | ◎ 既存屋根に触れないため高適合 |
| 耐久性 | 8〜12年 | 25〜35年 |
| 断熱性 | 変化なし | 向上(夏涼しく冬暖かい) |
| 工期 | 比較的短い | 短い(撤去がないため意外と早い) |
| 将来のメンテサイクル | 頻繁に必要 | 次の工事が大幅に先になる |
今回のスレート屋根は、
築30年近い
防水性能が切れて吸水が進行
石綿含有の可能性が高い
表層の劣化により塗装が密着しにくい
以上から、塗装ではなく屋根カバー工法が、お家とご家族を長く守る上で最も合理的 という判断となりました。
屋根は“家のいちばん上で雨を受け止める最前線”。
ここをしっかり守ることは、住まい全体の寿命にも直結します。
訪問販売の話を聞いて不安になり、一度きちんと見てほしいと思って依頼しました。
写真を見ながら「なぜ塗装では不十分なのか」「カバー工法だと将来どう安心か」を丁寧に説明していただけて、家のために何が良いかがよく理解できました。
今後も長く住みたいお家なので、しっかり考えて提案してもらえたのが本当に良かったです。
屋根工事は「今をどうするか」だけでなく、これから20年・30年先まで家をどう守るか が大切です。
築年数・素材・気候・家族の暮らし方、それぞれに ベストのタイミングと工法 があります。
私たちは、無理な工事はすすめません。
一緒に“ちょうどいい工事”を選んでいきましょう。
塩尻市広丘は標高が高く、日差しが強い+夜間は冷え込む 地域特性があります。
この寒暖差により、屋根材は膨張と収縮を日々繰り返します。
さらに冬は乾燥し、風も強く、屋根表面の摩耗が進みやすい環境です。
また、周辺には果樹園やブドウ畑も多く、空気が澄んで景色の開放感がある反面、
紫外線量は一般平地より高い ことが知られています。
広丘で長持ちする屋根にするには、
「強い日射 × 寒暖差 × 乾燥風」に耐えられる屋根材が重要です。
→ その点、ガルバリウム鋼板は非常に相性が良い屋根材です。
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