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現場ブログ
安曇野市穂高｜玄関先の落雪防止に雪止め増設とスノーエール取付工事

2025年10月24日　更新

安曇野市や松本市といった冬の冷え込みが厳しい地域では、屋根の雪が固まりやすく、ある時ドサッと一気に落ちてしまう「落雪」 に悩まされるお宅が少なくありません。
特に 玄関先や家族が毎日通る動線上 に雪が落ちてしまうと、滑って転ぶ危険や、積もった雪で通行できなくなる不便さが生じます。

今回ご依頼いただいたT様邸では、まさにその「日常の動線が雪で危ない」というお悩みが中心でした。
以前、離れの建物にスノーエールⅡ型を設置した際に効果を実感してくださったこともあり、今回は 見た目を崩さず、必要な場所にしっかり落雪防止効果を持たせる工事 をご提案しました。
本記事では、実際にどのように施工し、お客様がどんな安心を得られたのかを、現場の様子と共にお伝えします。

ご相談内容と既存状況

T様邸は玄関と裏口へ続く通路が家の北側にあり、冬場は日が差しにくい環境。
そのため屋根に積もった雪が溶けずに固まり、少しの気温変化で大きな塊のまま落ちてくる ことが多かったそうです。

「大げさな工事ではなく、できるだけ自然な見た目で」「でも安全性はしっかり確保したい」
このご希望を元に、場所ごとに 雪止めの種類を使い分ける ことにしました。

施工箇所① 玄関上の庇

　◆朝の冷え込みで雪が残る玄関上

こちらは施工前の玄関上の様子です。
冷え込みが強い安曇野では、夜の間に降った雪が凍りつき、日中になってもなかなか溶けません。
T様邸の玄関は北向きのため、太陽の熱があまり届かず、雪が「氷の板」のように固まってしまう環境でした。
このままでは、ちょっとした温度変化や振動で、屋根から雪が一気に落ちてしまう可能性が高く、
通りがかった人に直撃する危険もあります。
そのため、まずは慎重に足場と手元の安全を確保しながら、固まった雪と氷を手作業で落とすところからスタートしました。
安全を保ちながらの雪下ろしは時間と集中力が必要な工程ですが、お客様の生活動線を守るための大切な準備です。

　◆見た目に配慮したLアングル雪止め追加

もともと設置されていたLアングル（棒状雪止め）は1段のみでしたが、
それだけでは 「雪の塊を止める力」 が十分ではありませんでした。
玄関先は家の顔でもありますので、「金具が目立ちすぎるのは避けたい」という気持ち、とてもよくわかります。
そこで今回は、同じ形状の雪止めを 屋根面の角度と既存金具とのラインバランスを計算したうえで追加しました。
金具の高さが均一になるよう、一つひとつ位置を確認しながら固定していくため、
見た目は自然なまま、落雪の量だけしっかり減らすことができる施工です。
「変わったようで変わっていない。でもちゃんと効果がある。」そんな仕上がりを目指しました。

施工箇所② 裏口へ続く生活動線の屋根

　◆雪が落ちると通れなくなる大切な動線

この通路は、玄関から裏手の敷地に向かうため毎日何度も使う生活のメイン動線です。
折板屋根の形状は雪が滑りやすいため、積雪が一度落ち始めると一気に通路をふさいでしまうことがあります。
冬の朝は特に滑りやすく、重い雪の塊が足元に落ちてくると転倒事故にもつながるため危険です。
お客様も「毎年ヒヤヒヤしていた…」とのことで、この場所は優先的に対策する必要がありました。

　◆スノーエールⅡ型で強い保持力を確保

こちらには スノーエールⅡ型 を4台設置しました。
スノーエールは、折板屋根にしっかり固定できる専用構造で、
横方向にも雪を支えるため、大きな雪の塊が滑り出すのを抑える効果が高い雪止めです。
さらに、金具の形状がシンプルで、上から見ても目立ちにくく、
景観を損ねにくいという利点があります。
取り付け後、お客様からは
「通路を使うたびに不安を感じていましたが、これなら安心して歩けますね。」
と嬉しいお声をいただきました。
毎日の小さなストレスがひとつ解消された瞬間です。

【まとめ】

雪止めは「とりあえず付ければよい」というものではなく、
屋根の形状・方角・生活動線・見た目のバランス・積雪環境 を総合的に考えて選ぶことがとても大切です。
T様邸のように、場所によって種類を変えることで、景観を損なわず効果をしっかり確保 することができます。

また、玄関や通路といった実生活で毎日使う場所は、わずかな落雪でも事故につながる可能性があります。
「ここだけ不安」「一部分だけ対策したい」といった 小規模な雪止め工事も大歓迎です。
気になり始めたら、まずはお気軽にご相談くださいね。

お客様の声と担当者より

【お客様の声】
「以前、離れに取り付けてもらったスノーエールがすごく良かったので、今回もお願いしました。玄関は見た目が大事だったので、目立たない形で対応してくれたのが特に嬉しかったです。通路側も、毎日使う場所なので安心感が全然違います。今年の冬を迎える気持ちが前向きになりました。」

【担当者より】
「T様邸は“北側で雪が残りやすい”という地域ならではの条件がありました。場所ごとに雪止めの効果が変わるため、見た目と安全性を両立させることを意識したご提案となりました。暮らしに直結する動線が守られ、私たちも嬉しく思います。」

【地域コラム】

安曇野市穂高は、朝夕の冷え込みが特に強く、**「雪が凍り → 固まり → まとめて落ちる」**現象が起こりやすい地域です。
屋根材や家の向きにより、同じ家でも「雪が落ちやすい場所」と「ほとんど落ちない場所」に分かれるため、部分的な雪止め工事のニーズが非常に多いのが特徴です。
地域特性を理解した工事が、家と暮らしを長く守ります。