2025.11.17
2025年11月17日 更新 🏠ご近所トラブルを防ぐ雪止め工事とは 諏訪市では住宅同士の距離が近く、冬の落雪が“ただの雪”では済まないことがあります。屋根からドサッと落ちた雪が隣家の花壇をつぶしてしまったり、境界フェンスを押して曲げてしまったり&helli…

お客様は長年、冬になるたびに隣家への落雪に頭を抱えておられました。
特に屋根の南側は日差しで雪が溶けやすく、昼間にズルッと大量に滑り落ちることがありました。
「生け垣や波板屋根を何度も傷めてしまって…」というお悩みから、今回の施工に至りました。
当社のチラシを保管してくださっていて、「地域密着の会社なら安心できる」とお電話をいただいたのがご縁です。
現地調査の結果、瓦・下地とも状態が良好だったため、既存瓦を活かした雪止め設置をご提案しました。





こんにちは。街の屋根やさん松本諏訪平店です。
今回は、松本市波田で行った瓦屋根へのオールアルミ製雪止め「スノーエール(ADF製)」設置工事をご紹介します。
冬の松本平は、雪が少なくても“滑り落ちる雪”が厄介。
特に波田地域は冷え込みが厳しく、朝晩の凍結で屋根雪が一気に滑り落ちることもあります。
落雪でお隣のフェンスや植木を傷めてしまう…そんなご相談が後を絶ちません。
今回は、「もう落雪で悩みたくない」とご依頼をくださったお客様宅での施工です。
まずは軒先から4段目の瓦を一枚ずつ丁寧に外します。
瓦の下には防水シート(ルーフィング)が敷かれており、ここに傷や穴があると雨漏りの原因になります。
職人は瓦を専用の吸盤リフターで持ち上げ、割れや欠けを防ぎながら慎重に取り外します。
外した瓦はそのまま屋根上で仮置きせず、一度地面に降ろして安全確保。
この段階で防水シートの破れ・染み・湿り気をしっかり確認しました。
今回は問題なく、下地も乾燥しており理想的なコンディションでした。
次に、雪止めを支える**固定下地=樹脂製胴縁(どうぶち)**を取り付けます。
この胴縁は、木材ではなくポリプロピレン系の樹脂素材。
水分を吸わないため、雨・結露・凍結でも腐る心配がありません。
取り付け位置は屋根勾配に合わせて正確に水平を出します。
ビス留め後、座金の周囲には防水パッキンを使用し、貫通部からの水の侵入も完全防止。
木製と違い膨張収縮が少ないため、松本市のような寒暖差の大きい地域でも長期に安定して性能を発揮します。
屋根の先端、軒先部分にも同じ樹脂胴縁を施工します。
ここは雪止め本体のフックを引っ掛ける支点になる部分。
取り付けの角度が1〜2度ずれるだけで雪の滑り方が変わるため、
レーザー墨出し器で精密にラインを確認しながら施工しました。
軒先は外気の影響を最も受けやすいため、固定ビスはステンレス製を採用。
「見えないところこそ丁寧に」——職人たちが最も神経を使う工程のひとつです。
いよいよ**スノーエール本体(ADF製)**を設置します。
まずは図面どおりの位置に仮留めし、枚数・角度・左右のバランスを確認。
今回は合計14台を設置しました。
スノーエールはオールアルミ製の雪止め金具で、
アルミ特有の軽さとサビにくさに加え、熱伝導率が低いため氷化しにくい特性を持ちます。
そのため雪が引っかかりすぎず、程よく留める“理想的な滑り止め”が実現します。
仮留め時にお客様にも位置をご覧いただき、「屋根の見た目がすっきりしている」と喜ばれました。
本固定では、軒先側の胴縁にスノーエールのフックをしっかり掛け、
上側の胴縁にはステンレス針金で二重結束します。
雪止め同士も互いにワイヤーで連結し、全体で荷重を分散する構造に仕上げます。
この結束方法は、雪の重みを1箇所に集中させないための重要なポイント。
特に湿雪が多い松本地域では、1m²あたり100〜150kgの荷重がかかることもあるため、
職人は一本一本テンションを均一に保ちながら針金を締めていきます。
最後にすべての固定箇所をトルクレンチで確認し、微調整を行いました。
雪止め設置のタイミングで、屋根全体の点検も行いました。
棟(むね)瓦を確認すると、経年による**蛇行(ゆがみ)**が少し見られました。
特に波田地域は強風が多く、車道近くの住宅では振動の影響も重なります。
丸瓦下の白い漆喰(しっくい)は土台が劣化しやすい部分。
表面がポロポロと剥がれ始めていたため、今後の補修をおすすめしました。
「点検までしてもらえるとは思わなかった」とお客様も感心されていました。
最終確認を終え、すべてのスノーエールが美しく並んだ状態で完成。
屋根全体の長さは約12.8m。
設置ラインが均一に揃っており、デザイン面でも違和感がありません。
作業は1日で完了し、翌朝には早速うっすらと積もった雪がしっかり屋根に留まっていました。
お客様も「これでお隣を気にせず冬を迎えられます」と大満足のご様子でした。
雪止めは見た目には小さな部材ですが、
実際は家とご近所を守る“屋根の保険”のような存在です。
今回のADF製スノーエールは、軽量・高耐久・サビに強いアルミ素材。
設置後も屋根にほとんど負担をかけず、耐候性にも優れています。
松本市波田のような寒冷地では、まさに最適な雪対策リフォームです。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、屋根形状や勾配に合わせて最適な雪止めをご提案しています。
「冬になると毎年落雪に悩まされていましたが、今年は安心して過ごせそうです。
屋根の点検まで丁寧にしてくださって、頼んで本当によかったです。
見た目もすっきりしていて、屋根が若返ったみたいです。」
「松本市波田は雪が湿って重くなりやすい地域なので、金属や木製の雪止めではサビや腐食が心配です。
今回採用したADF製スノーエールはアルミ製で長寿命。
見た目にもスマートで、瓦屋根にもぴったり合いました。
私たちは“地域密着の安心対応”を大切に、これからも雪国の暮らしを支えてまいります。」
松本市波田は北アルプスのふもとに広がる扇状地で、日中の気温差が大きく、雪が締まりやすいのが特徴です。
この「締まり雪」が滑り落ちると破壊力が大きく、軒先や雨樋を傷めることも少なくありません。
そのため、落雪をコントロールする雪止めの設置が欠かせません。
アルミ製スノーエールは軽量ながら高強度で、雪の重みを受け止めつつ屋根を守る“頼れるパートナー”です。
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