2025.10.21
2025年10月21日 更新 「強風のあと、雨樋がぶら下がっている…」そんなトラブルは松本市でも少なくありません。特に風を遮る建物が少ない地域では、突風によって軒樋が外れるケースが多く見られます。今回は、松本市小屋で実際に強風によって破損した雨樋の現地調査を行い、火…
「隣に新しい家が建ったら、雨水の流れが気になる…」
そんな不安を感じたことはありませんか?
今回ご紹介するのは、安曇野市穂高で実際にあった雨どい設置工事の事例です。
お客様から「物置の屋根に雨どいが付いていなくて、隣家へ水が流れてしまうかもしれない」とご相談をいただきました。
しかもお隣の着工が1週間後!
お隣の工事が始まるとこちらの工事ができなくなる可能性があります。
限られた時間の中で、現場調査・見積り・施工までをスピーディーに行った緊急対応の様子をお伝えします。

現地を確認すると、お客様がご自身で建てられた「物置兼ガレージ」の屋根には雨どいがありませんでした。
この屋根は**差し掛け屋根(さしかけやね)**と呼ばれる構造で、母屋の外壁から片側にだけ伸びる“片流れ”のような形をしています。
差し掛け屋根は、手軽に設置できる一方で、
勾配(こうばい)が取りにくい
雨水が一方向に集中する
雨どいを後付けしにくい
といった特徴があります。
これまでは隣地が空き地だったため、多少の雨水の流れ込みも問題になりませんでしたが、今回新築住宅が建つことで状況が一変。
「このままではお隣に迷惑をかけてしまう」と、お客様が弊社へご相談されたのです。
現場確認を終えたその日、すぐに採寸・資材の選定を行い、当日中にお見積りを提出。
お客様のご決断も早く、即日ご契約となりました。
施工日は、お隣の外構工事が始まる前日の“わずか1日”という奇跡的なタイミング。
現場のスケジュールを見極め、最も効率よく作業できるように職人チームを手配しました。
お施主様からも「この日しかないんです」とのお話をいただき、まさに“一期一会の施工日”となりました。
差し掛け屋根の全長は10m以上。
見た目には水平に見えるため、雨どいを取り付けても水が流れにくい構造です。
そこで職人はレーザー水平器を使い、数ミリ単位で高さを調整。
わずかな勾配を確保することで、雨水が停滞せずスムーズに排水路へ流れるよう設計しました。
さらに、母屋の下屋根(げやね)から落ちる雨水と差し掛け屋根の雨水を1本の雨どいに集約。
無駄のない排水経路を確立することで、見た目もスッキリ、機能面も万全の仕上がりになりました。
職人も「これ以上の勾配は難しいですが、ギリギリのラインで完璧に流れるようになりました」と手応えを感じた様子でした。
施工は半日ほどで完了。
新しい雨どいは建物の外観にもしっくりなじみ、見た目も機能も満点の仕上がりです。
お客様からは、
「隣とのトラブルを未然に防げて本当に助かりました。
こんなに短期間で対応してもらえるとは思っていませんでした。」
と嬉しいお言葉をいただきました。
ご近所同士の関係を大切にする安曇野市では、こうした「雨水対策」は非常に重要です。
後回しにすると、外壁や基礎の劣化、泥はねによる美観の低下、そして何より隣家とのトラブルに発展することもあります。
「差し掛け屋根のように勾配が取りにくい屋根は、経験と技術が必要です。
職人の手仕事でミリ単位の勾配を確保し、見た目も美しく仕上げることができました。
安曇野市のように自然と人が近い地域では、“雨水の行き先”まで配慮した施工が大切ですね。」
今回のように、「空き地だった隣に新築が建つ」「屋根の一部だけ雨どいがない」といったケースでは、早めの対策がポイントです。
差し掛け屋根は構造上、雨水が集中しやすいので、排水経路をしっかり設けることで建物を長持ちさせることができます。
安曇野市のように寒暖差が大きく、雪解け水も多い地域では、地元の気候を理解した施工が欠かせません。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、地域密着ならではの対応力で、急ぎの工事や細やかな配慮が必要な現場にも柔軟に対応しています。
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