2026.08.24
2026年8月24日 更新 瓦を撤去して初めて分かった破風板の腐食をその場で補修 松本市中央にある築約90年の住宅で進めている屋根葺き替え工事です。 古い瓦を撤去して野地板を施工する段階で、事前の確認では見えなかった破風板の腐食が見つかりました。 そのまま新しい屋根で覆うのではな…
岡谷市のお客様より、「屋根が白っぽくなってきたので塗装の時期でしょうか」とご相談をいただきました。
実際に屋根へ上がって調査すると、色あせだけではなく複数のモニエル瓦に割れが発生していました。
モニエル瓦は現在製造されていないため、割れてしまうと新品へ差し替えることが難しい屋根材です。
今回は、白く見えた原因だけではなく、塗装では解決できないと判断した理由について詳しくご紹介します。
築20年が経過し、以前は茶色だった屋根が全体的に白っぽく見えるようになったことから、「そろそろ塗装した方がいいのでは」と感じられたそうです。
インターネットで屋根工事について調べる中で街の屋根やさん松本諏訪平店をご覧になり、ご相談くださいました。
屋根は地上から状態を正確に確認することが難しいため、今回は屋根材だけでなく雨漏りの原因になりそうな箇所まで詳しく点検しました。
屋根全体を確認すると、もともとの茶色い表面が薄くなり、全体的に白っぽく変色していました。
これはモニエル瓦の表面を保護している着色スラリー層が、20年間の紫外線や雨風によって劣化した状態です。
このまま放置すると瓦が水を吸収しやすくなり、岡谷市のように冬の寒暖差が大きい地域では凍害が起こる原因になります。
色あせだけであれば塗装も検討できますが、まずは瓦自体に割れがないか確認することが重要です。
屋根の下から建物を確認すると、軒天の一部で塗膜の剥がれが見られました。
軒天とは屋根の軒先裏側にある天井部分です。
本来は直接雨が当たりにくい場所なので、このような症状がある場合は屋根から雨水が回り込んでいる可能性も考えられます。
そこで屋根材の割れや雨水の侵入口がないか、さらに詳しく調査を進めました。
屋根の端にあるケラバ部分では、モニエル瓦が大きく割れていることを確認しました。
ケラバは風や雪の影響を受けやすく、屋根の中でも傷みやすい場所です。
今回確認した割れは、表面だけを塗装しても元には戻りません。
さらにモニエル瓦は現在製造されていないため、新品へ差し替えることも難しい屋根材です。
この割れこそが、今回「塗装だけでは解決できない」と判断した最も大きな理由でした。
さらに調査を進めると、ケラバの内側にも複数の割れが見つかりました。
割れ方や屋根全体の劣化状況から、今回の原因は衝撃ではなく凍害の可能性が高いと判断しました。
凍害とは、瓦が吸収した水分が冬場に凍結・融解を繰り返すことで内部から割れてしまう現象です。
岡谷市は冬の冷え込みが厳しく、モニエル瓦のように防水性が低下したセメント系屋根材では、このような劣化が起こりやすくなります。
屋根全体では複数の割れが確認されましたが、お客様のお話では室内への雨漏りは発生していませんでした。
これは瓦の下に施工されている**ルーフィング(防水シート)**が、現在も雨水の侵入を防いでいるためと考えられます。
ただし、防水シートにも寿命があります。割れた瓦を放置すると防水シートへの負担が大きくなり、将来的な雨漏りにつながる可能性があります
今回の屋根は、断面(小口)が凸凹した特徴的な形状をしており、モニエル瓦であることを確認しました。
一般的なセメント瓦は断面が比較的平らですが、モニエル瓦は独特の凸凹があります。
屋根材の種類によって塗装方法や補修方法が変わるため、この確認も現地調査では重要なポイントです。
今回の屋根で最も重要だったのは、色あせではなく瓦そのものが割れていたことです。
塗装は屋根の防水性を回復させる工事であり、割れた瓦を元の状態へ戻すことはできません。
さらにモニエル瓦は現在製造が終了しているため、新品への差し替えも難しい屋根材です。
コーキングによる応急補修は可能ですが、あくまで一時的な処置であり、長期間安心できる補修方法ではありません。
そのため今回は、応急補修で様子を見る方法と、将来的に軽量金属屋根へ葺き替える方法をご提案しました。
「塗装できるか」ではなく、「屋根材を今後も維持できる状態なのか」を判断することが、今回最も大切なポイントでした。
今回の劣化は、
これらが重なって発生したものと考えられます。
このまま放置すると、瓦の割れがさらに広がり、防水シートへの負担が増えていきます。
現在は雨漏りしていなくても、防水シートの劣化が進めば野地板まで傷み、将来的には雨漏りや大掛かりな修繕工事につながる可能性があります。
今回は応急補修も選択肢ですが、今後も割れが増える可能性を考慮すると、軽量なガルバリウム鋼板屋根への葺き替えをご提案しました。
モニエル瓦は差し替えが難しく、今後も別の場所で割れが発生する可能性があります。
葺き替え工事であれば、新しい防水シートも施工できるため、防水性能を含めて屋根全体を新しくできます。
すぐに工事を急ぐ必要はありませんが、今後のメンテナンス計画としてご検討いただくことをご提案しました。
岡谷市は夏の日差しが強く、冬は氷点下になる日も多いため、屋根は一年を通して厳しい環境にさらされています。
特にモニエル瓦のようなセメント系屋根材は、防水性能が低下すると凍害の影響を受けやすくなります。
「白くなってきた」「割れが見える」「塗装時期が分からない」と感じたら、大きな工事になる前に一度専門業者による点検を受けることをおすすめします。
今回のお客様も、最初は「屋根が白くなったので塗装時期だと思った」とお話しされていました。
しかし実際には、塗装では解決できない割れが発生していました。
屋根は地上からでは本当の状態が分からないことが少なくありません。
特にモニエル瓦は、現在では補修方法に制約がある屋根材です。
塗装ができる状態なのか、それとも別の方法を検討した方がよいのか、一度専門業者による点検をおすすめします。
「屋根が白くなってきたけれど塗装で大丈夫なのか知りたい」
「モニエル瓦が割れていると言われたけれど本当に葺き替えが必要なのか判断してほしい」
そのようなお悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。
私たちは屋根材の種類や劣化状況を丁寧に診断し、
まで分かりやすくご説明いたします。
診断だけをご希望の方も歓迎しております。
無理な営業は行いませんので、安心してご相談ください。
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