2026.08.23
2026年8月23日 更新 築27年、一度も手を入れていないスレート屋根を調査しました こんにちは。街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建です。 今回は箕輪町で、1999年に建てられた築27年の住宅から屋根点検のご相談をいただきました。 「家を建ててから一度も屋根をメンテ…
「屋根を何度塗装しても、また塗膜が剥がれてしまう…。」そんなお悩みをお持ちではありませんか。
今回は、過去に3回屋根塗装を行ったものの、再び塗膜が大きく剥がれてしまった岡谷市のお客様からご相談をいただきました。
現地調査では塗膜が何層にも重なり、一部では手で押すだけで剥がれる状態になっていました。
この記事では、なぜ塗装ではなくカバー工法をご提案したのか、その判断理由を分かりやすくご紹介します。
今回のお客様は、「また屋根の塗装が剥がれてきたので見てほしい」とご相談くださいました。
これまでにも屋根は3回塗装されていましたが、そのたびに塗膜の剥がれが再発し、「もう一度塗装しても同じことにならないだろうか」という不安を抱えていらっしゃいました。
屋根塗装はすべての屋根に適しているわけではありません。現在の状態や過去の施工状況によっては、塗装を繰り返すよりも別の工法を選んだ方が、長い目で見て費用を抑えられるケースもあります。
そのため今回は、塗膜の状態だけでなく、過去の塗装による影響も含めて詳しく調査しました。
屋根北面を確認すると、塗膜が大きく剥がれ、素地のトタンが露出している状態でした。
一部ではサビも確認され、塗膜本来の保護性能はほとんど失われています。
原因としては経年劣化だけでなく、過去に何度も塗り重ねたことや施工方法、塗料の選定など、複数の要因が重なっている可能性が考えられました。
このまま放置すると塗膜の剥離がさらに広がり、サビや腐食が進行する恐れがあります。
今回の調査では、単純な再塗装では根本的な解決にならない可能性が高いと判断しました。
塗料は乾燥する過程でわずかに収縮します。通常は問題ありませんが、下地となる古い塗膜の密着力が低下していると、新しい塗膜が乾燥する力で下の塗膜ごと引っ張り、剥がしてしまうことがあります。
今回の屋根も過去に複数回塗装されていたため、塗膜が何層にも重なり、一番下の弱くなった塗膜まで影響を受けている可能性が高い状態でした。そのため、新しく塗装を重ねても再び剥がれるリスクが高いと判断しました。
屋根全体を確認すると、これまでの塗装によって塗膜が何層にも重なり、厚くなった部分ではひび割れも確認されました。
本来、塗膜は屋根を保護する役割がありますが、必要以上に厚く重なると柔軟性を失い、温度変化による伸縮についていけず割れや剥がれが発生しやすくなります。
このような状態では、さらに塗装を重ねても根本的な改善にはつながらないため、別の工法を検討する必要があります。
今回の現地調査で最も重要だった判断は、再塗装よりもカバー工法の方が結果的に費用対効果が高いと判断したことです。
一般的には「塗装の方が安い」というイメージがあります。しかし、それは現在の塗膜が健全な状態であることが前提です。
今回の屋根は過去3回塗装されており、塗膜が何層にも重なっていました。そのため、このまま再塗装を行うには、まず密着力を失った古い塗膜をできる限り除去し、トタン素地を露出させる必要があります。
この作業には、
といった工程が必要になり、通常の塗装よりも大幅に手間と費用がかかります。
さらに、これだけの下地処理を行っても、すべての古い塗膜を完全に除去することは難しく、再び剥離が発生するリスクを完全になくすことはできません。
一方、カバー工法は既存屋根の上から新しい金属屋根を施工するため、古い塗膜の影響を受けません。
初期費用だけを見るのではなく、
まで考えると、今回はカバー工法の方がお客様にとってメリットが大きいと判断しました。
「塗装できるか」ではなく、「どの工法が長く安心して住めるか」を基準にご提案することが大切だと考えています。
| 比 較 項 目 | 再塗装(今回の状態) | カ バ ー 工 法 |
|---|---|---|
| 下地処理 | 大規模な剥離作業が必要 | 最小限 |
| 工事後の再発リスク | 残る可能性がある | 非常に少ない |
| 耐久性 | 下地に左右される | 高い |
| 今後のメンテナンス | 比較的早い | 長期間不要になりやすい |
| 総合判断 | 状況によっては費用増加 | 長期的なメリットが大きい |
今回確認した剥離をそのまま放置すると、まず塗膜の剥がれがさらに広がり、トタン素地が露出する範囲も大きくなります。
その後、サビが進行して鋼板が腐食し始めると、部分的な補修では対応できなくなり、雨漏りにつながる可能性もあります。
さらに腐食が進めば、野地板など屋根の下地まで傷んでしまい、工事規模や費用も大きくなる恐れがあります。
再発を繰り返している屋根ほど、「もう一度塗装する」という判断ではなく、根本原因を見極めることが重要です。
今回は屋根カバー工法をご提案しました。
再塗装ができないというわけではありません。
しかし、この屋根を再塗装するには大規模な剥離作業や下地調整が必要となり、その費用を考えるとカバー工法との差が小さくなる可能性があります。
カバー工法なら、新しい金属屋根で既存屋根を覆うため、これまで繰り返してきた塗膜剥離の影響を受けません。
さらに耐候性や防水性も向上し、今後のメンテナンスサイクルも長くなるため、長期的な住まいの維持という観点からも適した工法と判断しました。
岡谷市は夏の強い紫外線に加え、冬は積雪や凍結・融解を繰り返すため、屋根には一年を通して大きな負担がかかります。
そのため、「屋根だから塗装」「古いから葺き替え」と決めつけるのではなく、現在の屋根の状態を正しく診断し、最適な工法を選ぶことが大切です。
今回のように塗装を繰り返した屋根では、再塗装よりカバー工法の方が結果として建物を長持ちさせるケースもあります。
今回の現場で改めて感じたのは、「塗装は何度でもできる」というわけではないということです。
屋根の状態によっては、塗装を繰り返すよりも別の工法を選んだ方が、お客様にとって経済的で安心できる場合があります。
私たちは工法を決めてから現場を見るのではなく、現地調査で屋根の状態を確認したうえで、その建物に本当に適した方法をご提案しています。
「もう一度塗装すれば直るのか」「カバー工法の方が良いのか判断してほしい」という方も、お気軽にご相談ください。
イトウ住建では、屋根の劣化状況だけでなく、これまでの施工履歴や塗膜の状態まで確認し、本当に適した工法をご提案しています。工事ありきではなく、「塗装で十分なのか」「カバー工法が適しているのか」を診断することを大切にしています。
無料点検では、屋根材の状態や塗膜の密着状況、サビの進行度、再塗装が可能かどうかまで詳しく調査し、分かりやすくご説明いたします。
「また塗装して同じことを繰り返したくない」とお考えの方は、ぜひ一度イトウ住建の無料点検をご利用ください。
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