2025.10.27
2025年10月27日 更新 「訪問販売の人が来て“今すぐ屋根を直さないと危険です”と言われたけれど、本当にそうなの?」「15年前に塗装してから、次に何をすれば良いのかわからない」──そんなお悩みでお問い合わせいただくことは少なくありません。 今回ご相談い…
「屋根がボロボロで、どう直したら良いか分からない…」
「パミールってよく聞くけれど、何が問題なの?」
そんなお悩みをいただくことが増えています。
今回ご依頼いただいた木曽郡大桑村のお客様も、
“屋根材が少しずつ剝がれてきた” ということで点検のご相談をいただきました。
拝見すると、屋根材は ニチハ製「パミール」。
パミールは、アスベスト規制期に登場したスレート屋根材で、
ミルフィーユ状の層が雨水を吸って剝がれてしまう 特性を持っています。
今回は 「屋根を剝がさないで新しい屋根を重ねるカバー工法」 を採用しました。
静かに、それでいて確実にお家を守る、安心できる工法です。
パミールは、セメントと繊維を薄く重ねた“層状”の屋根材です。
アスベストが使えなくなった時期に登場したため強度が弱く、
小口(切り端)から雨水を吸い込み、層が浮いてめくれる「層間剥離」 が起こります。
この状態になると、
塗装をしても密着しない
再剝離する
風でめくれる → 雨漏りのリスク
という悪循環に。
✅ パミールは塗装では直りません。
✅ 張り替えまたはカバー工法が根本対策です。
既存屋根を撤去せず 上から新しい下地となる板を貼ります。
12mmを使用する理由は、
強度としなりのバランスが良い
屋根の重量を増やしすぎない
既存屋根の凹凸を吸収できる
ためです。
「下地がきれいだと、仕上がりも美しい」
屋根工事は、見えないところがとても大切です。
ルーフィングは 屋根の本当の防水層 です。
今回使用した チャンピオンルーフィング は、
一般的なアスファルトルーフィングよりも
耐久性が高い
伸縮に強い
引き裂きにくい
というメリットがあります。
“屋根材は雨を受け流す役目”
“ルーフィングが雨を止める役目”
このイメージがわかりやすいです。
ケラバとは、屋根の側面部分のこと。
風が吹き上げる箇所なので、ここも防水と固定の処理が重要です。
ケラバがしっかり処理されている → 風に強い屋根になる
今回は ガルバリウム鋼板「タフワイド」 を使用。
ガルバは
軽い(家の負担が少ない)
サビに強い
耐久年数25〜35年
と 長野県の寒暖差や降雪環境に相性がとても良い屋根材 です。

見てわかる美しさだけでなく、
屋根としての 防水性・耐風性・耐久性 が格段に向上しました。
「見た目と機能が同時に良くなる」
それがカバー工法の魅力です。
パミール屋根は劣化が進むと、塗装しても改善しないどころか
塗装費用が無駄になってしまうリスク があります。
今回のように、
層間剥離が進んでいる
素材自体が水を含んでいる
将来の安心を優先したい
この条件が揃うと、カバー工法が最も合理的 です。
お家は「直せばいい」ではなく、
「どうすれば長く安心して住めるか」 が大切です。
どんどん剝がれていく屋根を見ながら不安でしたが、
写真を見せてもらいながら説明していただけて安心しました。
「塗装ではなく、カバー工法が良い理由」もとてもわかりやすかったです。
完成後、家の雰囲気まで明るくなり本当に嬉しいです。
パミールの屋根は、知らずに塗装してしまうと 数年で再劣化してしまいます。
私たちは「お家にとって正しい工事」を一緒に考えることを大切にしています。
わからないことは、何でも聞いてくださいね。
木曽郡大桑村は、山に囲まれ、
冬の冷え込みと夏の日差しの強さの 寒暖差が大きい地域 です。
この寒暖差は 屋根材の伸縮 → 劣化スピード に影響します。
また、風が谷間を抜けて吹き上げる地形のため、
風による屋根めくれ対策(唐草・ケラバ・ビス留め強化)がとても重要。
今回採用した ガルバリウム鋼板のカバー工法は、
まさに大桑村の気候に合った工法 と言えます。
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