
2025.10.18
2025年10月18日 更新 茅野市は冬の寒さが厳しく、屋根や外壁が想像以上に過酷な環境にさらされています。「最近屋根の色がくすんできた」「外壁に白い粉が付く」──そんなサインが出ていませんか? 今回ご紹介するのは、茅野市玉川で行った金属屋根と外壁の現地調査の様子です。築20年の…

こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店のです。
今回は、諏訪郡富士見町の別荘で行ったスレート屋根の高圧洗浄作業をご紹介します。
森に囲まれた別荘地では、屋根にヤニやコケが付着しやすく、そのまま塗装してしまうと塗料の密着が悪く、数年で剥がれてしまうこともあります。
今回のお客様は首都圏在住で、年に数回こちらの別荘を訪れる方。
「久しぶりに来たら屋根が黒ずんでいて心配になって…」というご相談から、屋根の調査・洗浄・塗装をご依頼いただきました。
この記事では、塗装の仕上がりを左右する**下地づくりの要「高圧洗浄」**について詳しくお伝えします。
現場は富士見町の高原エリアにある別荘。
自然に囲まれた静かな環境ですが、建物は傾斜地に建っており、屋根もかなりの急勾配でした。
こうした屋根ではまず「安全な作業環境」を整えることが何より大切です。
そのため、まずは屋根専用の足場を設置。
屋根足場は滑り止め加工のあるステップで、職人が安心して歩けるように設計されています。
高圧洗浄中は大量の水を使用するため、表面が非常に滑りやすくなります。
安全帯・命綱の装着、作業範囲ごとの確認など、安全確認を徹底してから作業をスタートしました。
また、使用する高圧洗浄機はガソリンエンジン駆動タイプ。
吐出圧力は約10〜15MPaにも達し、油断すると体がのけぞるほどの水圧です。
圧力が強すぎるとスレート材を傷めてしまうため、適切な距離と角度を保ちながら丁寧に洗浄を行いました。
スレート屋根は一枚一枚が重なって葺かれており、この重なり部分に汚れが溜まりやすいのが特徴です。
特に別荘など人が常時住んでいない建物は、湿気が抜けにくく、カビやコケが根を張りやすい環境になります。
洗浄では、下から上に向けてノズルを動かし、屋根材の重なりの奥まで水圧を行き渡らせるようにします。
この際、ノズルの角度を浅くしすぎると水が裏面に回り込み、雨漏りを誘発するリスクがあるため、職人の経験が問われる工程です。
作業中は常に水の跳ね返りや噴射音を確認しながら、一面ずつ丁寧に進めます。
スレート屋根の塗装は“洗浄が命”。
塗装後の持ちを左右するのは、この下地づくりの品質なのです。
写真をご覧いただくと、黒っぽく見えている部分が洗浄前、明るい緑が洗浄後の屋根です。
洗浄前はコケやホコリ、ヤニが層になって付着していましたが、洗浄後は本来の屋根材の色がくっきりとよみがえりました。
水圧で表面の汚れを削ぎ落とすと、目では見えなかった細かな傷やひびも確認できるようになります。
塗装の前にはこうした微細なひびを補修しておくことも重要です。
この工程を怠ると、せっかくの塗膜が内部から剥がれ、再塗装のサイクルが早まってしまうことも。
洗浄と点検を同時に行うことで、仕上がりと耐久性の両方を確保できます。
富士見町の別荘地は、周囲を林や森に囲まれた自然豊かな環境。
その一方で、屋根や外壁には木々から落ちるヤニや樹液がこびりつきやすいという特徴もあります。
ヤニは粘着性があり、通常の水洗いでは落とせません。
そのため、時間をかけて高圧を一定に保ち、少しずつ削ぐように洗い落としていきます。
ヤニの下にはカビやコケが根を張っていることも多く、完全に除去するまでには根気と技術が必要です。
こうしたヤニ汚れは富士見町や原村など、八ヶ岳周辺エリア特有のもの。
地域特性を理解していないと見落としがちな汚れですが、私たちは長年このエリアで多くの別荘を手掛けてきた経験があるため、どんな汚れにも適切に対応できます。
全体の洗浄が終わると、屋根はくすみのない明るい色に生まれ変わりました。
汚れを落とすだけで建物全体の印象が引き締まり、まるでリフォーム後のように感じられるほどです。
この後は乾燥期間を置き、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げる予定。
高圧洗浄で整えた下地は塗料の密着性が非常に高く、塗膜が均一に仕上がります。
耐久性にも優れ、今後10年以上安心してお過ごしいただけるよう施工を進めていきます。
屋根塗装のトラブル原因の多くは「下地処理の不十分さ」にあります。
表面に汚れや旧塗膜が残っていると、新しい塗料が密着せず、早期剥離を起こしてしまいます。
洗浄は“見た目をきれいにするため”ではなく、“塗膜を長持ちさせるため”の作業。
塗料メーカーの保証条件にも、「高圧洗浄による下地処理を行うこと」と明記されています。
つまり、洗浄は塗装工事の中でもっとも大切な「品質を支える基礎工事」なのです。
屋根塗装の仕上がりを決めるのは「塗る技術」ではなく「塗る前の準備」。
どんな高性能塗料でも、汚れの上に塗ればすぐに剥がれてしまいます。
だからこそ、今回のように丁寧な高圧洗浄と下地づくりが何よりも大切なのです。
私たちは“見えない部分こそ丁寧に”をモットーに、富士見町の別荘を守るお手伝いをしています。
塗装後の定期点検やアフターフォローも万全ですので、どうぞ安心してお任せください。
お客様の声
「別荘の屋根が黒くなって気になっていましたが、洗浄だけでここまで変わるとは思いませんでした。
仕上がりが楽しみです。」
担当者より
別荘は普段使わない期間が長く、その間に湿気や汚れが進行しやすい環境です。
塗装前の洗浄でしっかり下地を整えることで、今後のメンテナンスサイクルがぐっと伸びます。
次回の塗装工程も丁寧に進めてまいります。
長野県南部に位置する諏訪郡富士見町は、八ヶ岳の西麓に広がる高原リゾート地。
標高1,000m前後の涼しい気候で、夏は避暑地として、冬は雪景色を楽しむ別荘地として知られています。
しかし、寒暖差や凍結・積雪などが建物に与える影響は大きく、特に屋根の劣化は早く進みがちです。
そのため、定期的な点検とメンテナンスが非常に重要になります。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、富士見町の気候を知り尽くした職人が、建物の状態や立地条件に合わせた最適な工法をご提案しています。
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