2026.08.31
2026年8月31日 更新 屋根材の強度が残っていたため、塗装で保護できました 塩尻市にお住まいのお客様から、築15年を迎えたスレート屋根についてご相談をいただきました。 総2階のため地上から屋根の状態が見えず、「今のうちに塗装したほうがよいのか確認したい」と考えられたことがきっ…
塩尻市にお住まいのお客様から、築20年を迎えたパナホームの屋根についてご相談をいただきました。
「近所でも塗装工事をする家が増えてきたので、そろそろわが家も塗り替えたほうがよいのではないか」
そう考えたことが、今回のお問い合わせのきっかけです。
屋根を地上から見ると、全体が白っぽく褪色しているように見えます。
ただし、スレート屋根のメンテナンス方法は、色あせの程度だけでは決められません。
塗装による保護が可能か、それとも別の改修方法を検討すべきかを判断するには、屋根材そのものの強度や割れ、表面の剥離などを確認する必要があります。
街の屋根やさん松本諏訪平店は、塩尻市のイトウ住建が運営しています。
今回は屋根に上がり、スレート屋根と屋根上に設置された換気塔の状態を詳しく調査しました。
お客様は近隣住宅の塗装工事を見て、ご自宅もメンテナンス時期を迎えているのではないかと考えられたそうです。
築20年という節目を迎えていましたが、室内への雨漏りなど、日常生活で分かる不具合はありませんでした。
一方、屋根は普段ご自身で確認しにくい場所です。地上から見える色あせだけでは、屋根材の表面がどの程度傷んでいるのかまでは分かりません。
そこで今回は、工事を前提にするのではなく、まず「塗装でメンテナンスできる屋根なのか」を確認することから始めました。
屋根全体を確認すると、スレートの表面が白っぽくなり、新築時の色や艶が失われていました。
屋根は一年を通して紫外線や雨、雪にさらされます。塗膜が経年劣化すると、水を弾く力が徐々に低下し、屋根材が水分を含みやすくなる場合があります。
塩尻市は日中と朝晩の寒暖差が大きく、冬には屋根材が含んだ水分の凍結と融解が繰り返されます。そのため、表面の保護機能が低下したスレートでは、剥離や割れの進行にも注意が必要です。
ただし、褪色しているからといって、すべての屋根が塗装できないわけではありません。
重要なのは、色の変化だけで判断せず、屋根材の基材が塗装に耐えられる状態かを確認することです。
近くで確認すると、表面の塗膜が剥がれ、スレートの基材が露出している部分が見つかりました。
塗装工事では、新しく塗る塗料だけでなく、その塗料を支える既存屋根材の状態が仕上がりを左右します。
基材の剥離や脆弱化が進んでいる屋根に塗装しても、屋根材の表面ごと剥がれたり、施工後に割れが増えたりする可能性があります。
このお住まいは2006年竣工です。この時期には、アスベストを使用しないスレート屋根材が広く採用されていました。ただし、建築年代だけで製品名や強度を断定することはできません。
屋根材の種類や現在の傷み方を確認したうえで、塗装後も十分な耐久性を確保できるか慎重に判断する必要があります。
今回の調査では、褪色よりも、塗膜の剥離と基材の状態が工法選択に関わる重要なポイントとなりました。
屋根上に設置された換気塔も確認しました。
換気塔の外壁には窯業系サイディングが使用されており、一部が外側へ大きく反っていました。
反りによって接合部に隙間が生じると、風を伴う雨が入り込む可能性があります。
屋根塗装を検討する際は、屋根面だけを見て終わらせてはいけません。
換気塔、棟板金、谷板金、壁との取り合いなど、雨水が集中しやすい部分を一緒に確認することが大切です。
今回も、地上からは分からなかった換気塔の変形が、屋根上での調査によって確認できました。
反りが生じていた換気塔のサイディングを詳しく確認すると、端部が水分を含み、表面から崩れている部分がありました。
下地となるサイディング自体が脆くなっている場合、その上から塗装しても十分に密着しない可能性があります。
この状態では、表面を塗り替えるだけでなく、傷んだ部分の張り替えや金属板によるカバーなど、下地を含めた補修を検討する必要があります。
今回の調査で分かったのは、メンテナンスが必要なのはスレート屋根の色あせだけではないということです。
屋根材の基材と換気塔の両方を確認した結果、塗装だけで終わらせるよりも、建物を長く保護できる改修方法を比較する段階にあると判断しました。
今回の屋根は、白っぽい褪色だけでなく、塗膜の剥離や基材の露出が確認されました。
屋根塗装は、傷んだ屋根材そのものを新しくする工事ではありません。
既存の屋根材に十分な強度が残っていることを確認したうえで、表面を塗膜で保護する工事です。
基材の剥離や脆弱化が進んでいる場合、きれいに塗り替えても、屋根材自体の割れや表面剥離を防ぎきれない可能性があります。
そのため今回は、塗装ありきで見積もるのではなく、次の点を踏まえて改修方法を検討する必要があるとお伝えしました。
調査時点では、傷んだ換気塔を補修したうえで、既存屋根を撤去せずに新しい金属屋根を重ねる「屋根カバー工法」が有力な選択肢となりました。
ただし、最終的な工法は屋根材の製品情報や下地の状態、今後の住まい方、ご予算を確認して決定します。
屋根カバー工法は、既存のスレート屋根の上に防水紙を敷き、その上から軽量な金属屋根材を施工する方法です。
既存屋根材をすべて撤去する葺き替えと比べて、撤去や廃材処分の範囲を抑えやすく、工期や費用の負担を軽減できる場合があります。
今回の建物では、先に傷んだ換気塔サイディングの張り替えや金属による保護を行い、その取り合い部分も含めて雨水が入りにくい形に納める必要があります。
屋根面だけを新しくしても、換気塔との接合部に不具合が残れば、建物全体を十分に保護できません。
屋根と換気塔を一体として考えることが、今回の改修で重要なポイントです。
屋根面積約95㎡の場合、調査時点での概算は約100万~120万円です。
ただし、次の費用は建物ごとに異なります。
イトウ住建では、塗装・カバー工法・葺き替えのうち、どの方法が適しているかを調査したうえでご案内します。
最初から特定の工法に決めておく必要はありません。
今回の塩尻市の調査では、屋根の褪色をきっかけに点検したことで、塗膜の剥離と基材の露出、さらに換気塔サイディングの反りや崩れが確認できました。
屋根が白っぽく見えると、「そろそろ塗装」と考えがちです。しかし、本当に確認すべきなのは色ではなく、既存屋根材が新しい塗膜を支えられる状態かどうかです。
塗装できる屋根にカバー工法を行う必要はありません。一方、塗装に適さない状態の屋根を無理に塗り替えると、早期の剥離や再工事につながる可能性があります。
街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建では、塩尻市をはじめ、松本市・安曇野市・諏訪地域で屋根の無料点検を行っています。
確認できる範囲で屋根材の種類と劣化状態を調査し、塗装・カバー工法・葺き替えの違いを写真とともにご説明します。
「屋根の色あせが気になる」
「塗装でよいのか、カバー工法が必要なのか分からない」
「ハウスメーカー住宅の屋根も点検してほしい」
このようなお悩みがありましたら、工事方法を決める前にイトウ住建へご相談ください。
屋根の状態を確認したからといって、すぐに工事を決める必要はありません。現在の状態を知ることが、無駄な工事や将来の再工事を避ける第一歩です。
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