2026.09.08
2026年9月8日 更新 築150年の古民家でも、屋根の状態を見て必要なメンテナンスを判断します 木曽郡大桑村で、築150年以上になる古民家の屋根点検を行いました。 お客様は一時、この建物を解体することも検討されたそうですが、先祖代々受け継いできた家を残すことを選び、定期的にメン…

お客様のお住まいには訪問販売業者が何度か訪れ、「すぐに屋根を塗装しないと大変なことになる」と、早急な工事を勧められていたそうです。
屋根の状態が気になったお客様から、以前よりお付き合いのあったイトウ住建へご相談をいただきました。
訪問販売業者から屋根の不具合を指摘されても、その場ですぐに工事を決める必要はありません。
まずは実際の屋根を確認し、本当に緊急性があるのか、どのようなメンテナンスが必要なのかを判断することが大切です。
今回も、訪問販売業者の言葉だけで工事内容を決めず、屋根材の状態や前回の塗装時期を確認しました。





松本市にお住まいのお客様から、金属屋根の塗り替えについてご相談をいただきました。
築25年の戸建て住宅で、前回の屋根塗装から約10年が経過していました。屋根表面には色あせが見られましたが、大きなサビや変形はなく、金属屋根を引き続き使用できる状態でした。
今回は、劣化が大きく進行する前に屋根を保護し、今後の塗り替え回数をできるだけ抑えたいというご希望から、フッ素樹脂塗料「ルミステージ弱溶剤GT」を採用しています。
この記事では、街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建が、金属屋根の状態と塗装をご提案した理由、下地処理から完成までの工程をご紹介します。
屋根表面は、以前の濃い茶色から白っぽく見えるほど色あせていました。
色あせは、塗膜の経年劣化を確認する一つの目安です。
ただし、色あせがあるという理由だけで、屋根の葺き替えやカバー工法が必要になるわけではありません。
今回は大きなサビ・穴あき・変形などは確認されず、金属屋根自体を引き続き使用できる状態でした。
金属屋根の板金を折り返している部分では、平らな面よりも色あせが進み、白い線のように見えていました。
折り返しや継ぎ目などの細部は、塗膜が薄くなったり塗料が行き届きにくかったりするため、平らな面より劣化が目立つことがあります。
一方で、折り返し部分にも大きな腐食や損傷はありませんでした。
下地処理を行い、刷毛で細部まで塗料を入れることで保護できると判断しました。
現地調査では、訪問販売業者から伝えられたような緊急性の高い損傷は確認されませんでした。
しかし、前回の塗装から約10年が経過し、屋根全体の色あせや細部の塗膜劣化が見られたため、塗り替えを検討するには適した時期でした。
金属屋根が大きく腐食してからでは、塗装だけで保護することが難しくなる場合があります。
今回は屋根材自体を引き続き使用できたため、葺き替えやカバー工法ではなく、既存屋根を生かした再塗装をご提案しました。
今回使用したのは、ボンフロン株式会社のフッ素樹脂塗料「ルミステージ弱溶剤GT」です。
主剤と硬化剤を規定量で混ぜて使用する2液型塗料で、金属屋根の塗装にも使用できます。
塗料には複数の種類があり、価格だけでなく、今後どのくらいの期間住み続けるのか、将来の塗り替え回数をどう考えるのかによって選択肢が変わります。
今回は、今後のメンテナンス負担をできるだけ抑えたいというご希望を踏まえ、耐候性が期待できるフッ素樹脂塗料をご提案しました。
イトウ住建が過去に施工した別の建物では、塗装から10年後の点検でもツヤが確認できた事例があります。
ただし、塗膜の状態は屋根の形状・勾配・日当たり・積雪・施工前の下地などによって異なるため、すべての屋根が同じ経過になるとは限りません。
今回の工事にはメーカー保証10年が付きます。保証には所定の施工条件や手続きがあるため、対象範囲や条件を確認したうえで施工を進めます。
塗装工程に入る前に、金属屋根を高圧洗浄しました。
屋根表面に付着した汚れや劣化した塗膜が残っていると、新しい塗料が十分に密着しません。まずは高圧洗浄で表面をきれいにし、塗装できる状態へ整えます。
洗浄後は、太い繊維のナイロンたわしなどを使って表面を研磨する「ケレン」を行いました。
細かな傷を付けて塗料が接する面を増やし、金属屋根と塗膜の密着性を高めるための工程です。
下地処理後、金属屋根用の防錆プライマーを塗装しました。
下塗りには、金属部分のサビを抑えるとともに、屋根と仕上げ塗料を密着させる役割があります。
完成後には見えなくなる工程ですが、金属屋根を長く保護するためには、仕上げ塗料だけでなく下塗りの選定と施工も重要です。
ローラーが入りにくい板金の折り返しや継ぎ目などは、刷毛を使って先に塗装しました。この作業を「ダメ込み」といいます。
現地調査で白い線のように見えていた折り返し部分も、細部まで塗料を入れて保護します。
広い面だけをローラーで塗装しても、細部に塗り残しがあれば、そこから塗膜劣化やサビが進む可能性があります。下塗り・中塗り・上塗りの各工程で状態を確認しながら施工しました。
下塗りが乾燥した後、「ルミステージ弱溶剤GT」で中塗りを行いました。
刷毛で細部を先に塗装してから、広い面をローラーで均一に仕上げています。
中塗りには、仕上げ塗料の性能を発揮するために必要な塗膜を形成する役割があります。
規定の乾燥時間と塗料使用量を守り、次の上塗りへ進みます。
中塗りの乾燥後、同じフッ素樹脂塗料で上塗りしました。
中塗りと上塗りを重ねることで必要な塗膜の厚みを確保し、色ムラを整えます。色あせによって白っぽく見えていた屋根に、落ち着いた色と均一なツヤが戻りました。
板金の折り返しや継ぎ目も再確認し、広い面だけでなく細部まで塗り残しがないように仕上げています。
今回採用した「ルミステージ弱溶剤GT」には、所定の条件を満たすことでメーカー保証10年が付きます。
保証の申請では、屋根面積に応じた塗料使用量や施工内容などの確認が必要です。
使用する塗料の情報と施工したお客様を登録し、必要な手続きを行います。
保証期間だけで塗料を選ぶのではなく、保証の対象範囲や条件を確認し、規定に沿って施工することが重要です。

前回の塗装から約10年が経過し、白っぽく色あせていた金属屋根が、ツヤのある落ち着いた仕上がりになりました。
今回は大きなサビや変形がなく、金属屋根を引き続き使用できる段階で再塗装しています。
屋根面積は約98㎡、工事費用は約44万円、施工期間は1週間でした。
屋根の形状や劣化状況、足場の条件などによって、同じ面積でも費用や工期は変わります。
訪問販売業者から屋根の劣化を指摘されると、すぐに工事をしなければならないと不安になるかもしれません。
しかし、必要な工事は実際の屋根を確認しなければ判断できません。今回の屋根には緊急性の高い損傷はありませんでしたが、前回塗装から約10年が経過し、再塗装を検討するには適した時期でした。
大きな腐食が進む前に塗装することで、既存の金属屋根を生かして保護できます。また、塗料は初期費用だけでなく、今後の塗り替え回数や維持管理計画も考えて選ぶことが大切です。
松本市は冬の冷え込みや積雪の影響を受ける地域です。屋根の向きや日当たりによって雪の残り方も異なるため、前回塗装からの年数だけでなく、塗膜・サビ・板金部分の状態を総合的に確認します。
松本市で施工したほかの事例は、こちらの記事でも比較できます。
街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建では、訪問販売業者から屋根の劣化を指摘された場合も、確認できる範囲で屋根材や塗膜の状態を調査します。
「すぐに塗装が必要なのか知りたい」「前回の塗装から10年以上経過している」「シリコンとフッ素のどちらがよいか分からない」といったご相談にも、屋根の状態と今後の維持計画を踏まえてご説明します。
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