2025.12.06
2025年12月6日 更新 ◆まずは外壁と屋根を丁寧にチェック 諏訪郡富士見町で「外壁が粉っぽい」「屋根のサビが気になる」とお問い合わせをいただき、現地調査に伺いました。実際に拝見すると、外壁のチョーキングやクラック、金属部分の剥離など“雨漏りが隠れやすいポイント&r…

木部は一見しっかりしていても、時間の経過で灰汁や黒ずみが浮き出し、建物の印象を大きく損ねてしまいます。
お客様も「最近とても古びて見える」「掃除してもきれいにならない」と悩まれていました。
そこで今回は、木材専用の薬品で灰汁を落とし、本来の色味を取り戻したうえで、耐久性の高い保護塗装を施すことにしました。





長年雨風にさらされてきた木の外壁は、日差しによる色あせや灰汁(あく)が浮き出て、気がつくと建物全体がどんよりして見えてしまうことがあります。
とくに松本市・塩尻市周辺は寒暖差が大きく、木部の劣化が早く進む地域でもあります。
今回は「家の印象を明るくしたい」「黒ずんだ木壁をきれいに戻したい」というお客様のご依頼で、木部洗浄から保護塗装までを丁寧に行いました。
外装劣化診断士の私が、薬品の特徴や専門工程も分かりやすくお伝えします。
ステントルを専用機械で吹き付けると、木の内部に染みこんでいた灰汁や汚れが“泡状にブクブク”と浮き上がってきます。
これは薬品が汚れを分解している証拠で、目に見えて変化が分かるので、お客様からも「こんなに出るんですね」と驚かれる工程です。
木の表面だけでなく、内部に染みた汚れも一緒に浮かせるため、後の仕上がりに大きく差が出ます。
この段階でしっかり灰汁を抜いておくことで、塗料のノリや色ムラが起こりにくくなります。
レブライトは、木部のシミ抜き・日焼け除去に特化した薬品。
ステントルだけでは落とし切れない深いシミや紫外線焼けをさらに明るく戻す効果があります。
木材を白木に近い状態へリセットする工程として、古い家屋の木部再生ではよく使われる薬品です。
レブライトを使うことで、塗装後の発色や均一性が大幅に向上します。
「ただ汚れを落とすだけ」でなく、素材の“素の美しさ”を引き出すための大切なステップです。
薬品洗浄後、まずはナイロンたわしで表面を優しく研磨します。
ゴシゴシ削るのではなく、木目に沿ってなでるように研磨することで、表面のザラつきや小さな繊維を整えていきます。
この段階で木の触り心地が大きく変わり、自然な滑らかさが戻ります。
塗料の密着力がアップし、仕上がりのムラを防ぐための重要な下処理です。
次にサンドペーパーで二度目の研磨を行います。
ナイロンたわしよりも細かい仕上げができるため、木肌がさらに整い、表面の凹凸が少なくなります。
薬品で浮いた繊維や汚れをきれいに落としながら、塗装しやすい状態へ仕上げるプロセスです。
木部塗装は“下地で8割決まる”と言われるほど、研磨は仕上がりを左右する重要な作業です。
ここまでの工程(薬品洗浄 → 高圧洗浄 → 研磨2回)が終わると、木壁は見違えるように明るくなり、素材本来の木目がはっきり浮かび上がります。
この状態を見て「ここまで変わるんですね!」と言われることも多いです。
あとは保護塗装をすることで、長期間きれいな状態をキープできます。
木材の再生は時間のかかる作業ですが、丁寧に下地を整えることで色持ちと耐久性が大きく変わります。
木部をきれいに再生したあとは、塗装前の丁寧な養生作業に入ります。
窓枠・金属部分・土間・植栽など、塗料が付いてはいけない場所をすべて覆い、細かい箇所までテープでしっかり保護。
特に木部塗装は霧状の塗料が飛びやすいため、養生の丁寧さがそのまま仕上がりの美しさに直結します。
「作業前の段取りが仕上がりを決める」と言われるほど重要な工程です。
ガードラックProは、木材保護塗料の中でも非常に耐久性が高く、色持ちの良さが特徴の塗料です。
紫外線による劣化や雨水の浸透を防ぎ、木部の腐食・カビ・変色を大幅に抑えてくれます。
塗膜が厚すぎず、木目の美しさを残しながらしっかり保護できるため、和風住宅にも洋風住宅にも使いやすい人気塗料です。
1回目をたっぷり染み込ませ、2回目で色と耐久性を安定させるのがポイントです。
格子(こうし)状の細かい部分は刷毛(はけ)で丁寧に塗り分けます。
スプレーやローラーでは塗り残しが出やすいため、手作業で1本1本しっかり塗料を入れていく必要があります。
細部まで色が均一に入ることで、建物全体が引き締まり、美しい印象に仕上がります。
木部塗装は「細かいところに手間をかけられるか」で耐久性も見た目も大きく変わるんです。
塗装前と塗装後を比較すると、木の色味がはっきりと深くなり、木目も鮮やかですっきりと見えるようになります。
塗る前の乾いた印象から、塗装後は“生き返った木”のように見え、お客様からも「見違えるように綺麗になった」と喜ばれる瞬間です。
写真でも分かる通り、光の当たり方で表情が変わるのも木部塗装の魅力です。
グラスコート C-1グラスSR1000は、保護塗料の中でも特に“超高耐久の透明コーティング”として知られています。
紫外線や雨風に非常に強く、塗装後の色あせを長期間防いでくれます。
透明のため、ガードラックProで仕上げた色味や木目をそのまま活かしながら耐久性をぐんと伸ばせるのが特徴。
高級木材の仕上げにも採用される信頼性の高いトップコートです。
スプレーガンを使ってグラスコートを均一に吹き付けていきます。
透明塗料とはいえ、ムラなく塗布するには職人の技術が必要です。
薄く、そして均一に重ねることで塗膜が硬くなり、雨水をしっかり弾くようになります。
ガードラックProの色持ちを最大限に守る“透明の鎧(よろい)”を纏わせるイメージです。
外壁だけでなく、玄関ドアの木部も同じ工程で仕上げます。
家の顔とも言える玄関が明るくなると、建物全体の印象が大きく変わります。
来客時にも第一印象が良くなり、「新築のように見える」と喜ばれるポイントです。
ドア部分は毎日手が触れるため、透明トップコートで耐久性アップは必須です。
すべての工程が完了した状態がこちらの写真。
木部の色味が均一で、建物全体に落ち着きと温かみが戻りました。
以前の“くすみ”や“黒ずみ”が消え、木部の自然な美しさがしっかり引き立っています。
洗浄・研磨・2種の塗料・トップコートの組み合わせで、長期間きれいに保てる仕上がりになりました。
木の外壁の汚れがずっと気になっていましたが、自分ではどうにもならず諦めていました。
施工後は見違えるように明るくなり、家が若返ったようです。
細かい格子まで丁寧に仕上げてもらえて、とても満足しています。
木部塗装は下地の仕上げが命です。
今回は薬品洗浄による灰汁落としと、研磨・保護塗装を丁寧に重ねることで、木材本来の風合いがしっかり甦りました。
外壁はもちろん、玄関ドアも再生され、新築のような仕上がりになりました。
今後の経年変化もサポートいたしますので、気になることはいつでもご相談ください。
塩尻市は標高が高く、紫外線が強い地域として知られています。
さらに冬は乾燥と寒さが厳しく、木部が劣化しやすい環境です。
日差しによる“焼け”と、冬の乾燥による“割れ”が同時に進行しやすいため、
今回のように薬品洗浄からの再生工法+高耐久コーティングは非常に効果的です。
また、塩尻市は奈良井宿など歴史的な木造建築が多いエリア。
地元では木を活かした建物が多いこともあり、木部のメンテナンス文化が根付いています。
地域の風土を知る専門店に任せることで、建物の寿命を長く保つことができます。
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