2026.08.19
2026年8月19日 更新 諏訪地区にお住いの皆様へ建物の防水についてお話したいと思います。日本は梅雨や秋霖、台風など比較的降水量が多い気候区分に属しています。建物にとっては雨対策、雨との戦いをしなければなりません。屋根や外壁、ベランダやバルコニー、室内もお風呂やキッチンなど建物…

お客様は、外壁の塗膜やシーリングなど、外装のさまざまな部分に気になる症状が増え、「そろそろメンテナンスが必要ではないか」とお考えでした。
ちょうどその頃、お勤め先の生活協同組合から発行されたダイレクトメールに、リフォーム協力店としてイトウ住建の案内が掲載されていたことから、お問い合わせをいただきました。
築25年という時期を考えると、見えている部分だけを補修するのではなく、屋根・外壁・シーリング・バルコニーを含めた外装全体の状態を確認する必要があります。
そこで現地調査を行い、各部の劣化状況と、今後も使用できる状態かを確認しました。





松本市にお住まいのお客様から、屋根や外壁など、建物の外装全体についてご相談をいただきました。
築25年が経過し、金属屋根の色あいが薄くなっていたほか、窯業系サイディング外壁の塗膜や目地のシーリング、バルコニーの防水層にも劣化が見られました。
調査の結果、屋根と外壁はどちらも塗装による保護が可能な状態でした。
今後、それぞれを別の時期に工事すると、そのたびに足場が必要になる可能性があります。
そこで今回は、足場を共用し、屋根・外壁・シーリング・バルコニー・付帯部をまとめてメンテナンスしました。
この記事では、街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建が、外装全体の劣化状況と工事内容をご紹介します。
屋根には金属屋根が使用されていました。
目立ったサビや大きな変形は確認されませんでしたが、もともとは黒に近かった屋根が、白っぽいグレーに見えるほど色あせていました。
金属屋根は表面の塗膜によって雨水や紫外線から保護されています。
色あせは、その保護機能が低下し始めているサインの一つです。
今回は金属部分の腐食が大きく進行する前だったため、適切な下地処理と塗装によって屋根を保護できる状態と判断しました。
外壁には窯業系サイディングが使用されていました。
窯業系サイディングは、表面の塗膜によって雨水の浸透を抑えています。しかし、築年数の経過とともに塗膜が劣化し、色あせや防水性の低下が見られる状態になっていました。
外壁材そのものに大きな損傷はなく、下地処理を行ったうえで塗装による保護が可能でした。
ただし、今後のメンテナンス方法として、塗装だけでなく金属サイディングを重ねるカバー工法も選択肢になります。
今回は建物の状態と今後のライフサイクルを踏まえ、お客様と相談して塗装を選択しました。
サイディングボードの継ぎ目に施工されているシーリングには、硬化やひび割れなどの経年劣化が見られました。
一部では、劣化したシーリング部分から水分が入り込み、その周辺の外壁塗膜が剥がれていました。
外壁だけを塗装しても、目地の防水性が低下したままでは、外壁材を十分に保護できません。
そのため今回は、外壁塗装と併せてシーリングもメンテナンスする必要があると判断しました。
バルコニーの床にはFRP防水が施工されていましたが、表面の防水塗膜に剥がれが見られました。
この状態を放置すると、紫外線や雨水の影響がFRP防水層へ直接及び、将来的に防水層自体の補修が必要になる可能性があります。
今回は下地となるFRP防水層を引き続き使用できる状態だったため、剥がれかけた塗膜を処理し、表面を防水塗料で保護する工事をご提案しました。
今回のお住まいでは、屋根だけでなく、外壁・シーリング・バルコニーにもメンテナンスが必要な症状が見られました。
屋根と外壁を別々の時期に施工すると、それぞれの工事で足場を設置する可能性があります。
劣化時期が近いのであれば、一度の足場でまとめて施工することにより、将来的な足場設置の回数を抑えられます。
また、外壁のシーリングやバルコニーの防水まで同時に確認することで、建物の外側を部分的ではなく全体として保護できます。
以上の理由から、今回は次の工事をまとめて行う計画としました。
使用塗料には、屋根・外壁ともにボンフロン株式会社のフッ素樹脂塗料「ルミステージ」を採用します。
外装全体のメンテナンス時期をできるだけ合わせ、今後の維持管理計画を立てやすくすることも今回の塗料選定の目的です。
屋根・外壁・バルコニーなど、今回施工する部分を高圧洗浄しました。
表面に汚れや劣化した塗膜が残っていると、新しい塗料が下地に十分密着しません。
広い外装を均一に洗浄できる業務用の高圧洗浄機を使用し、塗装を行うための下地を整えます。
見た目をきれいにするだけではなく、塗膜の剥がれを防ぎ、塗料の性能を発揮させるために欠かせない工程です。
洗浄後の金属屋根に下塗りを行いました。
下塗りには、金属屋根と仕上げ塗料を密着させる役割があります。ローラーだけでは塗りにくい雪止め周辺や屋根材の継ぎ目などは、刷毛を使って先に塗装します。
細部まで下塗りを行い、塗り残しがない状態にしてから次の工程へ進みます。
下塗りが乾燥した後、フッ素樹脂塗料「ルミステージ」で中塗りを行いました。
屋根の広い面はローラーで塗装し、雪止め周辺などの細部は刷毛を使って仕上げます。
中塗りと上塗りを重ねることで、金属屋根を保護するために必要な塗膜の厚みを確保します。
中塗り後に十分な乾燥時間を取り、同じ塗料で上塗りしました。
色あせによって白っぽく見えていた屋根に色とツヤが戻り、金属部分を雨水や紫外線から保護する塗膜が形成されました。
雪止め周辺や屋根材の重なり部分も確認しながら、塗りムラや塗り残しがないように仕上げています。
外壁の目地や開口部周辺に施工されているシーリングを補修しました。
既存シーリングの状態や施工箇所に合わせ、古いシーリングを撤去する打ち替えと、既存部分の上から補う増し打ちを使い分けています。
下地にはプライマーを塗布し、新しいシーリング材が密着しやすい状態をつくりました。外壁を塗装する前に目地を整えることで、雨水が入り込みやすい部分の防水性を確保します。
外壁塗装の前に、軒裏にあたる軒天を塗装しました。
軒天を先に仕上げることで、塗料の飛散によって完成後の外壁を汚すことを防げます。
また、軒天は屋根裏の湿気を外へ逃がす部分でもあるため、適した塗料を使用して保護します。
塗装する順番まで考えることが、外装全体をきれいに仕上げるためのポイントです。
高圧洗浄とシーリング補修を終えた外壁に、下塗りを行いました。
下塗りは、窯業系サイディングと仕上げ塗料を密着させるための工程です。
ローラーが入りにくい細部は刷毛で塗装し、広い面はローラーを使って均一に仕上げました。
下塗りの乾燥後、フッ素樹脂塗料「ルミステージ」で中塗りしました。
外壁の凹凸や目地周辺も確認しながら塗装し、塗料の性能を発揮するために必要な塗膜を形成します。
屋根と外壁の塗料を同じ耐久性の方向で選ぶことで、今後のメンテナンス時期も合わせやすくなります。
中塗りが乾燥した後、上塗りを行いました。
塗膜を重ねることで色ムラを整え、外壁表面に均一なツヤを出します。
施工前とは異なる色を採用したことで、防水性を補うだけでなく、建物全体の印象も大きく変わりました。
バルコニー床では、剥がれかけていた既存塗膜を除去し、表面を整えてから防水用塗料を施工しました。
今回はFRP防水層そのものを作り直すのではなく、既存の防水層を生かして表面を保護しています。
バルコニーは屋根や外壁とは異なり、人が歩くことによる摩耗も受けます。
表面の剥がれやひび割れが見られた段階で確認することが、防水層を長く使用することにつながります。
屋根と外壁に加え、破風・雨樋・霧除け・幕板・土台水切りなどの付帯部も塗装しました。
付帯部を施工前のまま残すと、屋根や外壁がきれいになったことで、色あせや塗膜の傷みが目立つ場合があります。
また、金属製の水切りや霧除けは、塗膜による保護も必要です。
玄関ドア・窓・基礎などを除き、外から見える外装のほとんどをメンテナンスしました。
色あせていた金属屋根にはツヤが戻り、窯業系サイディング外壁も新しい色で明るく仕上がりました。
今回は屋根と外壁だけでなく、雨水が入り込みやすいシーリング、表面塗膜が剥がれていたバルコニー、破風や雨樋などの付帯部まで施工しています。
築25年という節目に外装全体を確認し、一度の足場で必要な部分をまとめて施工できた事例です。
屋根塗装を検討するときは、屋根だけでなく、外壁・シーリング・バルコニー・付帯部の状態も一緒に確認することが大切です。
すべてを同時に工事する必要があるとは限りません。しかし、劣化時期が近い部分を別々に施工すると、その都度足場が必要になる可能性があります。
今回のお住まいでは、各部が塗装や表面補修で保護できる段階だったため、外装全体をまとめて施工しました。工事範囲は築年数だけで決めず、それぞれの劣化状況と今後の維持計画から判断する必要があります。
松本市で施工したほかの事例は、こちらの記事でも比較できます。
街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建では、屋根だけでなく、外壁・シーリング・バルコニーなど外装全体を確認しています。
「屋根と外壁を同時に施工したほうがよいのか分からない」「今すぐ必要な工事だけを知りたい」という場合も、確認できる範囲で状態を調査し、必要なメンテナンス方法をご説明します。
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