2026.07.26
2026年7月26日 更新 雨漏りの原因は瓦ではなく防水シートの劣化でした 「雨が降るたびに天井の雨染みが湿ってくる」というご相談をいただき、松本市のお客様宅で雨漏り調査を行いました。 屋根は築40年のセメント瓦でしたが、現地調査では瓦だけではなく、その下にある防水シート(ルーフ…
「ベランダの床にひび割れがあるけれど、このままで大丈夫?」
「屋上の防水が膨れているように見える」
「雨漏りしていなければ、まだ防水工事は必要ない?」
諏訪市・茅野市・岡谷市・下諏訪町・富士見町・原村など諏訪地域で住宅を点検していると、防水についてこのようなご相談をいただくことがあります。
住宅の防水というと、ベランダや屋上をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、雨水から建物を守っているのはそこだけではありません。
屋根・屋上・ベランダやバルコニー・外壁目地や窓周り・天窓や屋根と外壁の取り合い部など、住宅には複数の防水箇所があります。
それぞれ使われている材料や防水方法が異なるため、メンテナンス方法も同じではありません。
また、
「防水が傷んでいる=すぐに全面防水工事」
というわけでもありません。
表面のトップコートなどのメンテナンスで対応できる場合もあれば、防水層や下地まで傷んでいて、防水層から改修したほうがよい場合もあります。
街の屋根やさん松本諏訪平店は、イトウ住建が運営する屋根・外装工事の専門店です。
この記事では、イトウ住建が諏訪地域で実際に屋根や防水工事を行ってきた経験をもとに、住宅のどこに防水が必要なのか、どんな症状に注意すればよいのか、状態に応じてどのようなメンテナンスを検討するのかを場所別に解説します。
大切なのは、「どの防水工法が一番優れているか」ではなく、場所・既存の防水方法・下地・劣化状態に合ったメンテナンスを選ぶことです。
ここから、それぞれ詳しく見ていきましょう。
瓦・スレート・金属屋根などの屋根材が雨を防いでいるため、
「屋根材が割れていなければ雨漏りしない」
と思われるかもしれません。
しかし、屋根は屋根材だけで雨水の浸入を防いでいるわけではありません。
屋根材の下には「ルーフィング」と呼ばれる防水シートが施工されています。
屋根材の隙間などから内部へ入った雨水をルーフィングで受け、軒先側へ排水することで、野地板や屋内への浸入を防ぐ仕組みになっています。
つまり、
屋根材=雨水の大部分を防ぐ一次防水
ルーフィング=屋根材の内側へ入った雨水を防ぐ二次防水
という二段構えで住宅を守っています。
注意したいのが、築年数が経過した住宅です。
屋根材が比較的きれいに見えていても、その下にあるルーフィングは外から直接確認できません。
反対に屋根材が割れたりズレたりしていても、ルーフィングが機能していれば、すぐには室内まで雨漏りしない場合もあります。
そのため屋根のメンテナンスでは、
などを総合的に確認することが重要です。
屋根材の割れやズレ、棟板金の浮き・飛散、室内の天井や壁に雨染みがある場合などは、一度屋根の状態を確認することをおすすめします。
ただし、屋根は高所で転落の危険があります。
ご自身で屋根へ上がって確認するのではなく、地上や室内から確認できる範囲にとどめ、気になる症状があれば専門業者へ点検を依頼してください。
一般的な勾配屋根と違い、屋上や陸屋根は床面に防水層をつくって雨水の浸入を防ぎます。
住宅やガレージなどで使われる主な防水方法には、
などがあります。
それぞれ材料や施工方法に特徴がありますが、
「ウレタンだから安心」「FRPだから長持ち」と防水工法の名前だけで状態を判断することはできません。
現在の防水層や下地がどのような状態なのかを確認することが重要です。
例えば防水層に、
などが見られる場合は注意が必要です。
イトウ住建が諏訪市で施工した鉄骨ガレージの屋上では、歩くと「ポコポコ」と音がするほど既存防水層が下地から浮いていたケースがありました。
この現場では防水層の状態を確認したうえで、内部に残った湿気を外へ逃がすための脱気工法によるウレタン防水を採用しています。
防水工事は表面だけを新しくすればよいとは限りません。
既存防水層の状態や下地に水分が残っている可能性などを確認し、それに合わせて工法を選ぶことが重要です。
屋上や陸屋根では、防水層そのものだけでなく「水をきちんと排水できているか」も確認します。
排水口に落ち葉やゴミが詰まっていたり、排水がうまくできず長時間水たまりが残ったりすると、防水層に水が接している時間が長くなります。
防水層だけを見るのではなく、
防水+排水
をセットで確認することが大切です。
ベランダやバルコニーも、雨漏りにつながる可能性がある重要な防水箇所です。
戸建て住宅ではFRP防水が施工されているケースがありますが、建物によってウレタン防水やシート防水などが使われている場合もあります。
ここで重要なのが、
表面が傷んでいるだけなのか、防水層そのものまで傷んでいるのか
という違いです。
防水層の表面には、防水層を紫外線などから保護するためにトップコートが施工されているものがあります。
防水層そのものに大きな問題がなく、表面のトップコートの色あせや摩耗などが中心であれば、状態に応じてトップコートを塗り替えることで防水層を保護できる場合があります。
一方、
といった場合には、表面だけのメンテナンスでは対応できない可能性があります。
イトウ住建が諏訪市で外装工事を行った住宅では、ベランダの既存FRP防水にひび割れやシワが確認された事例がありました。
状態を確認した結果、表面だけを補修するのではなく、構造用合板で下地を整え、新しくFRP防水を施工しています。
防水工事では、
「古くなったから同じ工事をする」のではなく、現在どこまで傷んでいるのかを確認して工事範囲を決めることが重要です。
また、別の諏訪市の住宅ではバルコニーから雨水が浸入し、下の部屋の天井まで雨漏りしていたケースもありました。
ベランダやバルコニーの防水は普段目にする場所だからこそ、
「少しくらいのひび割れなら大丈夫だろう」
と放置せず、変化に気付いた段階で状態を確認しておくと、雨漏りを未然に防げる可能性があります。
ベランダ・バルコニーでは防水面だけでなく、排水口(ドレン)も重要です。
落ち葉や泥などで排水口が詰まると、雨水がスムーズに排出されず、ベランダに水が溜まることがあります。
地上から安全に確認できるベランダであれば、
防水表面のひび割れ・剥がれとあわせて、排水口にゴミが溜まっていないか
も定期的に確認しておきましょう。
住宅の防水というと屋根やベランダに目が向きがちですが、外壁の目地や窓周りに施工されているシーリングも、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を担っています。
特に窯業系サイディングの住宅では、外壁材と外壁材の継ぎ目にシーリングが施工されています。
また、
などにもシーリングが使われています。
シーリングには建物の動きに追従しながら隙間を塞ぎ、雨水が建物内部へ入り込むのを防ぐ役割があります。
シーリングは紫外線や雨、気温変化などの影響を受け続けるため、経年とともに劣化していきます。
確認したい代表的な症状は、
といった状態です。
シーリングが劣化したからといって、すぐに室内まで雨漏りするとは限りません。
外壁の内側には防水紙なども施工されているためです。
しかし、雨水を外側で防ぐ機能が低下しているサインのひとつなので、外壁塗装などのメンテナンス時にはシーリングの状態も一緒に確認することが大切です。
劣化したシーリングへの対応には、既存シーリングを撤去して新しく施工する「打ち替え」や、既存シーリングの上から施工する「増し打ち」などがあります。
どちらを選ぶかは施工箇所や既存シーリングの状態などによって異なります。
そのため、
ひび割れているから上からシーリング材を塗れば大丈夫
と判断するのではなく、既存の状態や施工箇所を確認して補修方法を決めることが重要です。
住宅には、異なる材料や部材が接している場所があります。
例えば、
などです。
こうした部分では、防水シート・板金・シーリングなどを組み合わせて雨水の浸入を防いでいます。
「天窓から雨漏りしているから、周りをシーリングすれば直る」
とは限りません。
天窓周辺には板金や防水シートなど複数の防水部材が使われているため、雨水がどこから入り込んでいるのかを確認する必要があります。
原因によっては、
など、対応方法が変わる場合があります。
特に築年数が経過した住宅では、天窓だけを見るのではなく、周囲の屋根材や防水シートなども含めて状態を確認することが大切です。
下屋根と外壁が接する部分などには、雨水が建物内部へ入らないよう雨押え板金などが施工されています。
こうした部分も、
板金・防水シート・外壁・シーリングなど複数の部材が関係する場所です。
雨漏りが発生した場合には、表面だけを見て判断せず、雨水がどの経路から浸入している可能性があるのかを調べる必要があります。
防水の基本的な仕組みは全国どこでも同じですが、住宅が建っている環境によって防水層が受ける影響は変わります。
諏訪地域では、建物の立地や標高によっても条件が異なるため、イトウ住建では建物の状態だけでなく周辺環境も確認しながらメンテナンス方法を検討しています。
諏訪地域では冬季に気温が大きく下がる日があります。
防水面にひび割れなどがあり、その部分に水分が入り込んで凍結と融解を繰り返すと、劣化を進行させる要因になる可能性があります。
特に屋上やベランダでは、雨や雪のあとに水が長時間残っていないかも確認しておきたいポイントです。
雪が積もったあと、日中の気温や日射によって少しずつ雪が融けると、防水面が長時間濡れた状態になる場合があります。
そのため、防水層の状態とともに排水経路が確保されているかも重要です。
樹木の多い住宅地や別荘地域では、屋上やベランダの排水口に落ち葉が溜まることがあります。
排水口が塞がれると雨水や融雪水が排出されにくくなり、水たまりが発生する原因になります。
防水層そのものに問題がなくても、排水不良によって防水面に水が長時間残ることがあるため、落ち葉の多い季節には安全に確認できる範囲で排水口をチェックしておくことをおすすめします。
諏訪湖周辺の住宅と、茅野市・原村・富士見町など標高の高い場所にある住宅では、気温・積雪・周辺の樹木などの条件が異なります。
そのため、
「諏訪地域だからこの防水工法」
と一律に決めるのではなく、
建物の立地・既存防水・劣化状態・排水環境などを確認したうえで判断することが大切です。
ここまでウレタン防水・FRP防水・シート防水など、いくつかの防水方法をご紹介してきました。
では、
「結局、どの防水工法が一番いいの?」
と思われるかもしれません。
しかし、防水工事では特定の工法だけがすべての建物に適しているわけではありません。
工法を検討するときには、
などを確認します。
例えば、表面のトップコートが傷んでいるだけなら、防水層そのものを撤去する必要がないケースもあります。
反対に、防水層が浮いていたり下地まで傷んでいたりすれば、表面だけをきれいにしても根本的な改善にならない可能性があります。
だからこそイトウ住建では、「何を塗るか」を決める前に「今どこまで傷んでいるか」を確認することを大切にしています。
ご自宅でも、安全に見られる範囲で次の項目を確認してみてください。
□ベランダや屋上の表面にひび割れがある
□防水表面が剥がれている
□防水面に膨れているところがある
□雨のあと長時間水たまりが残っている
□排水口に落ち葉やゴミが溜まっている
□外壁のシーリングにひび割れや隙間がある
□窓周りのシーリングが剥がれている
□天窓や屋根との取り合い付近に雨染みがある
□室内の天井や壁に雨染みがある
これらに当てはまるからといって、必ず雨漏りしているとは限りません。
ただし、防水機能が低下している、あるいは雨水が浸入している可能性を確認するサインにはなります。
高所や屋根の上は危険ですので、ご自身で上がって確認することは避けてください。
住宅の防水は、普段あまり意識する場所ではないかもしれません。
しかし、
屋根・屋上・ベランダ・外壁目地・窓周り・天窓や取り合い部
など、建物には雨水の浸入を防いでいる場所が数多くあります。
そして大切なのは、
「古くなったから全部やり直す」ことでも、「まだ雨漏りしていないから何もしない」ことでもありません。
現在の防水層や下地、排水状態などを確認し、必要な範囲に必要なメンテナンスを行うことです。
イトウ住建では、諏訪市・茅野市・岡谷市・下諏訪町・富士見町・原村など諏訪地域で、屋根・外壁・ベランダ・屋上などの点検や防水工事を行っています。
安全上確認できる範囲で、
などを確認します。
点検したからといって、必ず防水工事が必要になるわけではありません。
「トップコートなどのメンテナンスでよいのか」「防水層から改修したほうがよいのか」「今すぐ工事が必要なのか」
現在の状態を確認したうえでご説明します。
ベランダのひび割れや屋上の膨れ、外壁のシーリング、雨染みなど気になる症状がありましたら、雨漏りが大きくなる前にイトウ住建へご相談ください。
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