2025.11.09
横暖ルーフとは? 横暖ルーフとは、金属屋根の内部に断熱材を一体化した高性能屋根材で、「軽い・静か・暖かい」がそろった寒冷地向けの屋根として高い人気を誇ります。メーカーはニチハ株式会社で、正式名称は「横暖ルーフαプレミアムS」など。ガルバリウム鋼板に断熱材(硬質ウレタン…
🏠雨漏りに悩む諏訪市の金属屋根を“長くもつ屋根”へ
金属屋根は一見きれいでも、棟まわりのわずかなすき間から雨が入ることがあります。
今回の諏訪市のお住まいも、天井のシミをきっかけに点検したところ、棟板金の劣化が原因で雨水が浸入していました。
そこで、既存屋根を活かしつつ性能を底上げできる「屋根カバー工法」を採用。天然石コーティングジンカリウム鋼板で“落雪に強く、防水性も高い屋根”に生まれ変わった工事をご紹介します。
🔍棟板金の劣化と天井の雨染みが決め手に
ご相談をいただいたY様邸の金属屋根は、経年で塗膜が剥がれ、棟板金の釘浮きも進行していました。
「表面だけ直すより、これを機に長く安心できる屋根にしたい」とのご要望から、撤去なしで施工できる屋根カバー工法をご提案。
下地を整え、防水層を新しくし、その上に長寿命の天然石コーティングジンカリウム鋼板を葺くことで、雨漏りの再発防止と耐久性アップを同時に実現することになりました。
寄棟(よせむね)屋根と呼ばれる、四方向に勾配がある形状の金属屋根。
パッと見は大きな傷もなく整っているように見えますが、寄棟屋根は棟まわりに雨水が集まりやすく、わずかな隙間からでも内部へ入り込むことがあります。
天井のシミの原因を探るため屋根を点検すると、棟板金の釘が抜け始めていて、そこから雨が回り込んでいる状態でした。
「外観は普通なのに雨漏りするの?」と驚かれる方も多いのですが、金属屋根はこうした“気づきにくい劣化”が起こりやすいんです。
まず行うのが、既存屋根の上に合板を敷き詰めていく作業です。
屋根の表面には、経年でできたわずかなゆがみや段差があります。
これらをそのままにすると新しい屋根材がしっかり密着しないため、平らな面をつくることがとても重要なんです。
合板は、ただ置くだけではありません。
屋根を支える骨組み“垂木(たるき)”の位置を探しながら、確実にビスで留め付け、強い下地に仕上げていきます。
全体に合板を張り終えると、表面のガタつきがなくなり、まっすぐできれいな屋根面が完成します。
カバー工法では、このフラットな状態が防水性能にも直結する大事な工程です。
ここまでで下地づくりが完了し、この上に防水層を重ねていきます。
次に施工するのがルーフィング。
これは“屋根の下にある防水シート”のことで、雨から家を守るうえで最も重要な層です。
今回使用したのは、軟質弾性プラスチックルーフィング「チャンピオンルーフィング」。
温度変化に強く、伸びや弾力性があるため、屋根の動きに追従して防水性能をしっかり維持してくれる優秀なシートです。
軒先から順に、隙間ができないよう重ね幅を管理しながら丁寧に敷き込み、屋根全体を覆いました。
ここまでで、防水層としてはすでに雨漏りを防げるレベルまで仕上がっています。
「これだけでこんなに違うんだ」と驚かれる方も多いですが、防水の鍵は“屋根材よりこのルーフィング”なんです。
いよいよ、今回の主役である天然石コーティングジンカリウム鋼板を葺き始めます。
ジンカリウム鋼板は、アルミ・亜鉛・シリコンなどを含む特殊メッキ鋼板で、耐久性が非常に高い屋根材です。
さらに、表面に天然石が吹き付けられていることで、雨音がやわらぎ、落雪もしにくくなるのが大きなメリットです。
まずは軒先から、水平を確認しながら1枚ずつ丁寧に施工していきます。
ジンカリウム鋼板は天然石のザラつきで雪が滑りにくい特性がありますが、さらに確実にするため雪止めを途中で設置します。
雪止めがあることで、冬に一気に雪が落ちてしまう“ドサッ問題”を防ぎ、玄関前・駐車スペースの安全性が大きく高まります。
諏訪市のように気温差が大きい地域では欠かせないポイントです。
屋根材は専用ビスで1枚ずつ固定していきます。
このビスは一般的なネジとは違い、屋根材が持つ厚みと石粒表面に合わせて設計された専用品。
風による浮き上がりを抑え、長期間しっかり固定されるようにつくられています。
こうした“細かい部分の積み重ね”が、屋根全体の耐久性につながっていきます。
棟部分には、新しい棟板金の下地として樹脂製ヌキ材を使用します。
従来の木材とは違い、樹脂製は腐食や湿気による変形がほとんどないため、長く安定した状態を保てるのが特徴です。
雨漏りリスクの高い“棟まわり”こそ、素材選びが大事なんです。
棟板金の継ぎ目には、必ずシーリングを打ち込み防水処理をします。
この部分は雨水が入り込みやすいため、少しでも隙間があれば雨漏りの原因に直結します。
地味な工程ですが、大切な“命綱”のような工程です。
シーリングがまだ柔らかいうちに、屋根材と同じ天然石の補修砂を振りかけ、目立たないように仕上げます。
「どこが継ぎ目だった?」と思うほど自然な見た目になり、仕上がりの美しさが一段と際立ちます。
同時に、紫外線によるシーリングの劣化も抑えられます。
すべての工程が完了し、落ち着いた色合いと上質な質感の屋根に仕上がりました。
天然石の風合いが美しく、これからの諏訪市の厳しい冬や強い紫外線からしっかり家を守ってくれます。
「雨漏りが心配で寝つけなかった日があったけど、これで安心できます」とY様にも喜んでいただけました。
今回の諏訪市Y様邸では、棟まわりの劣化がきっかけで雨漏りが始まっていましたが、表面だけの補修ではまた同じ悩みを繰り返してしまいます。
そのため、既存屋根を活かしつつ、下地→防水→屋根材と三層をしっかり積み重ねる屋根カバー工法を採用しました。
天然石コーティングジンカリウム鋼板は、
・落雪しにくい
・防水性が高い
・見た目が上質で色あせしにくい
という“長持ちする屋根材”として非常に相性がよい素材です。
今回の工事を通して、Y様の雨漏りの悩みが解消され、これからの暮らしがより安心なものになるお手伝いができたことを嬉しく思います。
諏訪エリアで屋根の不調があれば、いつでも気軽にご相談くださいね。
「天井にシミが出始めてから、雨のたびに『また広がったらどうしよう…』と心配でした。
点検していただいた際に、写真を使って丁寧に状況を説明していただき、家族みんなが『今の屋根の上に新しい屋根を重ねる方法なら安心できるね』と納得できました。
完成した屋根を見て、本当にきれいで驚きました。
また、雪止めもしっかり設置してもらったので、冬の落雪の心配がぐっと減ると思います。
作業中の細かい気配りや、毎日の説明もとても安心できるものでした。お願いして本当に良かったです!」
「Y様、改めてありがとうございました。
実は今回の現場では、棟まわりの劣化が想像以上に進行していて、“雨漏りの原因を pinpoint で探す”というより、“屋根全体をもう一度しっかり組み立て直す”イメージで作業を進めました。
天然石コーティングジンカリウム鋼板は、耐久性・落雪抑制・静音性のどれをとっても優れた屋根材で、諏訪市のように寒暖差が大きい地域と相性抜群です。
雪止めの配置も細かく調整し、屋根全体のバランスを見ながら施工しました。
仕上がりをご覧になったときのY様の笑顔がとても印象的で、職人として嬉しい瞬間でした。
これからも定期点検でしっかりフォローいたしますので、どうぞ安心してお過ごしください。」
諏訪市は、諏訪湖を中心に冷たい風が吹き抜ける地形で、冬の冷え込みがとても厳しい地域です。
昼夜の温度差が大きいため、屋根に積もった雪が日中に少し溶け、夜に再凍結する…という“繰り返し現象”が起こりやすく、屋根材の負担は想像以上です。
こうした地域では、
・落雪しにくい表面形状
・温度変化に強い下地・ルーフィング
・強風でも浮きにくい固定方法
などがとても重要になります。
天然石コーティングジンカリウム鋼板は、表面のザラつきによって雪が滑り落ちにくく、諏訪市特有の“ドサッと落ちる”落雪被害の軽減に効果的です。
また、諏訪湖周辺は観光地としても人気が高く、屋根の美観を維持したい方にとっても長持ちする屋根材はメリットが大きいと言えます。
屋根は地域で選ぶ時代。
諏訪市のお客さまには、地域の冬と気候を知り尽くした屋根工事店として、最適なご提案をこれからも続けていきます。
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