
2025.10.13
2025年10月13日 更新 「小雨でも天井からポタポタ音がする…」「長押(なげし)に黒い筋が出てきた…」そんなときは、屋根の中で雨水が入り込み始めているサインかもしれません。 今回ご紹介するのは、上伊那郡辰野町の瓦屋根住宅で行った雨漏り調査の様子です…

「雨が降るたびに天井にシミが広がる」「クロスが浮いてきて心配…」
そんなお悩み、実は屋根の雨漏りだけが原因とは限らないんです。
天井の雨染みは、棟板金(むねばんきん)※屋根頂部の金属板の浮きやコーキング(防水材)の劣化、
さらには結露や配管漏水など、さまざまな要因が関係していることがあります。
今回は、諏訪市で行った雨漏り調査の実例をもとに、
「どこから水が入っているの?」「どう調べればいいの?」「どんな修理が必要?」
という疑問に、現場の一次情報から丁寧にお答えします。
諏訪市は標高が高く、昼夜の寒暖差が大きい地域です。冬には積雪や霜、凍結が起こり、
屋根や外壁は「膨張と収縮」を繰り返すため、目地(めじ)やコーキングの割れが発生しやすくなります。
さらに、**融雪水(ゆうせつすい)**が屋根に溜まりやすく、棟板金や水切りの隙間から雨水が侵入することも。
特に築20年以上の住宅では、こうした経年劣化が進み、
「屋根からの浸水→天井に雨染み」というトラブルが目立ちます。
この地域特性を理解したうえで調査することが、正しい原因特定の第一歩です。
📍ご相談内容
諏訪市大和地区にお住まいのK様より、
「天井にシミが広がってきた」「何度か補修してもまた漏れる」とのご相談をいただきました。
天井の中央付近に、淡い黄色から濃い茶色へとグラデーションになった大きなシミが広がっています。
シミの縁がくっきりしており、これは雨水が何度も繰り返し染み出している証拠です。
クロス(壁紙)も部分的に浮き上がり、湿気による変形が確認できました。
このような状態では、天井裏の断熱材や木材にも湿気がこもり、カビや木材の腐食が進む恐れがあります。
放置すると天井の一部が落ちてしまう危険もあるため、早期の点検と修繕が必要です。
屋根全体を俯瞰してみると、何度かの増築により段差が多く、棟や谷が入り組んだ構造になっていました。
こうした複雑な屋根形状は、雨水が流れにくく滞留しやすいため、排水不良による雨漏りリスクが高まる傾向があります。
また、色あせやサビの浮きも見られ、経年劣化が進行している状態でした。
増築時に異なる勾配や屋根材が混ざると、接合部(取り合い部)が弱点になりやすく、そこから雨水が侵入することも珍しくありません。
棟板金の浮き・釘抜け
壁際水切りの隙間
防水シートの劣化
複雑な屋根構造による排水不良
これらが複合的に作用し、雨水が内部に浸入して天井に染みを作っていました。
今回のように複数箇所が劣化している場合、部分補修では再発リスクが高いため、
「屋根カバー工法(重ね葺き)」を提案しました。
カバー工法とは、既存屋根の上に新しい金属屋根を重ねて施工する方法で、
防水層も強化でき、費用を抑えつつ長期的な安心を得られるのが特徴です。
天井シミ=雨漏りとは限らない(結露・配管漏水も注意)
屋根裏・屋根上を含む三段階調査が必須
写真記録と散水試験で根拠を明確化
諏訪市では寒暖差・凍害も考慮した材料選定を
一時的なコーキング補修に頼らず、根本対策を検討
諏訪市のような寒冷地では、屋根材・板金・コーキングが気温差や積雪で劣化しやすく、
「何度直しても雨漏りする…」というケースも珍しくありません。
原因を正確に突き止めるには、屋根裏と屋根上の両方を確認する調査が欠かせません。
イトウ住建では、外装劣化診断士が在籍し、写真付きの丁寧な報告で分かりやすくご説明します。
少しでも不安を感じたら、早めの点検をおすすめします!
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