2025.10.19
2025年10月19日 更新 こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店です。今回ご紹介するのは、東筑摩郡筑北村で行った「築120年の古民家の瓦補修調査」。「最近、天井にシミが出てきて…」というお客様のご相談から始まりました。長い年月を経た瓦屋根には、思わぬトラブルが潜…
「小雨でも天井からポタポタ音がする…」「長押(なげし)に黒い筋が出てきた…」
そんなときは、屋根の中で雨水が入り込み始めているサインかもしれません。
今回ご紹介するのは、上伊那郡辰野町の瓦屋根住宅で行った雨漏り調査の様子です。
辰野町は山間部特有の強風と大雨が多く、落ち葉や雪解けによる雨漏りも発生しやすい地域。
築年数の経った住宅では、壁と屋根の取り合い部分からの漏水が非常に多く見られます。
現地では、女性スタッフを含む経験豊富な調査チームが原因を丁寧に確認し、
「費用を抑えて確実に直す」というお客様のご希望に沿ったご提案を行いました。
調査は小雨の中でのスタートでした。
室内では和室の長押(壁の上に取り付けられた横木)に雨染みがくっきり。
手で触れると湿り気があり、過去にも何度か雨漏りが起きていた形跡が見受けられました。
長押部分に雨染みができる場合、原因は真上の屋根だけでなく、壁と屋根の取り合い部の隙間や板金不良が多いのが特徴です。
辰野町では台風や強風が多く、特に壁際の板金が浮いたり、釘が緩んだりして水の通り道ができやすい地域条件があります。
屋根に上がると、外壁の立ち上がり部分に大量の落ち葉が堆積していました。
辰野町は山に囲まれ、秋になると風に乗って落ち葉が屋根に溜まりやすい地域。
この落ち葉が雨水の流れをせき止め、瓦の下まで水が回り込んでしまうのです。
瓦の下には「捨て水切り」と呼ばれる板金が設置されていますが、落ち葉や泥が溜まるとその役割を果たせなくなります。
つまり、水の逃げ道が塞がれ、瓦の重なり目や釘穴から水が侵入→雨漏り発生という流れです。
さらに調査を進めると、屋根と外壁の取り合い部に**「壁水切り」板金が設置されていない**ことが判明しました。
壁水切りとは、外壁を伝って流れる雨水を屋根側へ安全に逃がすための重要な部材。
これがないと、外壁からの雨がそのまま屋根内部に入り込む危険性があります。
実際、雨漏りが発生した箇所は壁の立ち上がり直下で、雨が当たりやすい位置でした。
板金部材ひとつの有無で、雨漏りの発生リスクは大きく変わります。
こちらの写真は、他の現場の正しい「雨押え板金」の例です。
壁面から立ち上げた板金が瓦をしっかりと覆い、雨水を外へ逃がす構造になっています。
このように、壁際部分には「二重の守り」が必要です。
辰野町のような雨量の多い地域では、板金の立ち上げ高さやかぶせ幅を十分に確保しないと、
大雨のたびに毛細管現象で水が逆流してしまいます。
原因を特定したあとは、現地で採寸を実施。
お施主様は現在別の地域にお住まいで、「できるだけ費用を抑えて確実に直したい」とのご希望でした。
調査費用は5,000円、所要時間は約1時間。
後日、板金の新設・落ち葉清掃・既存瓦の部分補修を含む修繕プランをメールでご提案しました。
調査後もお電話やLINEでご相談いただけるよう、フォロー体制を整えています。
「現地に行けなくても、写真で状況がわかる」「オンラインで見積り確認できる」と喜ばれました。
辰野町は伊那谷の北部に位置し、夏はゲリラ豪雨、冬は雪解けによる湿気が多い地域です。
特に山際の住宅は、強風+横殴りの雨が当たりやすく、屋根と壁の取り合いでのトラブルが増加しています。
また、古い瓦屋根では防水紙(ルーフィング)の寿命が切れている場合もあり、
「築25年以上」「一度も点検していない」お宅は、定期的な点検をおすすめします。
屋根と外壁の境目を定期点検
板金の浮きやシーリングの劣化は早期発見が鍵。
落ち葉掃除は年2回が理想
特に秋と春の風が強い時期にチェックを。
防水紙の寿命(約20年)を意識
塗装よりも内部の防水層の劣化に注意。
雨漏りの原因は「屋根の穴」だけではなく、外壁や板金、落ち葉の堆積などの複合要因が多いです。
今回のように辰野町の気候や立地を踏まえて診断できるのは、地元密着で27年の経験を持つイトウ住建ならでは。
経験豊富なスタッフが現地で確認し、
「費用を抑えて・確実に・長く持つ」修繕プランを丁寧にご提案いたします。
お客様の声
「写真付きで状況を詳しく説明してもらえたので、離れていても安心でした。
費用面もわかりやすく助かりました。」
担当者より
「辰野町は雨や風が強く、落ち葉によるトラブルが多い地域です。
定期点検を年1回行うだけでも、雨漏りの早期発見につながります。」
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん松本諏訪平店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2025 街の屋根やさん All Rights Reserved.