2025年10月13日　更新

屋根の葺き替え工事を行うときは、実は“家を総点検できる絶好のチャンス”でもあります。
普段は見えない破風板（はふいた）や雨どい、さらには屋根と接する部分の細かな劣化も、足場を組むことで初めて確認できるのです。

今回は松本市両島で行った屋根葺き替え工事の現場をご紹介します。
工事を進める中で、破風板の色あせや雨どいの変形が見つかり、追加で塗装と交換を行いました。
結果的に外観もぐっと美しくなり、お客様にも「やってよかった！」と喜んでいただけた現場です。

■屋根葺き替え工事で見えてきた“普段見えない傷み”

今回の現場は、松本市両島の住宅街にあるH様邸。
もともとは瓦屋根でしたが、経年劣化によりひび割れやズレが見られたため、軽くて耐久性の高い**金属屋根（ガルバリウム鋼板）**へ葺き替えることになりました。
屋根工事用の足場を設置して作業が始まると、これまで下からは見えなかった箇所に劣化のサインがあちこちに…。
特に破風板や雨どいは、紫外線や風雨の影響を最も受けやすく、思った以上に傷んでいました。

📷塗膜が剥がれていた破風板の劣化

破風（はふ）とは、屋根の端に取り付けられた板のことで、屋根内部への雨水の侵入を防ぐ重要な役割を持ちます。
しかし、H様邸では塗装が剥がれ、木部がむき出しになっている部分も見られました。
これは放置すると水分が染み込み、腐食を引き起こす恐れがあります。
破風板の色あせに気づいたH様も「せっかく屋根が新しくなるのに、ここだけ古いままだと気になるね」とご相談くださり、足場があるうちに塗装を行うことに決まりました。

塗装には、屋外用の高耐候性シリコン樹脂塗料を採用。
光沢があり、紫外線にも強いため、長期間美しさを保ちます。
色は屋根に合わせた落ち着いたダークブラウン系で、外観全体の統一感もアップしました。

📷サビた雨どいと割れたポリカ波板

次に気になったのが雨どいの状態です。
金属製の雨どいは雪の重みで曲がり、表面にはサビが浮いていました。
雨水が流れにくくなり、強い雨の日にはあふれ出す状態に。
また、増築部分に設置されていたポリカ波板も経年劣化で割れや歪みが生じ、雨漏りの原因となっていました。
これらを交換することで、排水機能と耐久性が回復。屋根まわり全体がスッキリと生まれ変わりました。

📷手に白く粉がつく“チョーキング現象”とは

破風板を手で触ると、白い粉のようなものが付着する「チョーキング現象」が確認されました。
これは塗膜が紫外線で劣化し、防水性能が落ちている証拠です。
この状態を放置すると、雨水が木部に浸透し、内部の腐食やカビの原因に。
今回は、高圧洗浄→下地処理→下塗り→中塗り→上塗りの4工程で丁寧に塗り直し、長く安心できる仕上がりに整えました。

📷雪で変形した雨どいを交換

松本市の冬は、雪の重みによる雨どいの変形が非常に多く見られます。
H様邸の2階雨どいも湾曲しており、排水方向が狂って外壁に水が垂れる状態でした。
今回は耐寒性に優れた硬質塩ビ製の新型雨どいに交換し、金具の間隔も再調整。雪下ろし時にも安心の強度を確保しました。
これで今後の積雪にも耐えられる構造となり、メンテナンスの手間も大幅に軽減されます。

■足場があるうちにまとめて行うのが“賢いリフォーム”

実は今回のようなケース、とても多いんです。
「屋根だけ新しくして他が古いまま…」という状態は見た目のバランスが悪いだけでなく、後から再び足場を組む費用が発生してしまいます。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、足場を組んだタイミングを“家全体を見直す機会”としてご提案しています。
費用面でも効率的で、結果的に長期的なコストダウンにつながるからです。

【まとめ】

今回のH様邸のように、屋根葺き替え工事の際に破風や雨どいの補修を同時に行うことで、
✔ 見た目の一体感が出る
✔ 将来の足場費用を削減できる
✔ 外装全体の耐久性を向上できる
というメリットがあります。

「せっかく足場を組むなら、一緒に点検しておけばよかった」と後悔される前に、ぜひお気軽にご相談ください。
私たちは、無理な営業ではなく“必要なことだけを誠実に提案する”ことを大切にしています。

【お客様の声＋担当者よりひとこと】

お客様の声：
「屋根だけのつもりが、破風や雨どいも一緒に直せてよかったです。足場があるうちに全部やってもらえて助かりました。」

担当者より：
工事が始まってから気づくこともたくさんあります。
私たちは“お客様と一緒に考えるリフォーム”を心がけています。
一度の足場で家全体をきれいにすることで、結果的にコストを抑え、長持ちするお住まいになります。

【松本市はこんな街】

松本市は北アルプスを望む美しい城下町。国宝・松本城を中心に、城下町ならではの景観が残る地域です。
冬は冷え込みが厳しく、屋根の凍結や雪害、雨どいの破損なども起こりやすい環境。
地域の気候に合わせた屋根材選びや施工ノウハウが求められます。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、地元の気候を熟知した施工で“長く安心できる住まい”を守ります。

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