2025.12.17
2025年12月17日 更新 塗装できると思っていませんか? 「屋根が色あせてきたから、そろそろ塗装かな。」安曇野市でも、こうしたご相談はとても多くいただきます。ですが実は、屋根材によっては塗装ができないケースがあることをご存じでしょうか。 今回ご相談いただいたのは、安曇野市にお…

今回の屋根は築40年。
経年で何度か塗り替えをしていたため、塗膜が厚く硬い層になっており、
一般的に推奨される「2液型(主剤+硬化剤)」の塗料が密着しにくい状態でした。
屋根が痛む原因は以下のとおりです。
・過去の塗膜の膨れや剥がれ
・トタン特有のサビ
・温度差による膨張収縮
・紫外線ダメージ
こうした状態に“無理やり”強い塗料を使うと、
逆に はがれの原因 になることもあります。
そこで今回は、既存塗膜に相性が良く、密着しやすい
1液タイプシリコン樹脂塗料(関西ペイント・スーパーシリコンルーフ) を採用。
「屋根の状態に合わせた最適な塗料選び」
ここが長持ちする塗装工事に欠かせないポイントなんです。





伊那市では金属屋根(トタン・瓦棒)が今も多く残っており、築年数が経つとサビや色褪せが目立ってきます。
特に三晃式瓦棒は構造上、雨水が溜まりやすい部分があり、定期的な塗り替えが必須です。
今回ご紹介するのは、築40年のお住まいで行った 三晃式瓦棒トタン屋根の塗装工事。
「何度も塗り重ねてきた屋根だけど、そろそろ限界…」というご相談から始まりました。
専門的な話も、できるだけ “やさしく・わかりやすく” お伝えしますので、
伊那市で屋根塗装をご検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
最初に行うのが 高圧洗浄。
屋根に残っている汚れ・古い塗膜・コケ・砂埃・排気ガスのすすなど、
塗装の邪魔になるものをすべて取り除きます。
プロ仕様の洗浄機は
16リットル/分 × 150kg圧
という強力な水圧で、表面の汚れだけでなく、
“こびりついた古い塗膜” も剥がせるレベル。
特に三晃式瓦棒は溝が深いため、
奥に詰まった汚れまで丁寧に洗い落とす必要があります。
高圧洗浄がしっかりできていないと、
どんなに高級な塗料を塗ってもすぐに剥がれてしまうので、
この工程が実は一番大切だったりするんです。
写真は下塗りの様子です。
使用したのは 関西ペイント「ザウルスEXⅡ」 というサビ止め効果の高い下塗り材。
・金属のサビを抑える
・上塗り塗料をしっかり密着させる
・塗膜の剥がれを防ぐ
・色ムラを防ぐ
つまり下塗りは、屋根を長く守るための “土台づくり”。
これが甘いと、どれだけ良い塗料を使っても数年で剥がれる原因になります。
細かい部分は刷毛(はけ)で丁寧に塗る ダメ込み作業 を行い、
ローラーでは塗れない隙間まで確実に塗料を届けていきます。
「下塗りの良し悪しで塗装の寿命が決まる」
と言われるのも納得の、非常に重要な工程です。
中塗り(=上塗り1回目)では、今回の屋根に最適な
関西ペイント スーパーシリコンルーフ1液型
を使用しました。
既存の塗膜が厚く、2液タイプだと密着不良を起こすことがあるためです。
1液タイプは硬化反応の負担が軽く、旧塗膜にも馴染みやすい特徴があります。
三晃式瓦棒は平面だけでなく、
凸凹の山と谷が連続する形状のため、ムラなく均一に塗るには
刷毛+ローラーの組み合わせ が必須。
中塗りをていねいに行うことで
上塗りの仕上がりがグッと美しくなります。
仕上げに行う上塗り。
中塗りと同じ塗料で“2回目の仕上げ塗り”を行います。
上塗りの役割は
・紫外線から屋根を守る
・色褪せを防ぐ
・雨水が流れやすくなる
・艶と美観を高める
特に今回は「空が映り込むほどのツヤ」を目指し、
ローラーの転がし方・塗料量の調整・塗り重ねのタイミングなど
細部までこだわって施工しました。
3回塗りの正しい工程を守ることで、
写真のような美しい仕上がりになります。
三晃式瓦棒トタン屋根は構造上、
直射日光・雨・温度差の影響を受けやすく、サビや塗膜の劣化が進みやすい屋根です。
今回の現場では、
“過去の塗膜との相性” を最優先に考え
1液タイプのシリコン塗料 を選択しました。
屋根塗装は「ただ塗る」だけではなく、
屋根の状態を読み取り、最適な塗料・工程を選ぶことが何より大切。
伊那市で屋根の色褪せ・サビ・劣化が気になる方は、
まずは無料点検で状態を把握してみてくださいね。
「築40年の実家の屋根がサビだらけで心配でしたが、
今回の塗装でまるで新品みたいにきれいになりました。
三晃式瓦棒という屋根の名称も知らなかったのですが、
形状に合わせた塗り方や塗料選びまで丁寧に説明していただき安心できました。
1液タイプの塗料を使った理由も分かりやすく教えていただき、
“ただ塗ればいいわけじゃないんだな” と実感しました。
地元・伊那市で安心して相談できる業者さんが見つかって本当に良かったです。」
「三晃式瓦棒は見た目以上にデリケートな屋根で、
塗膜の劣化状況やサビ具合によって適切な塗料が変わります。
今回のように過去に何度か塗り替えをしている屋根では、
塗料との相性を間違えると数年で剥がれることも少なくありません。
今回は状態を見極めたうえで“1液タイプのシリコン”を選択し、
丁寧に3回塗りで仕上げました。
空が映るほどきれいに仕上がったことで、私たちも達成感がありました。
伊那市をはじめ南信エリアは、日射と寒暖差の影響が強い地域。
屋根の傷みが進む前の早めの点検をおすすめします。」
伊那市は南信地域の中でも“日照時間が長く寒暖差が大きい”エリアです。
日中は30℃を超える暑さでも、夜に一気に気温が下がるため、
金属屋根は膨張と収縮を繰り返し、塗膜が割れやすくなります。
また、伊那谷特有の乾燥した風が吹き、
冬は冷え込みが厳しくなるため、朝霜や凍結が発生。
これもトタン屋根のサビを早める要因になります。
三晃式瓦棒は構造的に雨水が溜まりやすく、
伊那市の気候と相性が良いとは言えません。
そのため 定期的な塗り替えが“屋根を長持ちさせる唯一の手段” といっても過言ではありません。
地元の気候を知り尽くした職人が施工することで、
地域特性を踏まえた塗料選び・施工方法が可能になります。
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