2024.10.24
みなさんこんにちはいつも街の屋根やさん松本諏訪平店のブログをご覧いただきありがとうございます諏訪市でバルコニーの防水を見てほしいというお問い合わせがあり現地調査に伺いました。FRP防水というバルコニーです。これはFiberglass Reinforced Plasticsガラス繊…
シーリングの劣化や外壁の塗膜の劣化など外装で気になるところがたくさんあり、何とかしなければいけないとお考えだったようです。そんなタイミングでお勤めの会社の生協のダイレクトメールにリフォーム協力店ということで弊社のチラシが入っていてお問い合わせいただきました。屋根は塗装でメンテナンス可能でしたが、外壁はできれば金属サイディングのカバー工法をとおすすめしました。ただ今後のライフサイクルを考え塗装でのメンテナンスにしました。
各部の劣化状況です。
屋根は金属のガルバリウム鋼板で、目立ったサビはありませんでしたが塗りたてのころは黒に近いグレーだったと思いますが、変色褪色して白に近いグレーになっています。ガルバリウム鋼板は亜鉛とアルミニウムのメッキ鋼板でサビにくい金属とされていますが、サビないわけではありません。表面を塗装して基材の金属を保護しています。その保護効果が塗膜の劣化でなくなってしまうとサビにつながります。塗り替えのメンテナンスは必要です。
外壁は窯業系サイディングでした。窯業系(ようぎょうけい)サイディングとはセメントと繊維質を混ぜて高温をかけて板状に成型した外壁材です。高温をかけるときに窯を使うので窯業系と言われています。原料はセメントなのでそれ自体に防水性がありません。表面を塗装して防水しています。こちらも定期的な塗り替えのメンテナンスが必要です。
窯業系サイディングの外壁はサイディングボードを何枚も並べて外壁になっています。そのジョイント部分はシーリングというゴム状の防水材を充填して防水しています。シーリングも紫外線や雨風の影響で劣化します。シーリングの劣化から水が浸入して周辺の塗膜が剥がれてしまっています。こちらも打ち替えのメンテナンスが必要です。
バルコニーはFRPの床でした。FRPとは繊維強化プラスチックのことで基材にガラス繊維のシートを特殊樹脂で固め、表面にウレタン樹脂の防水塗料を塗装している床です。FRPは浴槽の素材や船底にも使われる信頼性の高い防水材ですが、表面の塗膜が劣化するとその効果もなくなってきます。バルコニーでいうと雨漏りにつながってしまいます。FRPの防水塗装は外壁や屋根よりも対候性が落ちるので、5年~7年に一度塗り替えのメンテナンスを行ってください。
塗装の前に各部を高圧洗浄します。
洗浄機は家電量販店やホームセンターなどで市販されている電動の高圧線嘔気ではなく、私たちプロはガソリンエンジンの強力な高圧洗浄機を使用します。電動の洗浄機だと水圧が足りず、ホースの口を限界まで絞って吐水口を細くして水圧を高める必要があります。洗浄面を紙で例えるとボールペンで紙を塗りつぶすイメージです。きれいには塗れず紙の部分が残ってしまいますよね。それと同じように洗浄面に洗浄ムラができてしまいます。私たちが使う洗浄機はもともと水圧が強いのでホースを絞る必要はありません。紙を筆で塗りつぶすイメージです。塗りムラがなくきれいに塗りつぶせると思います。同様に洗浄ムラもなくきれいに洗浄することができます。
さきに屋根の塗装を行っていきます。
屋根も外壁も一部の塗料を除き下塗り、中塗り、上塗りの3工程で仕上げます。最初の工程の下塗りです。下塗りは塗装面と塗料の密着を高める接着剤の役割がある塗料を塗装します。写真にあるように刷毛とローラーを使って塗装するのですが、刷毛の塗装はダメ込みと言ってローラーが入らない細かいところを塗装します。塗装にとってだめは塗り残しのことで、ダメをなくす、塗り残しをなくすために刷毛を使います。広い面はローラーを転がして塗ります。
2番目の工程の中塗りです。黒い部分が中塗りを行った面、白い部分がまだ中塗りをしていないで下塗りが残っている面です。白い面に黒い線や雪止めの周りが黒くなっていると思います。これがダメ込みで塗ったところです。
中塗りは塗料の持つ遮熱性や防汚性など機能や性能を塗装するイメージです。
屋根塗装最後の工程の上塗りです。
もちろんダメ込みで細かいところも塗り残しなく塗っています。上塗りは塗料の機能や性能とともに色やツヤを出す工程です。
窯業系サイディングはサイディングボードを並べて張りお家の外壁になっています。ボードのジョイント部分は目地となり目地をそのままにしておくとそこから水が入りボードや建物を傷めてしまいます。水が入らないように打つのがシーリングです。シーリングはゴム状の防水材で、塗膜と同じように紫外線などで硬くなったり割れたりと劣化していきます。こちらも定期的なメンテナンスが必要です。劣化症状が軽症な場合は上から打つ増し打ち、重症な場合は古いシーリングを撤去して新しいシーリングを打つ打ち替えを行います。どちらの方法もプライマーという下塗りを行い密着を高めてシーリングを打っていきます。
外壁を塗る前に軒天を塗装します。軒天は軒裏天井、上裏(あげうら)ともいい、屋根の出(軒 のき)の裏側です。軒天を先に塗るのは軒天を塗装すると外壁が汚れてしまいます。塗装前の外壁なら汚れても大丈夫なので、先に軒天を塗装します。軒天は水分の排出がある部分なので透湿性のある塗料を使います。
外壁も屋根と同様下塗り、中塗り、上塗りの3工程で仕上げます。これも屋根と同様に細かい部分は刷毛を使い、広い部分はローラーを使います。
これも屋根と同じで中塗りは塗料の持つ機能や性能を塗っていくイメージです。
外壁塗装の最後の上塗りです。機能や性能とともに色やツヤを出す工程です。
バルコニー床の防水塗装が剥がれていました。このままにしておくとFRP自体が劣化して、FRPを作り直さなければならない大きな工事になってしまうので塗り替えます。剥がれかかった塗膜をナイロンたわしなどできれいに剥がして、ウレタン防水塗料を上から塗ります。ウレタン防水塗料は屋根や壁で使うシリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料に比べて対向性が高くないので、5年~7年に一度塗り替えのメンテナンスをする必要があります。
最後に屋根外壁の付帯部を塗装します。
破風とは屋根(軒)の側面、写真にはありませんが雨樋がついている屋根の側面を鼻隠しと言います。
霧除け(きりよけ)は窓の上にある小さな屋根で庇(ひさし)とも言います。
雨樋は説明不要でしょう。写真は軒樋という横についている雨樋、写真にはありませんが竪樋も塗装しています。
外壁に幕板という帯のような飾りがついていました。サイディングボードの上下のジョイントを隠す役割もあります。
水切りは基礎と外壁の間にあって、外壁を伝ってきた水を外に逃がす役割があります
これで玄関ドア、窓、基礎以外ほとんどの部分を塗装しました。外壁は今までの色とは全く違う色にしたのでリフレッシュできたと思います。
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