2024.11.05
茅野市でトタン屋根の塗り替え工事を行いました。茅野市は真夏で最高気温で35度を超え、真冬は最低気温でマイナス10度を下回る日もあり、年間の寒暖差が50度くらいになる気象条件の厳しい地域です。そんな環境のなか屋根は1年中私たちの生活を雨風から守ってくれています。でも、そんな屋根もメ…
そんなラジカルについてお話したいと思いますが、その前に塗料の成分について・・・塗料は主にアクリルやシリコン、フッ素といった樹脂成分と着色成分である有機顔料、その他に溶剤と添加物でできています。樹脂成分が何かによってアクリル樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料などと呼ばれます。顔料のうち白を出すのに酸化チタンが使われています。この酸化チタンに太陽の紫外線が当たると発生するのがラジカルです。
では、ラジカルとは何か・・・簡単に言うと塗膜劣化原因物質です。酸化チタンに紫外線が当たり発生したラジカルは樹脂成分や有機顔料にダメージを与え劣化を促進します。このダメージによっておこるのがチョーキング現象です。上の写真のように外壁に触ると白い粉状の汚れが付く、これがチョーキング現象です。チョーキングは劣化の初期症状で、塗り替え時期のサインです。チョーキングが発生すると徐々に防水性が失われたり、色あせが出たり、ツヤが無くなる、汚れやすくなるといった劣化症状につながります。これらにラジカルが影響しています。
このラジカルの発生や効果を抑制する塗料がラジカル制御型塗料です。ラジカルを抑制することで塗膜劣化を抑えて長期間塗膜の効果を持続させる塗料です。酸化チタンに幕を張った高耐候酸化チタンを使うことによってラジカル発生を抑え、光安定剤という劣化防止剤を入れることによって発生したラジカルをキャッチして効力を抑えます。これで従来の対候性よりも長持ちする塗料となります。しかも価格はラジカル制御型でない塗料と比べてあまり変わりません。価格は大きく変わらないのに長持ちするという優れた塗料です。最近では屋根用の塗料にもラジカル制御型が出てきました。ラジカル制御型塗料、お勧めです!
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