2025.10.13
2025年10月13日 更新 「小雨でも天井からポタポタ音がする…」「長押(なげし)に黒い筋が出てきた…」そんなときは、屋根の中で雨水が入り込み始めているサインかもしれません。 今回ご紹介するのは、上伊那郡辰野町の瓦屋根住宅で行った雨漏り調査の様子です…
今回の現場は、明治時代から続く築120年以上の古民家です。
長年の風雨に耐えてきたセメント瓦は、ところどころに浮きやズレが見られました。
屋根の勾配(こうばい/傾き)が強く、職人も慎重に足を運びながら確認します。
古い瓦は割れやすいため、踏み割らないよう一歩一歩進みます。
📸 築120年以上の古民家
風格ある瓦屋根が、長い年月を物語っています。
ここまで持ったのは、当時の職人の確かな技と施工方法のおかげです。
天井に雨染みが出ていた位置を中心に、瓦の下を確認していくと、一部が不自然に浮き上がっていました。
「これは…何か挟まっているかも?」
そう思って瓦をそっと上げてみると、黒い塊のようなモルタルがぎっしり。
📸 不自然に持ち上がっている瓦
経年劣化ではなく、何かを押し込んだような形で浮いていました。
📸 モルタルを取り除いて瓦を戻した状態
モルタルを丁寧に取り除くと、瓦は本来の位置にすっきりと収まりました。
隙間もなく、ぴたっと密着。屋根材同士が正しく重なり合うことで、雨水の侵入を防げます。
しかし、築120年という年月を考えると、他にもズレや欠けの疑いがある箇所が多数。
今後は屋根全体を点検し、棟(むね)瓦の積み直しやズレ止め補修を計画しています。
📸 120年以上家を守った瓦
これだけ長く家を支えてきた瓦には、敬意を感じますね。
「日本の伝統技術ってすごい!」と現場スタッフも感動していました。
お客様の声
「築100年以上経っているので、正直もう無理かと思っていました。
でも丁寧に点検してもらって、どこが原因かを写真で説明してくれたので安心しました。」
担当者よりひとこと
「古い瓦屋根ほど、一枚一枚に歴史があります。
壊すのではなく“活かして直す”ことが私たちの使命です。
今回は部分補修でしたが、全体の点検でさらに安心できる屋根にしていきましょう。」
筑北村は、山あいの静かな集落が広がる自然豊かな地域。
特に坂北エリアは、江戸〜明治期の建物が今も残る文化的な集落として知られています。
現場近くには、地元で評判の手打ちそば店も多く、調査後にはスタッフも立ち寄って一息つきました。
地元の建物と職人技が、今も受け継がれている地域です。
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