2025.12.17
2025年12月17日 更新 塗装できると思っていませんか? 「屋根が色あせてきたから、そろそろ塗装かな。」安曇野市でも、こうしたご相談はとても多くいただきます。ですが実は、屋根材によっては塗装ができないケースがあることをご存じでしょうか。 今回ご相談いただいたのは、安曇野市にお…

お客様は「塗装で何とかなるかもしれない」とお考えでしたが、
現地調査で確認したところ、瓦の表面だけでなく下地の防水シートも経年劣化しており、
これ以上の塗装補修では対応しきれない状態でした。
「この先も安心して住み続けたい」というご希望から、
耐震性と防水性の両立が可能なガルバリウム鋼板への葺き替えを決断されました。





安曇野市で築40年の住宅屋根をリフォームしました。
長年、風雨や雪から家を守ってきたセメント瓦も、表面の色あせやズレが見られ、塗装では耐久性を維持できない状態。
今回は、軽量で長寿命なガルバリウム鋼板 AT横葺きへの葺き替えをご提案しました。
金属屋根へのリフォームは、屋根重量を大幅に軽減でき、耐震性能の向上にもつながります。
ここでは、工事の流れを一つずつ詳しくご紹介します。
まず最初に取りかかるのが屋根の頂上部分、「棟瓦(むねがわら)」の撤去です。
棟瓦は屋根の頂点を守る瓦で、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。
今回は、古いモルタルで固められていたため、割らないよう慎重に外していきました。
内部に詰まっている葺き土(ふきつち)は長年の湿気で固まっており、
撤去時に粉塵が飛び散らないよう、土のう袋で受け止めながら作業を進めます。
この段階で、瓦下の構造や防水層の状態も確認できるため、
次の工程に向けた大切な下準備となります。
棟の下に段状に積まれているのが「のし瓦」です。
見た目の装飾性と防水性を兼ね備えた部材で、雨仕舞いのキーポイント。
モルタルで接着されているため、力を入れすぎると下地を傷めてしまうおそれがあります。
職人は金ベラやハンマーを使い、モルタルを少しずつ崩しながら取り外していきます。
細かい破片が周囲に飛散しないよう、ブルーシートで養生を行い、
安全と清潔を両立した撤去作業を徹底しました。
屋根全面を覆うのが「平瓦(ひらがわら)」です。
この瓦を撤去することで、建物が背負っていた数トンの重量を一気に軽減できます。
セメント瓦は1枚あたり約3〜4kgと重く、屋根全体では相当な重さになります。
作業では2〜3枚ずつまとめて丁寧に外し、下に落とさないよう手渡しで運搬しました。
屋根の上では職人同士が声を掛け合いながら、瓦のずれや滑落を防ぎ、
安全第一で進めていきます。
瓦をすべて撤去すると、数十年ぶりに屋根の下地が姿を現します。
この瞬間、「これから新しい屋根に生まれ変わる」という実感が湧いてくるのです。
瓦を固定していた木の桟木(さんぎ)も撤去します。
長年の湿気で腐食しており、釘が浮き上がっている箇所も見られました。
その下にある防水シート(ルーフィング)は破れや劣化が進行しており、
もう雨水を防ぐ力はほとんど残っていませんでした。
この状態をそのままにして塗装や屋根材を重ねても、長持ちは望めません。
「見えない部分を直す」ことこそ、本当のリフォームの価値です。
古い屋根下地は凸凹があり、そのままでは金属屋根を施工できません。
そこで、新たに12mm厚の構造用合板を全面に張り、
平滑でしっかりした下地を作ります。
ビスや釘は屋根の骨組み(垂木)を正確に狙って固定し、
合板がずれたり浮いたりしないよう、職人が打ち込み位置をミリ単位で確認。
この地道な作業が、仕上がりの精度を大きく左右します。
新しい合板の上には、防水層として「軟質弾性プラスチックルーフィング」製の
チャンピオンルーフィングを施工しました。
柔軟性が高く、釘穴や端部への追従性が非常に優れており、
屋根全体をしなやかに包み込むように防水します。
一般的なルーフィングよりも厚みがあり、
高温・低温どちらにも強い素材なので、寒暖差の激しい安曇野市の気候にも最適です。
これで、雨や雪がどんな方向から来ても下地を守れる「二重の安心」が確保されました。
いよいよ屋根材の取り付けです。
今回採用したガルバリウム鋼板 AT横葺きは、
横方向に継ぎ目が出にくく、雨水が溜まりにくい構造になっています。
軽量で耐食性が高く、塗膜15年・穴あき25年の長期保証付き。
職人は1枚ずつ丁寧に噛み合わせながら施工し、
留め金具を見せないシームレスな仕上がりにしました。
金属ならではのシャープさと美しさが際立ち、
施工後は屋根全体がスッキリとした印象に生まれ変わりました。
屋根の頂上部には棟板金を取り付けます。
今回は木製下地ではなく、ガルバリウム鋼板製の棟下地を採用しました。
これにより、木の劣化による釘の浮き・板金の飛散を防止。
屋根材と同素材なので、錆びにくくメンテナンスも少なく済みます。
強風や積雪にも耐えられる仕様で、長期にわたり安定した仕上がりとなりました。
お客様の声
「塗装では無理とわかって少し不安でしたが、
現地調査で劣化の状態を写真で見せてもらい、納得して葺き替えをお願いしました。
工事中も丁寧に説明してくれて安心。
屋根が軽くなって地震にも強いと聞いて、本当に良かったです。」
担当者よりひとこと
「セメント瓦は丈夫な屋根材ですが、長期的には“重さ”が負担になります。
今回は、構造用合板・チャンピオンルーフィング・金属棟下地と、
見えない部分にこだわることで、安心して長く住める屋根に仕上げました。
安曇野市の気候を熟知した施工で、これからもお客様の家を守っていきます。」
安曇野市は昼夜の寒暖差が大きく、冬は氷点下、夏は30℃を超える日もあります。
この気候差が屋根材に大きな負担をかけ、
瓦や塗膜のひび割れ、ルーフィングの劣化を早める要因となります。
金属屋根はこのような気候に強く、軽量で積雪にも対応可能。
北アルプスを望む澄んだ空の下で輝く新しい屋根は、
安曇野の街並みにもよく調和します。
「景観に馴染みながら家を守る」——それが私たちの理想です。
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