2026.07.27
2026年7月27日 更新 屋根工事は「一番安い工事」ではなく「今の屋根に合った工事」を選ぶことが大切です 「屋根工事にはどのくらい費用がかかりますか?」 現地調査で、お客様から最も多くいただくご質問の一つです。 しかし、屋根工事の費用は会社によって決まるものではありません。 現…

「屋根が傷んでいます。このままでは雨漏りするかもしれませんよ。」
そんな言葉を訪問販売業者から何度も掛けられ、不安になったことが今回のご相談のきっかけでした。
築30年が経過したスレート屋根ということもあり、「本当に工事が必要なのだろうか」「もし工事をするなら信頼できる会社に任せたい」と考え、インターネットで街の屋根やさん松本諏訪平店を見つけてお問い合わせいただきました。
現地調査では、屋根の状態を正しく診断し、お客様にとって最適なメンテナンス方法をご提案することからスタートしました。





「屋根が傷んでいます。このままでは雨漏りする可能性がありますよ。」
突然、訪問販売業者からこのように声を掛けられたら、不安になりますよね。
今回のお客様も、何度も訪問販売業者から屋根工事を勧められ、「本当に工事が必要なのだろうか」「もし工事をするなら信頼できる会社にお願いしたい」と感じ、インターネットで街の屋根やさん松本諏訪平店を見つけてお問い合わせくださいました。
現地調査の結果、屋根は確かにメンテナンスが必要な状態でした。
しかし、大切なのは**「工事が必要かどうか」だけではありません。**
**「今の屋根には、どの工法が最適なのか」**を正しく判断することが、将来後悔しない屋根リフォームにつながります。
今回は、築30年のスレート屋根に対し、塗装ではなくカバー工法をご提案した理由と、安心して長く暮らせる屋根へ生まれ変わるまでの施工の様子をご紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施工場所 | 安曇野市 |
| 建物 | 戸建住宅 |
| 築年数 | 約30年 |
| 既存屋根 | スレート屋根 |
| ご相談のきっかけ | 訪問販売業者から屋根の劣化を指摘された |
| ご提案 | 屋根カバー工法 |
| 使用屋根材 | 天然石コーティングジンカリウム鋼板 |
| 施工面積 | 約154㎡ |
| 工期 | 約2週間 |
| 工事費用 | 約220万円(税込) |
現地調査では、まず屋根全体の状態を確認しました。
遠くから見る限りでは、大きな割れや欠けは見当たらず、「まだ塗装で大丈夫では?」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、近くで確認すると塗膜は大きく色あせ、本来は黒かった屋根全体が白っぽく変色していました。
スレート屋根は塗膜によって防水性能を保っています。
塗膜が劣化すると雨水を吸収しやすくなり、冬場の凍結と融解を繰り返すことで屋根材そのものの劣化が進行します。
特に築30年前後のスレート屋根では、塗膜だけでなく屋根材自体が寿命を迎えているケースも多く、見た目だけでは判断できないことが少なくありません。
さらに屋根材を近くで確認すると、塗膜はほとんど剥がれ、スレートの素地が広く露出していました。
この状態では塗装本来の防水効果はほとんど期待できず、雨水が屋根材に浸み込みやすくなります。
安曇野市のように冬の冷え込みが厳しい地域では、吸収した水分が凍結と融解を繰り返すことで、ひび割れや欠けなどの凍害が発生しやすくなります。そのまま放置すると、屋根材の劣化がさらに進み、雨漏りにつながる可能性もあります。
築30年という経年と、この劣化状況を総合的に判断すると、塗装だけで長期間安心できる状態へ戻すことは難しいと判断しました。
今回の現地調査で確認できたポイントは次の4つです。
つまり今回重要だったのは、
「塗装できるかどうか」ではなく、「塗装しても、この先20~30年安心して暮らせる屋根になるかどうか」
という視点です。
この診断結果をもとに、お客様のご希望やライフプランも踏まえ、最適な工法を検討しました。
今回の現地調査で分かったことは、訪問販売業者の指摘がすべて間違っていたわけではないということです。
実際に屋根を調査すると、塗膜は大きく剥がれ、スレート屋根全体が寿命を迎えようとしていました。
しかし、本当に大切なのは「工事が必要かどうか」だけではありません。
どの工法がお住まいにとって最適なのかを正しく判断することです。
築30年が経過した今回のスレート屋根は、塗膜だけでなく屋根材自体も劣化が進んでいました。
この状態で屋根塗装を行っても見た目はきれいになりますが、屋根材そのものの寿命を延ばすことはできません。
さらに、30年前後に施工されたスレート屋根にはアスベストが含まれている可能性があります。
葺き替え工事で既存屋根を撤去すると、アスベスト含有建材として適切な処分が必要となり、処分費や工期が増える場合があります。
そこで今回は、既存屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工するカバー工法をご提案しました。
カバー工法なら、
というメリットがあります。
今回ご提案したのは、「今だけ安く済ませる工事」ではなく、この先も安心して暮らせる屋根づくりでした。
| 比較項目 | 屋根塗装 | カバー工法 | 葺き替え |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | ◎ | ○ | △ |
| 屋根材の寿命対策 | × | ◎ | ◎ |
| アスベスト対策 | × | ◎(封じ込め) | △(処分費増) |
| 廃材の量 | ○ | ◎ | △ |
| 工期 | ◎ | ○ | △ |
| 将来のメンテナンス | △ | ◎ | ◎ |
| 今回のおすすめ | × | ◎ | △ |
屋根材を施工する前に、防水シート(ルーフィング)を敷設します。
今回使用したのは、チャンピオンルーフィング製の軟質弾性プラスチックルーフィングです。
ルーフィングは完成後には見えなくなりますが、万が一屋根材の下へ雨水が入り込んだ場合でも、建物内部への浸水を防ぐ最後の防水層となります。
10cm以上の重なりを確保しながら丁寧に施工し、樹脂製芯材による高い耐久性と防水性能で、これから先も安心して暮らせる屋根の土台をつくりました。
屋根の軒先では、露出していたスレート屋根の小口を保護するため、新たに唐草板金を取り付けました。
軒先は雨水が集中しやすく、風の影響も受けやすい場所です。
見えなくなる部分だからこそ丁寧に板金処理を行うことで、雨水の侵入を防ぎ、屋根全体の耐久性向上につながります。
今回採用したのは、天然石コーティングジンカリウム鋼板【メリッサ】です。
ジンカリウム鋼板は耐久性・耐食性に優れた屋根材ですが、天然石をコーティングすることで高級感のある落ち着いた外観に仕上がります。
また、一般的な金属屋根で心配される雨音も、天然石の効果によって軽減されやすいという特長があります。
さらにメーカー30年保証が付いており、将来的な塗り替えの必要がなく、長期的なメンテナンスコストを抑えられることも大きな魅力です。
新しい屋根材は軒先から順番に施工しました。
屋根材が重なって見えなくなる部分は専用ビスで固定し、表面に見える部分も施工基準に従って丁寧に仕上げています。
安曇野市は積雪や強風の影響を受けることもあるため、一枚一枚を確実に固定することが、長く安心して暮らせる屋根づくりにつながります。
棟板金と壁際雨押え板金の下地には、従来の木製ではなく樹脂製貫板を使用しました。
木製下地は長年の雨水や湿気によって腐食する可能性がありますが、樹脂製であれば腐食しにくく、耐久性の向上が期待できます。
その上から棟板金と壁際雨押え板金を取り付け、細部まで雨仕舞いを確認しながら施工しました。
すべての施工が完了した後は、屋根全体の最終確認を行い、清掃まで丁寧に実施しました。
ビスの締め忘れや板金の浮きがないかなど細かな部分まで確認し、お客様に安心していただける状態でお引き渡ししています。
施工後、お客様からは
「サンプルを見た時から気に入っていましたが、完成した屋根は想像以上に格好良く、とても満足しています。」
という嬉しいお言葉をいただきました。
また、工事期間中は毎日現場へ伺い、その日の作業内容や進捗をご報告したことで、不安なく工事を見守っていただくことができました。
これからは屋根塗装の心配がなく、雨漏りへの不安も軽減され、安心して長く暮らせる住まいになりました。
訪問販売業者から突然屋根の劣化を指摘されると、「今すぐ工事をしないと危ないのでは」と焦ってしまう方も少なくありません。
実際に劣化しているケースもありますが、その場で契約する必要はありません。
屋根工事は数十万円から数百万円かかる大切な工事です。
だからこそ、一社の話だけで判断するのではなく、現在の屋根の状態を専門業者に診断してもらい、ご自宅に最適な工法を比較・検討することが、後悔しない屋根リフォームにつながります。
今回のお客様は、訪問販売業者から何度も屋根工事を勧められ、「本当に工事が必要なのか分からない」と不安を抱えてご相談くださいました。
私は外装劣化診断士と一般建築物石綿含有建材調査者の資格を持つ立場から、屋根材の劣化状況だけでなく、築年数やアスベストの可能性、この先の暮らしまで考えたうえで最適な工法をご提案しています。
訪問販売業者の指摘が間違っているとは限りません。
しかし、その場で契約するのではなく、まずは現在の屋根の状態を正しく知ることが大切です。
「屋根塗装で済むのか知りたい」「カバー工法や葺き替えが必要なのか相談したい」という段階でも構いません。
まずはお気軽にご相談いただき、お住まいに最適なメンテナンス方法を一緒に考えていきましょう。
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