2026.07.14
2026年7月14日 更新 天窓を残しながら、雨漏りしにくい屋根へカバー工事しました 茅野市で中古別荘を購入されたお客様から、築30年のスレート屋根についてご相談をいただきました。 仲介業者から屋根工事を勧められ、施工実績の多い会社を探す中で、街の屋根やさん松本諏訪平店を見つけて…
「屋根が以前より白っぽく見えるようになった」「築30年になるので、一度点検してほしい」。
今回は、上伊那郡箕輪町にお住まいのお客様から、このようなご相談をいただきました。
現地調査の結果、屋根全体に塗膜の劣化やスレート材の反り、ひび割れ、棟板金の浮きなどが確認されました。
屋根下地は健全でしたが、屋根材自体は寿命を迎えている状態だったため、今回は塗装ではなく屋根カバー工法をご提案しています。
この記事では、「築30年のスレート屋根は本当に塗装できるのか」という疑問について、実際の現場写真をもとに判断理由をご紹介します。
築30年を迎えたスレート屋根は、全体的に色あせが進み、白っぽく変色していました。
これは塗膜が紫外線や風雨によって劣化し、防水性能がほとんど失われているサインです。
見た目だけであれば「塗装すればきれいになる」と思われがちですが、私たちが確認するのは表面だけではありません。
屋根材そのものの状態や寿命、今後も安心して住み続けられるかまで総合的に診断します。
今回は築30年という経過年数も踏まえ、塗装だけで延命できる状態かどうかを重点的に確認しました。
屋根材には細かなクラック(ひび割れ)が見られ、表面の塗膜もウロコ状に剥がれていました。
塗膜は屋根材を雨水から守る役割がありますが、劣化すると雨水を吸収しやすくなります。
水分を含んだスレートは寒暖差や冬場の凍結・融解を繰り返すことでさらに傷みやすくなり、塗装をしても屋根材自体の強度は回復しません。
このような状態では、「塗装できるか」ではなく、「塗装して長持ちするか」という視点が重要になります。
軒先や北面ではコケが多く発生していました。
コケは日当たりだけが原因ではなく、防水性能が低下した屋根材が水分を保持しやすくなったことで発生しやすくなります。
コケを高圧洗浄できれいに落としても、屋根材が水を吸う状態は改善されません。
時間が経つと再びコケが発生し、劣化がさらに進む可能性があります。
スレート屋根には上下に適度な隙間があり、万が一内部へ入り込んだ雨水を排水する役割があります。
しかし今回はアルミ製の名刺入れがすっぽり入るほど隙間が広がっていました。
これは屋根材が長年の吸水と乾燥を繰り返し、反ってしまったためです。
塗装では反った屋根材を元に戻すことはできません。見た目は改善しても、屋根材の変形はそのまま残ってしまいます。
屋根の頂部にある棟板金では、固定している釘が何本も浮いていました。
釘が浮く原因として多いのが、内部にある「貫(ぬき)」という木製下地の劣化です。
木材が腐食すると釘が効かなくなり、強風時には棟板金が飛散する危険もあります。
箕輪町は伊那谷特有の強風が吹く地域でもあるため、このような症状は早めの対策が安心につながります。
パナホームのお住まいでは、屋根上に換気塔が設置されていることがあります。
今回の換気塔外壁は窯業系サイディングで施工されていましたが、塗膜の剥がれやボードの反りが確認できました。
屋根だけでなく、このような付帯部まで確認することで、お住まい全体のメンテナンス計画をご提案できます。
今回最も重要だったのは、「塗装できるか」ではなく「塗装しても長持ちしない」と判断したことです。
理由は一つではありません。
これらの症状が重なっていました。
さらに、この年代のスレートにはアスベストを含む製品も多く使われています。
アスベストを含む屋根材は撤去すると処分費用が高くなるため、屋根下地が健全であれば、新しい防水シートと金属屋根を重ねるカバー工法は非常に合理的な選択です。
つまり今回は、
「塗装できないからカバー工法」
ではなく、
「これから20年以上安心して住み続けることを考えると、カバー工法が最もメリットが大きい」
という判断でした。
| 比較項目 | 屋根塗装 | カバー工法 |
|---|
| 色あせ改善 | ◎ | ◎ |
| 防水性の回復 | △ | ◎ |
| クラック・反りの改善 | × | ◎ |
| アスベスト対策 | × | ◎(封じ込め) |
| 今後20年以上安心して住む | △ | ◎ |
次の項目に当てはまるものはありませんか。
1つでも当てはまる場合は、一度状態を確認しておくことをおすすめします。
今回は既存のスレート屋根を撤去せず、その上から防水シートを施工し、ガルバリウム鋼板屋根を重ねるカバー工法をご提案しました。
屋根下地は十分健全だったため、撤去費用を抑えながら防水性能・耐久性を大きく向上できます。
また、既存屋根を撤去しないことでアスベスト飛散リスクや処分費用も抑えられる点も大きなメリットです。
箕輪町は積雪は比較的少ない地域ですが、冬は氷点下まで冷え込み、凍結と融解を繰り返します。
さらに伊那谷特有の強風によって棟板金や屋根材に負担がかかることもあります。
そのため、屋根工事では雪だけでなく、凍害や風害も考慮した診断と施工が欠かせません。
私はこれまでパナホームのお住まいを数多く診断・施工してきました。
その経験から、どのような劣化が進みやすいのか、塗装が適している屋根なのか、それともカバー工法を選ぶべき状態なのかを総合的に判断しています。
最近では首都圏でも、築年数が経過したスレート屋根は塗装よりカバー工法を選ばれるケースが増えています。
大切なのは、「工事をすること」ではなく、「今のお住まいに最適な方法を知ること」です。
屋根が塗装で十分なのか、それともカバー工法が必要なのか。
その判断だけでもお気軽にご相談ください。
現地調査では写真をお見せしながら現状を分かりやすくご説明し、お住まいに合った選択肢をご提案いたします。
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん松本諏訪平店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.