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現場ブログ
松本諏訪の皆様へ見落としがちな霧除けのメンテナンスとその役割

松本地区、諏訪地区の皆様こんにちは
いつも街の屋根やさん松本諏訪平店のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は霧除けについてです。霧除け（きりよけ）、庇（ひさし）とも言います。玄関の上や窓の上の壁から突き出ている小さな屋根のことです。最近ではシンプルでスタイリッシュな外観を好む傾向にあるため、霧除けを付けないお宅が多くなってきました。実は25年前に建てた我が家にも霧除けはありません。もう少し前のお家だったり、和風建築のお家で見られるくらいです。
霧除けのあるお家には見落としがちなメンテナンス方法を、霧除けのないお家には霧除けの重要な役割をお伝えしたいと思います。

霧除けのメンテナンス

霧除けがついているお宅は高確率で屋根が瓦のお家が多いです。瓦は塗装でのメンテナンスが必要ないので、ついついメンテナンスが見落とされることもあるかと思います。しかし、外装パーツなのでメンテナンスは必要です。
霧除けはモルタルや木枠で化粧されていて、屋根部分に板金が巻かれているものが多いかと思います。メンテナンスが必要となる部分は2か所、屋根部分の板金と壁との付け根の部分です。
屋根部分の板金は金属屋根同様塗装をしてサビなどから守らなければなりません。サビなどで風化してしまうと雨漏りの原因にもなります。
付け根の部分はどうしても弱いところなのでクラックが入ったり、モルタルが崩れてしまったりします。クラックや穴はコーキングやパテなどで埋めて塗装するの必要があります。
いずれにしても定期的なメンテナンスは必要なので、外壁塗装の際に一緒にメンテナンスすることをお勧めします。

メンテナンスをしてこなかった霧除けの事例

何年か前、大き目の改修工事を行ったお宅の事例です。外壁塗装もあったので足場を組み、作業していました。このお宅は同じ敷地にご主人の生家があり、お母様がお一人で住んでいらっしゃいました。そのお家の霧除けが足場から見え、屋根部分の板金がサビてボロボロになっていました。霧除けは玄関とすべての窓についていて、その全部がサビて風化しています。平屋の瓦屋根で、霧除けのメンテナンスは意識していなかったとの事。塗装では修繕不可能だったので、板金を交換するという大き目の工事になってしまいました。塗装が可能であれば1間（約1.8ｍ）の霧除けで3500円くらいでできます。塗装ができる状態のうちに塗装でのメンテナンスをお勧めします。

霧除けの役割

冒頭でも書きましたが今霧除けのない家は増えています。霧除けどころか、軒ゼロ住宅なんていうのも出てきました。別のブログで片流れ屋根の雨漏りの危険性を書きました。軒には建物を雨風から守るという大切な役割があるように、霧除けにも同様に大切な役割があります。メリットといってもいいと思います。それをいくつかご紹介します。

・建物を雨風から守る
雨が直接窓や外壁に当たらなくなるので、劣化しにくくなります。
・太陽熱から室内を守る
夏の日差しは70度～80度のほぼ垂直に近い角度で当たります。霧除けがあれば直接日光が当たらないので、室内の気温上昇を軽減してくれます。冬は30度前後の水平に近い角度で日光が当たるので、暖かい太陽光を室内に取り込む邪魔もしません
・小雨なら窓を開けていられる
風が強く横殴りの雨なら別ですが、小雨なら窓を開けて過ごすことができます
・雨だれを防ぐ
窓の下に筋状の汚れが付いているのを見たことがありませんか？エフロレッセンスといって、セメントの中に入っているカルシウム成分が水に溶けて、汚れとして付着したものです。霧除けがあると直接窓に雨が当たらないので、このエフロレッセンスが発生しにくくなります（結露によって発生する場合があります）

このような役割、メリットが霧除けにはあります。

霧除けがついているお宅は高確率で屋根が瓦のお家が多いです。瓦は塗装でのメンテナンスが必要ないので、ついついメンテナンスが見落とされることもあるかと思います。しかし、外装パーツなのでメンテナンスは必要です。霧除けはモルタルや木枠で化粧されていて、屋根部分に板金が巻かれているものが多いかと思います。メンテナンスが必要となる部分は2か所、屋根部分の板金と壁との付け根の部分です。屋根部分の板金は金属屋根同様塗装をしてサビなどから守らなければなりません。サビなどで風化してしまうと雨漏りの原因にもなります。付け根の部分はどうしても弱いところなのでクラックが入ったり、モルタルが崩れてしまったりします。クラックや穴はコーキングやパテなどで埋めて塗装するの必要があります。いずれにしても定期的なメンテナンスは必要なので、外壁塗装の際に一緒にメンテナンスすることをお勧めします。

後付けのh霧除け（ひさし）もあります

デザイン性であまり見かけなくなった霧除けですが、デザイン性をクリアすれば霧除けには多くのメリットがあります。
後付けできる霧除け（ひさし）も何社か出しているので、外装リフォームの選択肢の一つに入れてもいいかと思います。
高温多湿で比較的雨の多い日本の風土で、先人たちの知恵で取り付けられてきた霧除け、もう一度見直してみてもいいかもしれません。