2026.03.04
2026年3月4日 更新 岡谷市にて築35年住宅の現地調査をご依頼いただきました。ベランダ床に細かなひびが見えてきたことがきっかけでしたが、あわせて屋根の状態も確認してほしいとのご相談でした。実際に点検すると屋根では塗膜劣化ともらいサビ、ベランダではFRP防水トップコートの劣化が…
10年前のほぼ同じ時期に、岡谷市でとても珍しい屋根塗装工事が行われました。
お隣同士のお住まいで、同じ施工会社が、同じ屋根材に屋根塗装を行った工事です。
違っていたのは、使用した塗料の種類だけでした。
先に施工したお家ではシリコン塗料を使用しました。
その工事を見て「うちも同じようにやってほしい」と声をかけてくださったお隣のお家では、フッ素塗料を選ばれました。
当時としては、どちらも一般的で、決して間違いではない選択でした。
それから10年。
定期点検で改めて岡谷市のこの2軒を同時に確認する機会がありました。
正直なところ、ここまで状態に差が出ているとは思っていませんでした。
同じ地域、同じ環境、同じ施工条件で、塗料だけが違う。
これほど条件のそろった比較は、現場でもほとんどありません。
今回は、10年経過した実際の屋根の状態をもとに、シリコン塗料とフッ素塗料の違いについて、事実ベースでご紹介します。
この屋根塗装工事の始まりは、今から10年前の岡谷市での一件でした。
最初にご相談をいただいたのは、シリコン塗料で屋根塗装を行ったお客様です。
屋根の色褪せや防水性の低下が気になり、当時として一般的だったシリコン塗料を選択されました。
工事が進む様子を見ていたお隣のお客様から、「同じ時期に、同じようにうちもやってほしい」と声をかけていただきました。
ほぼ同時期の施工となり、足場や工事の段取りも似た条件で進めることができました。
ただ一つ違っていたのが、使用する塗料のグレードです。
お隣のお客様は「できるだけ長くもたせたい」という考えから、フッ素塗料を選ばれました。
当時としては、どちらの選択も決して珍しいものではなく、それぞれの考え方に沿った、妥当な判断でした。
それから10年が経過し、定期点検のタイミングで再び岡谷市のお住まいを訪問しました。
今回は偶然にも、シリコン塗料で塗装したお家と、フッ素塗料で塗装したお家を、ほぼ同じ日に確認することができました。
屋根は毎日目にする場所ではないため、「特に問題はないと思っている」という方も少なくありません。
そのため、点検は念のため、という位置づけでした。
実際に屋根に上がって状態を確認すると、見た目の印象に明らかな違いがありました。
同じ岡谷市の気候条件、同じ経過年数、同じ施工者。
それにもかかわらず、屋根のツヤや塗膜の状態に差が出ていたのです。
10年点検でまず確認したのが、シリコン塗料で屋根塗装を行った岡谷市のお住まいです。
屋根に上がって最初に感じたのは、全体的なツヤの消失でした。
塗装直後の光沢はほとんど残っておらず、屋根表面は紫外線や雨風の影響を強く受けた状態になっていました。
写真①では
屋根材全体の色あせがはっきりと分かります。
シリコン塗料はコストと性能のバランスに優れた塗料ですが、紫外線の影響を長年受け続けると、どうしても色味が薄くなっていきます。
見た目の変化は、防水性能が低下してきているサインでもあります。
写真②では
屋根の一部にサビが発生している様子が確認できました。
塗膜が弱くなり、下地が雨水の影響を受けることで、こうした症状が現れます。
「少しサビているだけ」と感じるかもしれませんが、放置すると劣化は一気に進みます。
写真③では
塗膜が剥がれかかっている部分も見られました。
これは塗料の寿命が近づいている典型的な状態です。
この段階になると、再塗装を行って防水性能を回復させる必要があります。
写真④の屋根全景を見ると
部分的な劣化が屋根全体に広がっていることが分かります。
10年という経過年数を考えると、これは決して異常な状態ではありません。
シリコン塗料の一般的な耐用年数を踏まえると、「そろそろ次のメンテナンス時期に入った屋根」と言える状態でした。
シリコン塗料が10年後にこのような状態になった理由は、施工不良ではなく、塗料そのものの特性によるものです。
まず知っておきたいのは、シリコン塗料は「価格と性能のバランスが良い」塗料だという点です。
そのため、岡谷市でも屋根塗装の際によく選ばれてきました。
一般的に、シリコン塗料の耐用年数はおよそ8年から12年程度とされています。
今回の点検時期はちょうど10年目にあたり、耐用年数の後半に入っている状態でした。
ツヤの消失や色あせ、塗膜の劣化が見られたのは、決して珍しいことではありません。
岡谷市は寒暖差が大きく、夏の紫外線量も多い地域です。
こうした環境では、屋根塗装は外壁以上に厳しい条件にさらされます。
紫外線や雨、雪の影響を受け続けることで、シリコン塗料の塗膜は徐々に柔軟性を失い、防水性能が低下していきます。
「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と感じる方も多いですが、実際にはこの段階が次のメンテナンスを考えるタイミングです。
無理に先延ばしにすると、塗装では対応できず、別の工事が必要になるケースもあります。
今回の岡谷市の事例は、シリコン塗料の寿命が分かりやすく表れた、典型的な状態と言えるでしょう。
続いて確認したのが、フッ素塗料で屋根塗装を行った岡谷市のお隣のお住まいです。
同じ10年という年月が経過しているにもかかわらず、屋根に上がった瞬間の印象は、シリコン塗料の屋根とは明らかに異なりました。
まず目に入ったのは、塗装直後を思わせるようなツヤの残り方です。
写真①から④の屋根面では、色あせや白っぽさはほとんど見られません。
太陽光を受けたときの反射も均一で、塗膜がしっかり屋根材を覆っている状態が確認できました。
「10年経っているとは思えない」。
率直に、そう感じる状態でした。
フッ素塗料は紫外線に非常に強く、塗膜の分子結合が安定しているため、長期間にわたって劣化しにくい特性があります。
そのため、岡谷市のように寒暖差があり、夏の日差しも強い地域でも、塗膜の性能を維持しやすくなります。
屋根全体を見渡しても、サビや塗膜の剥がれといった劣化症状は確認できませんでした。
防水性能も十分に保たれており、現時点では再塗装を検討する必要はない状態です。
10年前に選ばれたフッ素塗料が、その性能をしっかり発揮していることが分かります。
同じ岡谷市、同じ時期、同じ施工条件でありながら、10年後の屋根の状態にこれほど差が出る。
この事実は、塗料選びが将来のメンテナンス時期に大きく影響することを、はっきりと示していました。
フッ素塗料が10年経過しても良好な状態を保っている理由は、塗料の成分と構造にあります。
フッ素塗料は、塗膜を構成する樹脂の結合力が非常に強く、紫外線による分解が起こりにくいという特長があります。
そのため、長期間にわたってツヤや防水性能を維持しやすい塗料です。
一般的に、フッ素塗料の耐用年数は15年から20年程度とされています。
今回の岡谷市の事例では、ちょうど10年が経過した時点でも、塗膜の劣化がほとんど見られませんでした。
耐用年数の中間地点にあたる時期であり、性能が維持されているのは理にかなった結果と言えます。
また、フッ素塗料は汚れが付着しにくい性質を持っています。
そのため、コケや藻の発生が抑えられ、見た目の変化も少なくなります。
岡谷市のように湿度差のある地域では、この点も大きなメリットになります。
もちろん、フッ素塗料は初期費用が高めです。
しかし、再塗装までの期間が長くなるため、長い目で見るとメンテナンス回数を減らせる可能性があります。
今回の実例は、「高いから良い」という単純な話ではなく、「どれくらいの期間、安心したいか」で選ぶことの大切さを教えてくれます。
今回の岡谷市の屋根点検は、塗料の性能を比較するうえで、これ以上ない条件がそろった事例でした。
同じ地域で、同じ時期に、同じ屋根材に、同じ施工会社が塗装を行っています。
経過年数も同じ10年です。
違っていたのは、使用した塗料の種類だけでした。
10年後の状態を見ると、シリコン塗料の屋根は再塗装を検討すべきタイミングに入っていました。
一方で、フッ素塗料の屋根は、塗りたてに近いツヤと防水性能を維持しており、まだメンテナンスの必要はありません。
これは感覚的な印象ではなく、実際の屋根の状態から確認できた事実です。
重要なのは、「シリコンが悪い」「フッ素が正解」という単純な話ではないという点です。
シリコン塗料は、想定された耐用年数どおりの役割を果たしていました。
フッ素塗料は、より長い耐用年数を前提とした性能を、しっかり発揮していました。
岡谷市のように寒暖差があり、屋根への負担が大きい地域では、
「何年くらい持たせたいのか」
「次のメンテナンスをいつ考えるのか」
を基準に塗料を選ぶことがとても重要です。
10年前の選択が、10年後の状態として目に見える形で現れた今回の事例は、
屋根塗装における塗料選びの考え方を、分かりやすく示してくれました。
今回の岡谷市の屋根点検で分かったことは、とてもシンプルでした。
同じ条件で施工しても、塗料の選択によって10年後の屋根の状態は大きく変わるという事実です。
シリコン塗料の屋根は、耐用年数どおりに劣化が進み、次のメンテナンスを考える時期に入っていました。
一方で、フッ素塗料の屋根は、ツヤと防水性能を維持し、まだ塗装の必要がない状態でした。
どちらが正解という話ではありません。
「どのくらいの期間、安心して暮らしたいか」。
「次の塗装をいつ頃に考えるか」。
その考え方によって、選ぶべき塗料は変わります。
今回の岡谷市の事例は、10年前の判断が10年後にどう現れるのかを、実際の屋根で確認できた貴重なケースでした。
これから屋根塗装を検討される方にとって、ひとつの判断材料になればと思います。
シリコン塗料で塗装したお客様からは、「そろそろだと思っていたので、やっぱりという感じでした」という声がありました。
塗装した当時は十分きれいになり、満足していたそうです。
10年持てば想定どおりなので、次の塗装を前向きに考えられるとのことでした。
一方、フッ素塗料で塗装したお客様は、「正直、ここまで持つとは思っていませんでした」と話してくださいました。
10年経ってもツヤが残っている屋根を見て、当時の選択が間違っていなかったと実感されたそうです。
どちらのお客様も、ご自身の選択に納得されているのが印象的でした。
施工した当時は、ここまで分かりやすい比較になるとは正直思っていませんでした。
しかし、岡谷市で同じ時期に、同じ条件で施工した2軒を10年後に点検できたことで、塗料の特性がはっきりと見えました。
大切なのは、高い塗料を勧めることではありません。
お客様がどのくらいの期間、屋根の心配をせずに暮らしたいのかを一緒に考えることです。
今回の事例は、その判断をお手伝いするうえで、私たちにとっても非常に参考になりました。
今後も岡谷市の住まいに合った、無理のないご提案を続けていきたいと考えています。
岡谷市は諏訪湖に近く、夏と冬の寒暖差が大きい地域です。
特に屋根は、夏の強い日差しと冬の冷え込み、雪や霜の影響を同時に受けます。
そのため、屋根塗装や屋根材の選び方が、住まいの耐久性に大きく影響します。
岡谷市では、築20年から30年を迎えるお住まいも多く、
「前回の塗装からどれくらい経っているか分からない」
「そろそろ何かした方がいいのか迷っている」
というご相談をよくいただきます。
今回ご紹介したように、同じ岡谷市で、同じ時期に施工しても、
選んだ塗料によって10年後の状態に差が出ることがあります。
これは特別な話ではなく、岡谷市の気候条件が屋根に与える影響を、実例として示したものです。
これからも岡谷市で安心して暮らしていくためには、
今の状態を知り、将来を見据えたメンテナンス計画を立てることが大切です。
屋根は見えにくい場所だからこそ、定期的な点検が住まいを守る第一歩になります。
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