2025.11.15
2025年11月15日 更新 🔍屋根の“見えない危険”を見逃さないために 茅野市は標高が高く、朝晩は思わず肩をすくめてしまうほど冷え込む日があります。そんな地域では金属屋根の劣化スピードが速く、表面のサビや塗膜の浮きが一気に進むことも珍しくありません。 「…
🔍屋根点検で気づく“劣化のサイン”とは
屋根の変化は、日々暮らしていると気づきにくいものですよね。
「サビが出ている気がする」「最近色がくすんできた?」と感じたら、それは金属屋根特有の“初期サイン”かもしれません。
今回は岡谷市長地で、金属屋根塗装をご検討のお客様からご相談をいただき、現地調査を行いました。
専門スタッフの私が現場の様子を丁寧にご紹介しながら、白サビやアングルのサビといった細かな劣化ポイントをわかりやすく解説していきます。
「屋根ってどう直すの?」という方にも読みやすいよう、順を追ってお伝えしますね。
今回ご相談いただいたのは、岡谷市長地にある企業にお勤めの社員様。
通勤時にふと建物の屋根を見上げたところ、以前より色あせが進んでいるように感じ「今の状態を一度プロに見てもらいたい」と弊社へ連絡をいただきました。
金属屋根は耐久性に優れていますが、紫外線や雨風の影響で徐々にサビが進行します。
特に岡谷市は諏訪湖からの湿気や冬場の凍結が重なり、金属劣化が進みやすい地域でもあります。
「今すぐ工事というより、まずは状態を知りたい」というお客様のお気持ちに寄り添うかたちで、今回は塗装前の現地調査を丁寧に進めました。
まず最初に確認したのは、屋根の端に取り付けられた雪止めLアングルです。
留め具の金具部分はステンレス製のため問題ありませんが、本体のアングルは鉄製。
よく見ると広範囲でサビが発生していました。
ここでポイントになるのが「もらいサビ」。
ステンレスはサビに強いのですが、鉄製部材が近くにあると、浮き出たサビ成分が移ってしまうことがあります。
アングル周囲に点状のサビが見えるのはそのためです。
この状態を放置すると、サビが金属内部まで進行し、アングルの強度が低下して落雪リスクが高まります。
今回はケレン(サビ落とし)を行い、錆止め塗料を入れてから屋根と同じ色で塗装するメンテナンスをご提案しています。
歩けるギリギリの急勾配ということもあり、職人も慎重に調査を進めました。
背後に田園風景が広がる環境は見晴らしが良い反面、風の影響を受けやすく、金属屋根には厳しい条件でもあります。
屋根頂上の「棟(むね)」部分を確認すると、金属表面が白く粉をふいたようになっていました。
これは白サビ(亜鉛サビ)と呼ばれ、ガルバリウム鋼板に多く見られる劣化の初期症状です。
白サビは赤サビの前の段階で、「今がちょうど塗り替えに最適な時期ですよ」というサイン。
放置すると白サビ→赤サビへ進行し、最終的には腐食が広がって穴が開く恐れもあります。
棟板金は屋根のてっぺんで雨風の影響を最も受けるため、劣化が進みやすい場所。
今回の状態であれば、洗浄・ケレン・下塗り・中塗り・上塗りの工程で十分復活可能と判断しました。
屋根全面にも白サビが点在しており、ところどころ塗膜が褪色していました。
白サビが発生する主な原因は以下の3つです。
湿気がこもりやすい気候
凍結と融けを繰り返す冬の寒さ
紫外線による塗膜の劣化
デメリット
・放置すると赤サビへ進行
・放置期間に比例して工事費が上がる
・屋根材本体の交換が必要になるケースもある
対処法
・高圧洗浄で古い塗膜とサビ成分を除去
・ケレンで金属面を整える
・サビ止め塗料でバリアを作る
・上から耐候性の高い塗料で保護する
今回の屋根は「塗装で十分延命可能」な状態でした。
小屋裏へ空気を送り込む換気ガラリは、完全に破損していました。
細い隙間でもコウモリが侵入する可能性があり、実は意外と侮れないポイントです。
換気が弱まると、屋根裏に湿気が溜まり、内部結露の原因に。
柱材の腐食にもつながるため、屋根と同時に交換を行うのが理想です。
今回はアルミ製の新しいガラリへの交換をご提案しました。
金属屋根の劣化は、サビや色あせという小さな変化から始まります。
今回の岡谷市長地の現場のように、白サビの段階で気づければ、塗装メンテナンスでしっかり延命できます。
逆に放置してしまうと、屋根本体の交換が必要になるケースもあり、費用は数倍に膨れ上がります。
「ちょっと気になるかも?」という早い段階でご相談いただけると、建物も、お財布も、しっかり守ることができます。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、専門スタッフによる丁寧な点検と写真付きの報告書で、屋根の状態をわかりやすくお伝えしています。
【お客様の声】
屋根の状態がどうなっているのか気になっていましたが、写真を見せながら丁寧に説明していただき、素人の私でも理解できました。
サビの種類や補修方法についても具体的に教えていただき、塗装を前向きに検討する良いきっかけになりました。
【担当者よりひとこと】
今回は私が屋根に上れず別のスタッフが調査に伺いましたが、普段以上に丁寧に確認し、細部の劣化を見逃さないよう進めました。
白サビの段階で気づいていただけたことが、今後の屋根寿命をのばす大きなポイントです。
最適な塗装方法をご提案できればと思います。
岡谷市は諏訪湖に近く、朝夕の湿度が高くなりやすい地域です。
湿度が上がると、金属屋根の表面が結露し、白サビの原因になります。
また冬は放射冷却で急激に気温が下がるため、金属の伸縮が大きく、塗膜に負担がかかります。
散策スポットとして人気の「横河川の緑道」は、夏は涼しく冬は凍みが強い場所。
屋根にも同じ環境が日々加わっていることを考えると、岡谷市は金属屋根の劣化が進みやすい土地だと言えます。
定期的な点検が建物を長く守る鍵になります。
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