2025.10.20
2025年10月20日 更新 金属屋根は耐久性が高く、雪国の松本市でも多くのお住まいで採用されています。しかし、長年の紫外線や雪・雨にさらされるうちに、表面に「白サビ」や「もらいサビ」が現れることがあります。これを放置すると、塗膜の防水性が失われ、最終的には穴あきや雨漏りにつなが…
松本市梓川のショッピングセンター様から「屋根の色あせとサビが目立ってきた」とご相談をいただきました。
来店されるお客様が最初に目にするのは、実は建物の“屋根の印象”。
長年、雨風や紫外線にさらされてきた金属屋根は、見た目の老朽化だけでなく防錆力(ぼうせいりょく)の低下による雨漏りリスクもあります。
今回の現場は広さ約2,000㎡。お店の営業を続けながら作業を行うため、安全対策や作業時間の調整など、慎重な段取りが求められました。
早朝からの高圧洗浄や飛散防止シートの設置、そして折板屋根特有の“谷部(たにぶ)”のサビ処理など、職人たちが一つ一つ丁寧に取り組みました。
この記事では、「折板屋根とは?」という基本知識から、塗装の全工程、そして完成後の美しい仕上がりまでを、現場スタッフの視点でわかりやすくご紹介します。
「屋根塗装ってどんな作業なの?」という方にも、現場の空気が伝わるような内容です。
「折板屋根(せっぱんやね)」とは、薄い金属板を波形や山形に折り曲げて強度を持たせた屋根材です。
主に工場・倉庫・大型店舗などで使用され、軽量ながらも積雪や風圧に強いのが特徴。
一方で、金属のためサビが発生しやすく、特に折り目部分(谷部)に水が溜まりやすい構造です。
そのため10~15年に一度の塗装メンテナンスが推奨されています。
今回のような大面積屋根では、「どれだけ下地を丁寧に整えるか」が仕上がりと耐久性を左右します。
まずは「ダメ込み」と呼ばれるハケ塗りで細部を丁寧に塗装。
ボルト・重なり部・端部などローラーが届きにくい箇所を先に仕上げます。
その後、広い面をローラーでムラなく塗り上げていきます。
下塗り材には**関西ペイント「ザウルスEX2」**を使用。
強力な防錆性能と密着力を兼ね備え、特に寒冷地での結露・凍結に強いのが特長です。
ここでしっかりと下地を守ることで、後の塗膜の“のり”が格段に良くなります。
中塗りと上塗りには**関西ペイント「スーパーシリコンルーフハイブリッドシステム」**を採用。
この塗料は、長野県のような気温差が大きい地域でも硬化しやすい“低温型”仕様。
真冬でも安定した塗膜形成が可能で、紫外線による退色にも強いです。
中塗りでは、塗膜の厚みを均一にしながら、全体にツヤが出始めていく様子が見られました。
職人たちが一筆一筆確認しながら塗る姿は、まるで工芸職人のようです。
「営業中の工事でお客様への影響が心配でしたが、朝早くから丁寧に対応してくださり安心でした。
仕上がりもツヤツヤで、新築のような印象になりました。ありがとうございました。」
担当者より
「寒冷地では夜露や凍結で塗装時期が限られるため、今回は天候を見ながら慎重に進めました。
安全管理・品質・スケジュールすべてを両立できた現場です。
施設を訪れる方々に“気持ちの良い印象”を与えられたことをうれしく思います。」
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