2025年11月2日　更新

こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店です。
今回は松本市で行った窯業系サイディング外壁の塗装とシーリング打ち替え工事をご紹介します。
築25年、白に近いクリーム色の外壁がくすみ、ひび割れや目地の剥がれが見られました。
白い壁は光を反射して明るく見せてくれますが、その分汚れが目立ちやすく、早めのメンテナンスが大切です。
寒暖差の大きい松本では、塗膜の伸縮や凍害が発生しやすいため、下地処理・塗装・防水を一貫施工することが重要。
本記事では、その全工程を写真で詳しくお伝えします。

街の屋根やさん松本諏訪平店では有資格のベテランスタッフが屋根や外壁の症状に合わせて適切なメンテナンス方法をご提案します。
屋根、外壁にお困りごと、お悩みごと、不安、不満がある方、一度街の屋根やさん松本諏訪平店にご相談ください。
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🧱「サッシ廻りのシーリング劣化」

窓まわりのシーリングがひび割れ、剥がれて隙間が生じています。
サッシとの取り合いは雨水が溜まりやすく、結露水が内部へ入り込むリスクがあります。
このまま放置すると**サイディングボード内部の爆裂（凍害による剥離）**につながる危険も。
職人はカッターで劣化部分を慎重に除去し、下地を清掃。
「シーリングは防水の最前線」と語るベテラン職人の手元には、無駄な動きが一切ありません。

🧱「板間目地のシーリングの割れ・剥離」

サイディングボードの間の目地も同様に劣化が進行。
経年と紫外線で硬化し、柔軟性を失ったシーリングが亀裂を起こしています。
松本市のように昼夜の寒暖差が大きい地域では、1日に10℃以上の伸縮があるため、柔軟な素材が欠かせません。
職人は指先で触れて「硬い音がするかどうか」で劣化具合を確かめ、撤去範囲を決定します。
適材適所の判断が仕上がりを左右します。

🍃「北面に発生したコケ・カビ」

日当たりの悪い北面では、湿気によってコケや藻が発生していました。
一見すると軽い汚れに見えますが、放置すると塗膜の通気性を悪化させ、膨れや剥がれの原因になります。
高圧洗浄の前に、薬剤で軽く処理し、根までしっかり除去。
白い外壁を長持ちさせるには、汚れを落とすだけでなく再発を防ぐ施工がポイントです。

🚿「高圧洗浄：ガソリンエンジン式を使用」

外壁の洗浄には業務用のガソリンエンジン式を使用。
市販の電動式では水圧が不安定でムラが出やすいため、一定圧で広範囲を洗えるガソリンタイプを採用しています。
洗浄時はノズルの距離を常に一定に保ち、塗膜を傷めないよう細心の注意を払います。
「音は大きいけれど、洗い上がりは電動の比じゃない」と職人の言葉どおり、
表面のチョーキングやカビがみるみる落ち、真っ白なサイディングが顔を出しました。

🎨「軒天塗装：ワイドグリップ使用」

軒天は屋根の裏にあたる部分で、湿気がこもりやすい箇所。
透湿性の高い「ワイドグリップ」を使用し、内部の湿気を逃がす構造に。
塗装は下向きで垂れやすいため、ローラーの角度を変えながら塗りムラを防ぎます。
職人の刷毛捌きが滑らかで、見ているだけで職人技の丁寧さが伝わります。

🧴「下塗り：HBサーフェーサー」

塗装の基礎を作るのが下塗り工程。
HBサーフェーサーは、サイディングの微細なひび割れを埋め、上塗りとの密着を高める弾性下塗り材です。
「これがあるから上塗りが活きる」と職人。
日光の反射で塗りムラを確認しながら、刷毛跡を残さないよう慎重に進めます。

💡「中塗り：高耐候フッ素塗装」

中塗りでは防水性・防汚性・耐久性を高めます。
フッ素樹脂系の塗料は紫外線に強く、ツヤを長期間保ちます。
白系の外壁は日差しの反射でムラが目立ちやすいので、
光の角度を見ながらローラーを縦横に動かして塗膜を均一化。
職人が「これで10年先も安心ですね」と声を掛け合う姿が印象的でした。

🌞「上塗り：艶を整え最終仕上げ」

上塗りはツヤと色味を整える最終工程。
同じ塗料を重ねることで厚みを持たせ、耐久性をさらに高めます。
水性塗料を使うことで、シンナー臭が少なく環境にも優しい仕上がりに。
白い外壁特有の柔らかな輝きが戻り、玄関先がパッと明るくなりました。

🪜「付帯部塗装：雨どい・破風・鼻隠し」

外壁以外の付帯部もまとめて塗装。
破風（はふ）は屋根側面の風よけ、鼻隠し（はなかくし）は垂木の先端を守る部分です。
これらを同時に塗ることで、家全体の防水性と統一感を高めます。
職人は色のバランスを調整しながら、艶を落ち着かせる仕上げを実施。

🪚「既存シーリング撤去」

硬化した古いシーリングをカッターで慎重に除去します。
指先で触るとカサカサに乾き、ゴムの弾力がなくなっていました。
職人は刃を立てすぎないように角度を一定に保ち、外壁を傷つけないように細心の注意を払いながら作業。
目地の奥まで完全に取り除き、ブロワーで細かな粉塵を吹き飛ばします。
「これで新しいシーリングがしっかり食いつく」と笑顔。

🧵「マスキングテープで養生」

目地の両サイドにマスキングテープを貼り、はみ出しを防止。
指先の感覚だけでまっすぐ貼るため、職人の集中力が際立ちます。
テープの幅は一定で、光の反射でラインを確認しながら少しずつ進めます。
私も思わず「美しい…」と声が出るほどの正確さ。
この丁寧な養生が、仕上がりを左右する決め手になります。

🧰「専用ガンでシーリング注入」

ガンのトリガーを均一に引き、目地の奥まで空洞を残さず充填。
シーリング材の温度や湿度を見て、打ち出しスピードを微調整します。
気泡を入れないよう、注入角度をやや下向きにキープ。
「ここが一番神経を使う」と職人。
リズム良く打ち込む手の動きはまるで職人芸です。

🪄「ヘラで均し・マスキング撤去」

注入したシーリングをヘラで押さえて均します。
一度で仕上げるため、呼吸を止めるような集中の瞬間。
表面をなでると余分な空気が抜け、光沢が均一になります。
乾く前にマスキングを一気に剥がすと、美しい直線が現れました。
「これが仕上がりの瞬間です」と職人の笑顔が印象的でした。

✨「完工：白系のやわらかな輝き」

白に近いクリーム色の外壁が太陽の光を受けて柔らかく反射。
シーリングも外壁と自然に調和し、目地のラインが引き締まっています。
お客様からも「まるで新築みたい」と感激のお言葉。
施工後の外観は、まさに“街に映える明るい住まい”へと変わりました。

【まとめ】

外壁塗装で最も大切なのは「下地処理」と「シーリング防水」。
塗料の性能を最大限に発揮するには、見えない部分の丁寧な施工が欠かせません。
松本市のような寒暖差・紫外線の強い地域では、定期的な点検と再塗装計画を立てることで、
家の美観と構造を長く守ることができます。

【お客様の声＋担当者より】

お客様の声
「白い壁が好きで選びましたが、汚れが気になっていました。
工事後は明るさが戻って本当に嬉しいです。
職人さんが毎回声をかけてくれて、安心してお任せできました。」

担当者より
「白い外壁は景観にもよく映えますが、その分メンテナンスの精度が問われます。
特に松本は日照時間が長く、外壁に厳しい地域です。
今回は汚れ防止と防水性を両立し、次回のメンテナンスサイクルを長くできる仕様に仕上げました。」

【地域コラム：松本市と白い外壁の相性】

松本市は北アルプスを望む光と風の街。
白い外壁は季節ごとの景色を美しく映し出し、冬は雪景色、夏は青空によく映えます。
ただし寒暖差と紫外線が強いため、外壁には“防水＋耐候性＋通気性”が不可欠です。
外壁塗装を検討される方は、見た目の美しさだけでなく、気候に合った素材選びが重要です。

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