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麻績村で倉庫の瓦を金属屋根へ葺き替え|重い瓦を降ろして地震に負けない「下地」を作る重要性
朝一番、麻績村の澄んだ空気の中で見上げた屋根には、長年の風雪に耐えてきた瓦が静かに並んでいました。しかし、よく見ると棟の瓦が崩れ始めており、お客様の大切な資産を守るためには一刻の猶予も許されない状態です。現場に入った職人の眼差しは鋭く、一枚一枚の瓦を手際よく、かつ丁寧に降ろしていく作業から今日の一日が始まりました。パッと見は地味な「撤去」という作業ですが、ここでお家全体の歪みや傷みを見極めることが、新しい屋根の寿命を左右する最高にクリエイティブな時間になるのです。
【結論】今回の「瓦の撤去と野地板の補強」は、お家の寿命を20年以上引き延ばすための最重要ポイントです。
瓦屋根は非常に重厚で美しいものですが、土台が弱った状態で地震や大雪に見舞われると、その重さが牙を剥いて建物全体を押し潰してしまうリスクがあります。
今日、私たちが古い瓦をすべて降ろし、その上に新しく「構造用合板12㎜」を敷き詰めたのは、屋根の自重を軽くしながらも、面としての強度を飛躍的に高めるためです。
この「下地の強化」を丁寧に行うことで、この先どんな強い風が吹いても、どんな大雪が積もっても、ピクリとも動かない強固な金属屋根のベースが完成するのです。
地域: 東筑摩郡麻績村
工期: 2日目(全7日間)初日:足場架設 2日目:瓦撤去~ルーフィング敷設
本日の工程: 瓦撤去、屋根面清掃、野地板(構造用合板)敷設、ルーフィング敷設
使用部材: 構造用合板12㎜、改質アスファルトルーフィング
プロの視点:なぜ、この「ひと手間」が必要だったのか?
今回の倉庫は、棟瓦が崩れていたことで、わずかながら雨水が内部へ侵入し、既存の桟木(瓦を引っ掛ける木材)に腐食が見られました。
通常であれば上から新しい板を貼るだけで済ませる業者もいますが、私たちはあえてすべての桟木を撤去し、屋根面を完全にフラットな状態まで清掃することにこだわりました。
麻績村のような寒暖差が激しい地域では、わずかな段差が結露や雨漏りの原因になるため、この「まっさらな平面を作る」というひと手間が、後の金属屋根の密着度を決定づけるのです。
工事前の点検では、屋根の頂点にある棟瓦が蛇行するように崩れており、今にも滑り落ちそうな危険な状態でした。このまま放置すれば、雨水が直接お家の中を支える梁や柱を腐らせ、建物の寿命を一気に縮めてしまいます。まずはこの「SOS」をしっかり受け止め、安全に作業を進めるための準備を整えました。麻績村の厳しい冬を越えてきた屋根だからこそ、わずかな歪みも見逃さないよう細部まで調査を行っています。
屋根工事において、安定した足場は職人が最高のパフォーマンスを発揮するために欠かせないステージです。麻績村の現場特有の敷地条件に合わせ、近隣の方への配慮も忘れることなく、堅実な足場を組み上げました。足元が安定して初めて、ミリ単位の精度を求める繊細な職人技が可能になります。「良い仕事は良い準備から」という言葉通り、まずは職人が安心して動ける環境を整えました。
一枚ずつ丁寧に瓦を剥がしていくと、建物が少しずつ「ふぅ」と息をついて軽くなっていくのが分かります。瓦から金属屋根へ変えることで、屋根の重さは約10分の1程度まで軽減され、地震時の揺れを大幅に抑えることができます。降ろした瓦は、地域の廃棄ルールに則り、適正に処理させていただきました。重い瓦がなくなることで、お家を支える構造材への負担が劇的に軽くなり、耐震性が向上します。
瓦を降ろした直後の屋根には、数十年の間に溜まった砂埃や土が驚くほど堆積しています。これらを大型の掃除機や箒を使って徹底的に取り除き、本来の屋根の姿を完全に露出させることがこの工程の目的です。綺麗な状態にすることで、既存の板の腐食や、雨漏りの形跡を確実にプロの目で捉えることが可能になります。麻績村の土埃を隅々まで掃き出すことで、次に敷く建材がピタリと密着するための最高の下地環境を整えました。
瓦を引っ掛けていた古い木材(桟木)を、一本ずつ釘抜きを使って丁寧に剥がしていきます。この古い桟木を残したまま新しい板を貼ると、屋根に微妙な凹凸が生じ、将来的な雨漏りリスクを抱えることになります。すべての桟木を取り除き、屋根面を真っ平らな状態にリセットすることで、金属屋根特有の美しいラインが出るようになります。劣化した木材を一切残さないという判断が、20年先も腐らない強い屋根を作るための隠れた重要工程です。
厚さ12㎜の構造用合板を、隙間なくきれいに敷き詰め、屋根全体を一つの「強い板」として一体化させます。これにより、建物のねじれに対する抵抗力がアップし、麻績村の重い雪が積もってもたわまない強固な屋根が完成します。ビスを打つ間隔にもこだわり、基準以上の本数でしっかりと下の骨組みへと固定しました。古い野地板の上からこの厚い合板を重ねることで、屋根全体の剛性が新品同様に生まれ変わります。
⑦ルーフィング(改質アスファルトルーフィング)敷設:最後の砦
屋根の本当の防水を担うのは、実は屋根材ではなく、この下に敷く「ルーフィング(防水シート)」です。今回は耐久性の高い「改質アスファルトルーフィング」を採用し、万が一屋根材の隙間から水が入っても、絶対に室内へは通さない二重の防御壁を築きました。重なり部分もしっかりと規定通りに確保し、本日の工程を完璧に締めくくりました。タッカーと呼ばれる釘で留める際も、浸水リスクを最小限にするための職人ならではの打ち方を徹底しています。
工事2日目は瓦おろしからルーフィング敷設までを1日で終わらせます。
万が一この後雨が降っても、ルーフィングがあれば雨漏りすることはありません。
2日目は時間との勝負でした。
3日目以降屋根材の取り付けに入ります。
信州の冬に勝つ!長野県特有の気候に合わせた「寒冷地仕様」の工夫
麻績村をはじめとする信州の冬は、屋根に積もった雪が昼間に溶け、夜間に凍るという過酷なサイクルを繰り返します。
この時、安い防水シートだと凍結による膨張で破れてしまうことがありますが、今回使用した「改質アスファルトルーフィング」は、低温下でも柔軟性を保つ素材です。
寒暖差による伸縮に追従できる部材を選ぶことで、凍害からお家をしっかりと守り抜きます。
納得の品質:他とは違う「街の屋根やさん」のこだわり基準
私たちは、独自の「30項目チェックシート」に基づき、各工程で写真を記録しながら施工を進めています。
特に、野地板を固定するビスが確実に骨組みを捉えているか、ルーフィングの立ち上がりが十分かなど、完成後には隠れてしまう部分こそ、品質への妥協なき姿勢を伝えています。
下地を疎かにすると、どんなに高級な屋根材も数年で浮いてしまいます
もし、古い桟木を残したまま、あるいは薄いベニヤ板を重ねるだけで新しい屋根を貼ってしまったらどうなるでしょうか。
数年後には内部で木が腐り、せっかく新しくした金属屋根が風でバタバタと浮き上がってしまうという悲劇が起こりかねません。
「見えない下地にお金をかける」ことこそが、最も賢く、安上がりなリフォームの正解なのです。
あなたのお家は大丈夫?プロが教える「工事中のチェックポイント」
もしご自宅で屋根工事をされているなら、ぜひ「野地板の厚み」を確認してみてください。
12㎜以上の構造用合板を使っているか、そしてその上に敷く防水シートに破れやシワがないか。
この2点を確認するだけでも、手抜き工事を防ぎ、10年後の安心を手に入れることができます。
よくある質問:工事の音や匂い、気になる「現場のリアル」
はい、瓦をまとめる際やトラックに積む際に、どうしても大きな音が発生します。
事前に麻績村のご近隣様にはご挨拶に伺い、ご理解をいただけるよう努めております。
ルーフィング(防水シート)を敷き終わるまでは、常に天気予報をチェックし、雨の懸念がある場合は作業を中断してブルーシートで徹底的に養生しますのでご安心ください。
お気遣いありがとうございます。
お気持ちだけで十分嬉しいですし、休憩時間は各自で準備しておりますので、どうぞお気になさらないでください。
今回のような葺き替えの場合、多くの瓦が劣化しているため、基本的には新しい材料に交換することをお勧めしています。
外回りの工事ですので、鍵を閉めて外出されても全く問題ございません。
毎日の進捗は、こうしたブログやお電話でしっかり報告させていただきます。
心からの笑顔:丁寧な仕事をされる職人さんとの、心地よい現場
今回の現場を担当しているのは、とにかく「丁寧な仕事」が代名詞のような職人さんです。
一見無口に見えるかもしれませんが、瓦を一枚運ぶ動作、掃除機をかける仕草一つをとっても、住まい手への敬意が感じられます。
お客様からも「本当に一生懸命やってくれて安心だわ」とお声がけいただき、私たちも背筋が伸びる思いでした。
担当者より:一軒一軒、自分の家を直すような気持ちで
瓦をすべて降ろし終え、新しい合板が綺麗に並んだ屋根を見ると、私も自分のことのように嬉しくなります。
麻績村の豊かな自然の中で、この倉庫が再びシャキッとした姿を取り戻していく過程を見るのは、担当者冥利に尽きる瞬間です。
お客様の大切な財産を、自分の家だと思って最後まで責任を持って見届けます。
地域コラム:麻績村・松本・塩尻エリアの「職人事情」と地元の絆
このエリアには、厳しい気候を知り尽くした「信州の職人」たちがたくさんいます。
私たちは地元の建材屋さんとも密に連携しており、例えば麻績村の急な冷え込みが予想される日には、それに適した副資材を即座に手配できる体制を整えています。
この地元の絆があるからこそ、全国一律の基準ではない「この土地に最適解な工事」ができるのだと自負しています。
本日の作業で、雨漏り知らずの最強の下地が完成しました。明日は、いよいよこの上に新しい金属屋根を葺き始めていく工程に移ります。お家のことで少しでも気になることがあれば、いつでも東筑摩郡麻績村の「街の屋根やさん」までお気軽にご相談くださいね。
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
**「街の屋根やさん松本諏訪平店(イトウ住建)」**にお任せください。
「屋根の不安」を「安心」に変えるお手伝いをいたします
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