2025年10月19日　更新

こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店です。
今回は東筑摩郡麻績村（おみむら）で行った瓦屋根の現地調査をご紹介します。

麻績村は標高が高く、冬場の寒暖差や積雪、春先の強風など屋根への負担が大きい地域です。
瓦屋根は見た目の重厚感と耐久性が魅力ですが、経年劣化によって「棟瓦（むねがわら）」や「のし瓦（のしがわら）」がずれてしまうことがあります。
今回は、その危険な状態を実際の写真を交えて丁寧に解説していきます。

🔍現場点検レポート

🧱棟瓦・のし瓦とは？

屋根の最上部を覆う瓦を「棟瓦」、その下に段状に積まれている薄い瓦を「のし瓦」といいます。
風雨を防ぐだけでなく、屋根全体のバランスを保つ重要な役割を担っています。
これらがズレたり欠けたりすると、雨漏りや崩落につながることもあるため、定期点検が欠かせません。

⚠️【波打つ棟瓦】のし瓦がずれて形が歪んだ状態に

下から見ただけでは気づきませんでしたが、屋根に上ってみると棟瓦が大きく蛇行していました。
これは内部の葺（ふ）き土が流れ出し、支えが失われているサインです。
瓦の下に空洞ができると、台風時などの強風で一気に崩れる危険があります。
早急な補修または葺き替えが必要な状態でした。

🏗高積み棟　6段重ねののし瓦は重量リスク大

一般住宅では2〜3段積みが一般的ですが、この倉庫は6段と高く積まれていました。
高く積むほど重心が上がり、地震や強風の際に揺れやすくなります。
美観は保たれていても、安全性の観点ではリスクが高いため、軽量化を検討する時期にきています。

💧防水危険　のし瓦が欠落し、下地がむき出しに

ところどころのし瓦が外れて、葺き土が露出していました。
この部分から雨水が入り込み、内部の木材や構造を傷める恐れがあります。
瓦1枚のズレが雨漏りの原因になることも少なくありません。

🔩固定切断　ワイヤーが腐食し機能せず

棟瓦を固定するためのステンレスワイヤーが経年で切れていました。
昔は銅線を使用することも多く、年月とともに錆びてしまうのです。
ワイヤーが切れた棟は、次の強風で一気に瓦が外れる可能性があります。

⚙️複数欠落　のし瓦があちこちで落下寸前

複数箇所でのし瓦が外れ、棟が波打つように歪んでいました。
屋根のバランスが崩れている状態で、地震や突風が起きると落下の危険もあります。
安全のため、応急的に外れかけた瓦は仮固定を行いました。

🌪重症箇所　下地の葺き土（ふきつち）が流出

棟の中心部分では、のし瓦の下にある葺き土が完全に流れ出していました。
このまま瓦を載せても固定できず、部分補修では再発のリスクが高いと判断しました。
屋根を軽くするためにも、金属屋根材（ガルバリウム鋼板）への葺き替えを提案しました。

🪶落下危険　軒先に引っかかっていた瓦を回収

落下したのし瓦が雪止め瓦に引っかかっていました。
そのままにしておくと、次の強風で地面に落ちる恐れがあります。
すぐに回収し、現地でお施主様に写真をお見せして状況を説明しました。
「倉庫とはいえ、人が近くを通ることもあるので怖いですね」と驚かれていました。

🧭まとめ：補修ではなく“軽量化”で根本解決を

棟瓦がこれほどズレている場合、単純な補修では長持ちしません。
いずれ再発するリスクを考えると、金属屋根への葺き替えが安心です。

ガルバリウム鋼板などの軽量屋根材は、

• 建物全体の耐震性を高める

• 雪が滑りやすく、雪害にも強い

• 定期的なメンテナンスが減る
  という利点があります。

街の屋根やさん松本諏訪平店では、屋根の状態に合わせて「今できる最適な提案」を行っています。
「修理でいいの？」「葺き替えるべき？」と迷ったら、まずは無料点検をご利用ください。

お客様の声と担当者よりひとこと

💬お客様の声

「倉庫だから大丈夫だと思っていましたが、写真を見て驚きました。
危険な状態を丁寧に説明してもらえて、本当に助かりました。
これを機にしっかり直したいと思います。」

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👩‍🔧担当者よりひとこと

屋根の異常は、遠目では気づきにくいものです。
棟瓦の“少しのズレ”が、実は崩落の前兆というケースも少なくありません。
地域密着で27年、寒冷地の屋根を熟知した私たちが、
調査から補修・葺き替えまでトータルでサポートいたします。

🌿地域コラム：麻績村の屋根事情と気候特性

麻績村（おみむら）は標高700m前後、冬には氷点下の日が続く地域です。
寒暖差で瓦の下地が膨張・収縮を繰り返し、棟瓦のズレや割れが起きやすくなります。
また、雪の重みも瓦屋根に大きな負担をかけるため、**「軽量化＋耐寒仕様」**の屋根リフォームが効果的です。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、寒冷地特有の気候に合わせた屋根設計をご提案しています。

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