茅野市北山で和室の砂壁にベニヤを貼ってビニールクロスに張り替える内装工事を行いました。
砂壁は色砂に糊液を混ぜて内壁に塗る壁材です
調湿効果に優れている、防火性が高いというメリットの反面、砂が剥がれて掃除が大変というデメリットもあります
今回も壁材が剥がれ始めたこと、真壁（しんかべ　柱や長押が露出した壁）の柱と壁の隙間が出てきたということでこの工事となりました。
繊維壁をクロスに張り替える方法は大きく分けて二つ、繊維質の壁をすべて剥がして下地のモルタルにパテを塗って平らにしてクロスを貼る方法、もう一つが今の壁をそのままでベニヤを貼ってその上にクロスを貼る方法です。

今回は後者のベニヤを貼る方法で張り替えました。その様子をご紹介します。

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工事の手順です。
砂壁の上に直接クロスを貼ることはできません。
下地に5.5㎜厚のベニヤを貼ります。
ベニヤは接着剤と釘で止めます

ベニヤは正確に90度-90度の四角形ですが、壁はそうもいきません。
新築時でも厳密には90度のところはありません。
築年数が経っているお家ではなおさら歪みが生じています。
壁をベニヤに合わせることはできないのでベニヤを壁の歪みに合わせて調整して貼っていきます。
この作業が一苦労です。

ベニヤを貼るところまでは大工さんの仕事で、ここからは内装やさんの仕事になります。
ベニヤのジョイント部分にメッシュテープを貼ります。
さらにパテを打って不陸がないようにベニヤの凸凹を解消しておきます。
この下地処理をおろそかにするとクロスを貼ったときにその凸凹が表に出てきてしまい、見た目の不格好な仕上がりになってしまいます。

パテが乾いたところでクロスを貼っていきます。
今回は真壁（しんかべ）だったのでジョイントが必要なくスムーズに作業できました。
真壁（しんかべ）とは柱や長押（なげし）が壁の表面に露出している壁のことをいいます。
柱などが壁パネルに覆われていて見えない壁を大壁（おおかべ）といいます

今までは窓もなく暗い雰囲気の和室でしたが、クロスに張り替えたことで明るい清潔なお部屋になりました。

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　〇今回の現場の茅野市ってこんな街　

茅野市は日本のほぼ中央に位置する人口5.5万人ほどの八ヶ岳連峰のすそ野に広がる高原都市です。
都心からおよそ2時間とアクセスもいいリゾート地です。
蓼科高原、車山、白樺湖など八ヶ岳の大自然に恵まれているほか、縄文時代の国宝土偶「縄文のビーナス」「仮面の女神」に代表される歴史的遺産でも有名です。
茅野市役所は日本一標高が高いところ（801ｍ）にある市役所です