2026.06.22
劣化したセメント瓦屋根をガルバリウム鋼板へ葺き替えました 「蔵の壁は自分で塗り替えたけれど、屋根に上るのは危険なのでお願いしたい」 このようなご相談を松本市のお客様よりいただきました。 現地調査を行うと、築50年以上経過したセメント瓦は塗膜がほとんどなくなり、屋根材そのものが雨水…

今回のお客様は、
「瓦のズレや雨漏りはありません。でも、この重い屋根のままで大丈夫なのか不安なんです。」
というご相談でお問い合わせくださいました。
屋根工事というと、雨漏りや破損がきっかけになることが多いですが、今回は少し違います。
「今は問題ないけれど、将来に備えて耐震性を高めたい。」
そんな思いからご相談いただきました。





「瓦屋根は丈夫だから、そのまま使い続けられますよ。」
これは間違いではありません。
実際、今回のお住まいも雨漏りや瓦のズレはなく、屋根材そのものは十分使える状態でした。
それでもお客様が心配されていたのは、
「この重い屋根のままで、大きな地震が来ても大丈夫なのだろうか。」
ということでした。
現地調査の結果、屋根には約6,900kgもの和瓦が載っていることが分かりました。
そこで今回は、耐震性を高めるために軽量なSGL鋼板「GMルーフ」への葺き替えをご提案しました。
葺き替え後は、下地材を含めても屋根全体の重量は約1,500kgとなり、建物への負担を大幅に軽減しています。
次のようなお悩みがある方は、一度屋根の点検をおすすめします。
□ 築30年以上の瓦屋根に住んでいる
□ 雨漏りはしていないが地震が心配
□ 屋根が重いと聞いたことがある
□ 葺き替えが必要か分からない
□ 家族のために安心して暮らせる家にしたい
一つでも当てはまる方は、お住まいの状態を確認してみましょう。
屋根へ上がって詳しく調査したところ、瓦のズレや割れ、漆喰の大きな傷みは確認されませんでした。
和瓦は陶器でできているため、屋根材そのものは非常に耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば長く使える屋根材です。
今回のお住まいでは、瓦・瓦の固定状態・漆喰のいずれにも大きな不具合はありませんでした。
つまり、「壊れていたから葺き替えた」のではなく、「耐震性を高めるために葺き替えた」という点が、この工事の大きな特徴です。
しかし、屋根の重量を計算すると約6,900kgにもなりました。
建物に異常はなくても、この重さは地震の際に建物へ大きな負担をかける可能性があります。
今回、一番悩んだのは「本当に工事が必要か」という点でした。
屋根だけを見れば、大きな不具合はありません。
そのため、「今回は何もしない」という選択肢も十分ありました。
しかし、お客様が一番気にされていたのは「耐震性」です。
今回の工事で最も重要だった判断は、
「屋根を軽くすることが、耐震性向上につながる」という点でした。
和瓦は非常に優れた屋根材ですが、重量が大きいことだけは改善できません。
そこで、約6,900kgあった屋根を軽量なSGL鋼板へ葺き替えることで、屋根全体を約1,500kgまで軽量化できると判断しました。
建物へかかる荷重を大きく減らせることが、今回の葺き替えをご提案した最大の理由です。
今回はニスクの**GMルーフ(SGL鋼板)**をご提案しました。
瓦屋根は凹凸が大きいため、上から新しい屋根材を重ねるカバー工法は施工できません。
そのため、屋根材を変更するには葺き替え工事が必要になります。
GMルーフはSGL鋼板を採用した軽量屋根材で、従来のガルバリウム鋼板より高い耐久性が期待できます。
今回のお住まいでは、屋根を軽くしながら耐久性も確保できることから、最適な屋根材と判断しました。
お客様からも、
「数字で屋根の重さを説明してもらえたので、とても納得できました。」
とのお言葉をいただき、安心して工事をお任せいただきました。
今回の工事は、雨漏りや瓦のズレがきっかけではありません。
一番のきっかけは、お客様が感じていた
「この重い屋根で地震が来ても大丈夫だろうか。」
という不安でした。
和瓦は非常に耐久性が高く、屋根材として優れています。
しかし一方で重量が大きく、建物へ常に大きな荷重がかかっています。
今回の屋根を計算すると、瓦だけで約6,900kgにもなりました。
この重量を軽減することが、今回の工事で最も重要な目的でした。
既存の和瓦を一枚ずつ撤去していきます。
今回はクレーン車が安全に設置できる現場だったため、クレーンを使用して効率よく瓦を搬出しました。
約6,900kgもの瓦を人力だけで運ぶと、作業時間だけでなく安全面のリスクも大きくなります。
クレーンを使用する場合は、
・十分な設置スペースがあるか
・高圧線が近くにないか
・周囲の安全を確保できるか
などを事前に確認してから作業を行います。
瓦を撤去した後は、瓦を固定していた桟木も取り外します。
桟木(さんぎ)とは?
瓦を引っ掛けて固定するための木材です。
新しい野地板を施工するためには、屋根面を平らな状態に整える必要があります。
細かなゴミやホコリまで丁寧に清掃し、新しい屋根の土台づくりを行いました。
見えなくなる部分だからこそ、丁寧な下準備が屋根全体の耐久性につながります。
既存屋根の上から12mm厚の構造用合板を全面に施工しました。
屋根材だけを新しくしても、下地が弱ければ本来の性能は発揮できません。
今回は屋根を軽量化するだけでなく、下地も補強することで、屋根全体の強度を高めています。
既存の下地は大きな腐食もなく、良好な状態でした。
普段から適切にメンテナンスされていたことが分かり、この健全な下地を活かしながら補強を行いました。
構造用合板の上には、軟質弾性プラスチックルーフィングを施工しました。
ルーフィングは屋根材の下で雨水の侵入を防ぐ、防水の要となる建材です。
万が一、屋根材の隙間から雨水が入り込んでも、ルーフィングが健全であれば建物内部への雨漏りを防ぐことができます。
今回採用した軟質弾性プラスチックルーフィングは、芯材に樹脂を使用しているため破れにくく、高い耐久性が期待できます。
屋根は見える屋根材だけでなく、見えない防水層まで新しくすることが大切です。
最後に、SGL鋼板製のGMルーフを施工しました。
GMルーフの重量は1㎡あたり約4.7kg。
一方、和瓦は1㎡あたり約50kgあります。
つまり、屋根材だけで約10分の1まで軽量化できる計算です。
今回のお住まいでも、約6,900kgあった屋根は、下地材を含めても約1,500kgまで軽量化できました。
屋根を軽量化することで、地震時に建物へかかる負担の軽減が期待できます。
施工完了後は屋根全体を確認し、傷や汚れ、足跡が残っていないか細かくチェックします。
屋根工事は完成した瞬間だけでなく、その後何十年も安心して暮らしていただくことが目的です。
最後まで責任を持って品質を確認し、お客様へお引渡ししました。
重厚感のある和瓦屋根から、すっきりとしたデザインのSGL鋼板屋根へ生まれ変わりました。
見た目の印象だけでなく、屋根全体の重量は約6,900kgから約1,500kgまで軽量化されています。
お客様からは、
「屋根がこんなに重かったとは思いませんでした。数字で説明してもらえたので納得できました。これで安心して暮らせます。」
という嬉しいお言葉をいただきました。
雨漏り対策だけではなく、将来の地震への備えという安心も得られた工事になりました。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 工事内容 | 和瓦屋根葺き替え |
| 使用屋根材 | ニスク GMルーフ(SGL鋼板) |
| 工事費用 | 250万円(税込) |
| 工期 | 約1週間 |
和瓦は非常に耐久性の高い屋根材であり、適切なメンテナンスを行えば長期間使用できます。
一方で、重量が大きいことは構造上の特徴です。
今回のように雨漏りや破損がなくても、「屋根を軽くしたい」という理由で葺き替えを選ばれるケースもあります。
SGL鋼板とは?
ガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えて耐久性を高めた金属屋根材です。軽量で耐食性にも優れており、耐震性を重視した屋根リフォームでも多く採用されています。
屋根工事は「壊れてから行うもの」だけではありません。
将来の安心のために行う屋根リフォームという選択肢もあります。
今回の工事で最も大切だったのは、「屋根が傷んでいたから葺き替えた」のではなく、「お客様が安心して暮らせる住まいにするためのご提案だった」ということです。
和瓦は非常に優れた屋根材です。
そのため、私たちはすべての瓦屋根に葺き替えをおすすめすることはありません。
今回は耐震性へのご不安という、お客様のご要望に合わせて軽量金属屋根をご提案しました。
職人としても、「屋根を替えたのに雨漏りした」と言われることだけは絶対に避けたいという思いで、一つひとつの工程を丁寧に施工しています。
お住まいによって最適な工法は異なります。
まずは現地調査を行い、本当に葺き替えが必要なのかも含めて、分かりやすくご説明いたします。
□ 築30年以上の和瓦・セメント瓦屋根にお住まいの方
□ 屋根の重さが気になっている方
□ 地震への備えを考えている方
□ 葺き替えが必要か専門家に相談したい方
□ 屋根を軽量化した場合のメリットを知りたい方
イトウ住建では、お住まいの状態とお客様のご要望を丁寧にお聞きし、本当に必要な工事だけをご提案しています。
まずはお気軽にご相談ください。
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