屋根には不可欠な材料ルーフィングの種類と役割のお話
いつも街の屋根やさん松本諏訪平店の記事をご覧いただきありがとうございます。屋根工事をご検討中の皆様に参考になるような記事を紹介していきますので今後ともよろしくお願いいたします。今回は屋根には欠かせない部材、ルーフィング(防水シート)をご紹介します。ルーフィングは屋根材のすぐ下にあって、文字通り防水の役割のあるシートです。素材は様々なのでその紹介や特徴などをお話していきます。
ルーフィングは屋根材と同等かそれ以上に重要な建材です。屋根材の下には野地板という板状の下地、その下に垂木という角材の下地があります。野地板、垂木とも木造住宅の場合は木製です。ルーフィングで防水をしていないと万が一屋根材の下に水が入った場合、その水は木材を通過してすぐに小屋裏入ってしまい、雨漏りにつながります。屋根材で防ぎきれなかった雨水を最後の砦で室内への侵入を防いでくれるのがルーフィングです。ごく稀にルーフィングがない屋根や、ルーフィングがボロボロで穴だらけの屋根があります。雨漏りの危険性大です。
弊社でよく使用しているルーフィングをご紹介します。◆シズレキ(静岡瀝青工業株式会社) 改質アスファルトルーフィング
アスファルトにゴムや合成樹脂などを混合したルーフィングで、従来のアスファルトルーフィングの耐久性が劣るという欠点を克服したルーフィングです。厚さが1mm前後あるので、簡単に破けることはなく、耐候年数は20年以上です。
◆シズレキ(静岡瀝青工業株式会社) 粘着層付改質アスファルトルーフィング上記の改質アスファルトルーフィングに粘着層がついていて、貼って止めるルーフィングです。勾配が緩く水はけがよくない屋根や、劣化が激しいスレート屋根に使っています。値段が高いのが欠点ですが、屋根材や下地材に密着させるので防水効果は高い建材です。
◆株式会社チャンピオン チャンピオンルーフィング弊社で最もよく使っているルーフィングです。改質アスファルトルーフィングとは材質が異なり、軟質弾性プラスティックつまり樹脂製のルーフィングです。耐候年数が高くそれに反して値段がさほど高くない、コストパフォーマンスに優れたルーフィングです。防水性、施工性も高く、お勧めのルーフィングです。
◆葺き替えでチャンピオンルーフィング使用の場合野地板も張り替えるのでルーフィングは新しい野地板に止めます。タッカー(大きなホチキスのような道具)で止めていきます。重なりを20cmと十分にとるので重なりからの水の侵入も心配ありません。少し太めのホチキスの針なので針穴が小さくルーフィングを傷めません。
◆カバー工法でチャンピオンルーフィング使用の場合
ルーフィングは古い屋根材に止めます。タッカーでは止められないので釘もしくはビスで止めます。釘穴が開いてしまうので防水テープもしくは金属片を入れて止めます。重なりは同じく20cmとります。
屋根材の下に隠れて見えなくなってしまうルーフィング、もしかしたら存在すら知らなかった方も多いかもしれません。でも大変重要な建材です。業者から出された見積もりのルーフィングの項目を是非確認してください。
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