塗装してはいけない屋根をご紹介 正しい屋根のメンテナンス方法
そろそろ屋根塗装をしようと業者に問い合わせをして、下見をしてもらったら「この屋根は塗装できません」と言われた方もいらっしゃると思います。私たちの商圏である松本地域や諏訪地域でも何度か塗装できない屋根を見ました。
「塗装できない」には①塗装できない屋根材 ②塗装できない劣化状態 ③塗装する必要がない屋根材 の3つの意味があります。今回は①②③それぞれの屋根をご紹介し、塗装できないならどんなメンテナンスが必要かをご説明したいと思います。
2004年を最後にスレート屋根(セメントに繊維素材を混ぜて高温処理した屋根材)にアスベスト(石綿)が使えなくなりました。アスベストは屋根材の強度を出すために必要な材料でした。そのためノンアスベストの屋根材の開発が進みましたが、その技術が追い付かなかったので、アスベストが使えなくなる2000年前後の屋根材は脆弱なものが多く、様々な不具合が発生しました。特に写真のパミールやコロニアルNEOはその代表格と言えます。塗装できない屋根で検索するとパミールやコロニアルNEOの名前はすぐに見つかるかと思います。
2000年前後に作られたスレート屋根は塗装できないというか、高いお金を出して塗装しても意味がない屋根材の可能性があります。塗り替えた塗膜はしっかり付いていても、屋根材自体に問題があれば塗装しても意味がありません。塗装の可否を見極められる塗装やさんに依頼されるのがいいかと思います。
スレートの場合何カ所も割れていたり、塗膜のはがれが著しかったり、塗膜がはがれた部分から水を吸っていたりすると塗装することはできません。
金属系の屋根の場合は、古い塗膜が著しく剥がれていると塗装は困難です。もし塗装をするのであれば古い塗膜を全部剥がして塗る必要があります。剥がれかかった古い塗膜の上に塗装してもすぐに剥がれてしまうからです。古い塗膜を剥がすだけでもそれなりの費用が掛かかってしまいます。
和瓦(釉薬瓦)は塗装する必要がありません。(塗装ができません)
また、ディプロマットやエコグラーニなどに代表される表面に天然石が吹き付けてある金属系の屋根材も塗装の必要はありません。
その他にステンレスの屋根、銅板の屋根も塗装する必要がありません。
塗装できな屋根材のメンテナンス方法 ~カバー工法~
主にスレート屋根のメンテナンス、トタンなどの金属屋根のメンテナンスで取られる方法がこのカバー工法です。既存の屋根を解体することなく、その上からカバーする方法です。余分な廃材が出ないので環境にやさしい工法、撤去処分費が発生しないお財布にやさしい工法です。ガルバリウム鋼板などの金属系の屋根や、天然石吹付屋根などを重ね葺きするのが一般的です。
使用する屋根材にもよりますが、耐久年数は20年~50年です。
主に瓦系の屋根のメンテナンスに用いられるのが葺き替えです。瓦は屋根面に凹凸があるため、カバー工法はできません。瓦の撤去処分という費用が余計に掛かってしまいますが、構造用合板を入れて補強できる、屋根が軽くなるので耐震性が上がるといったメリットもあります。
こちらも耐久年数は20年~50年です。
屋根は24時間365日私たちの生活を風雨や日光から守ってくれています。でもなかなか見ることができないものです。ご自分の家の屋根が今どういう状態か把握していない方も多いかと思います。ただ、メンテナンスを怠り、その時間が経てば経つほどメンテナンスの選択肢が減り、メンテナンス費用が増えてしまいます。
私たち街の屋根やさん松本諏訪平店では点検、お見積もりは無料で行っています。一度お問い合わせいただき屋根の点検を受けてください。
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