松本エリアで人気の屋根材スレートについて徹底解剖します
いつも街の屋根やさん松㎡と諏訪平店をご覧いただきありがとうございます。今回は松本エリアでも人気の屋根材スレートについて、特徴やメリットデメリット、メンテナンス方法などを徹底解剖していきたいと思います。
スレートとはセメントに木質繊維を混ぜて板状に成型したものに、表面塗装を施した屋根材です。以前はアスベストを入れていましたが、アスベストが廃止されたため、現在ではノンアスベストのスレートしかありません。カラーベストやコロニアルとも呼ばれていますが、両者は商品名でシェアが高かったためスレートの代名詞的に使われています。スレート自体に防水性がないので表面を塗装することによって、防水性を出しています。塗膜が剥がれると防水性がなくなり割れなどのスレートの不具合、雨漏りなどの構造体の不具合が生じてしまいます。
◆比較的安価で施工することができます
素材自体安価で手に入るうえに、施工も簡単にできます。施工できる工務店や職人も多いことから、費用を抑えることができます。
◆デザインやカラーが豊富
セメントを成形して作るスレートなので、デザインや柄を自由に加工できます。表面も塗装をしているので様々な色の商品が出ています。
◆軽量なので耐震性が高い
屋根材の中では比較的軽量なので耐震性が高い屋根材です。
◆強度が低い
冒頭でも書きましたがアスベスト(石綿)が2006年で完全廃止になったので、それ以降のスレートは強度が低いものがあります。割れやすかったり、ミルフィーユ状に1層1層剥がれてしまったりという物もありました。今では研究開発も進んでいますがそれでも割れやすい屋根材ということは否定できません。
◆メンテナンス頻度が高い
これも冒頭で書きましたが表面を塗装して防水しているので、塗膜が劣化すると防水性が劣ります。結果的に割れやすさにもつながりますし、雨漏りにもつながってしまいます。
◆塗装によるメンテナンス
割れやクラックがなく、比較的劣化が少なければ塗装によるメンテナンスが可能です。塗装の場合下塗りにひと工夫が必要で、浸透性のプライマーという下塗り材を使います。粘度のない塗料でこれを染み込ませるように塗っていきます。強度を高めるためです。また、上下の屋根材の重なりにタスペーサーという部材をはめ込みます。つながりの部分に塗装すると隙間に塗料が入ってしまいふさがってしまいます。重なり部分の隙間がふさがってしまうと入った水が逃げることができず、雨漏りにつながります。それを防ぐのがタスペーサーです。右の写真がタスペーサーを入れているところです。そのあとトップを2回塗るのが一般的なスレートの塗装方法です。
◆カバー工法
割れやクラックなど劣化が進んでしまっている屋根は塗装でのメンテナンスが不可能です。その場合新しい屋根材を上からかぶせる重ね葺きをしなければなりません。古い屋根を撤去して新しい屋根を葺く葺き替えも可能ですが、古い屋根材にアスベストが入っている場合は処分費が高額になってしまいます。アスベストは飛散しなければ問題ないので上から新しい屋根をかぶせるカバー工法が現実的です。新しくかぶせる屋根材は金属系の屋根がほとんどです。
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