結露が発生してお困りではないですか?結露についてお話します
冬の寒さが厳しい長野県では特に窓がビチョビチョになる結露にお困りの方が多いかと思います。結露発生のメカニズムを説明して、結露対策を少しお話します。少しでも結露のお悩み解決につながればいいと思います。
最近は高気密住宅が多くなり、かえって結露が発生しやすくなっているかと思います。暖を取るためにエアコンや電気系の暖房器具、温水ルームヒーターなどをお使いならば、あまり気にならないかもしれませんが、ファンヒーターなど灯油やガスを燃焼させる暖房器具はかなりの水分を発生させます。灯油1Ⅼを燃焼させると1Ⅼ以上の水が発生するといわれています。
結露の発生のメカニズムをご説明します。まずは飽和水蒸気量の説明、飽和水蒸気量とは1立方メートルの空気中に含むことができる最大水分量のことです。これは空気の温度によって変わります。温度が高ければそれだけ含むことのできる水分量が多くなります。例えば気温20度の飽和水蒸気量は17.3gです。湿度70%だとするとこの空気中に12.1gの水蒸気が入っているということになります。この空気が10度まで下がると、10度の飽和水蒸気量は9.4gなので12.1-9.4=2.7gの水蒸気が余ってしまいます。この余りが結露です。
屋根の霜も同じ原理です。放射冷却で屋根表面の温度が下がり周りの空気を冷やすため、まず結露が発生します。この結露が凍ると霜となって屋根を真っ白にします。気温が氷点下にならなければ夜露となります。
【お風呂の窓から結露】結露は建物にも影響を及ぼします。この写真はお風呂の窓から結露の水が外壁につたっているものです。この結露水が外壁に悪さをします
【窓周りの爆裂】こちらはその結露が壁と窓のつなぎ目から入って、その入った水が冬に凍結して壁を壊す爆裂という現象です。
結露はカビなどを誘発し、また外壁を壊すものです。人体にもお家にも決していいものではありません。結露対策としては
◆こまめに換気をする
昔の家は結露があまりありませんでした。それは気密性が高くなかったからです。大げさに言うと外気温=室内温でした。今は気密性が高く外気と内気の温度差が高いので結露が発生します。こまめな換気で空気の入れ替えをしてください。
◆暖房器具を替える
ガスや灯油を燃焼させ暖を取る燃焼系の暖房器具をやめて、エアコンや電気系の暖房器具など燃焼させないで暖を取る器具に変更するのも対策かと思います。
住んでいる人が呼吸するだけで水分が出て空気中の湿度は上がります。結露を全くなくすことは不可能かもしれませんが、軽減することはできます。人体や家屋に影響がないくらいまで軽減したいものです。
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