屋根の部位の名称を少しお話します。破風って?軒天ってどこ?
屋根工事をご検討されて業者に依頼をすると、その業者が下見採寸をして見積もりを出します。その見積もりをもとに工事内容の説明や金額の説明があります。その打ち合わせの時に、私たちは極力専門用語は使わずにご説明するのですが、どうしても専門用語を使ったほうが話しやすいのでついつい出てしまうことがあります。見積もりの中も専門用語が並んでいます。そんなときのための予備知識として、屋根の部位について少しご説明します。
棟は勾配方向が違う屋根面同士がぶつかるところです。その頂上を大棟(おおむね 左の写真)といいます。
寄棟の形状の屋根(四方に傾斜がある屋根)には大棟の隅から四角形の角に向かって下がり棟(さがりむね)があります。
大棟、下がり棟ともほとんどの場合下地に木材を使っています。木材に釘で板金などを止めているのですが、経年で木材が腐食してしまい釘が抜けて板金が外れてしまうことがよくあります。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、棟の工事をする場合、この下地を樹脂製のものにします。腐食しないので長持ちします。
2方向に斜面のある切妻屋根の妻側(斜めの部分)、もしくは1方向に斜面のある片流れの屋根の斜めの部分の屋根の側面、左の写真で言うと黒い板金の下の白い板金が破おしくはは破風板というところです。防風、防水、防火の役割がある大事な部材です。
ケラバとは屋根斜面の端の部分、写真で言うとイモ虫みたいな部分です。直射日光が当たるのを抑制したり、外壁に雨が直接当たるのを防いだりする役割があります。また、屋根材の端になるので雨漏りしやすい個所ですが、その防止の役割もあります。上の写真の黒い板金部分もケラバです。
屋根の一番低い部分です。外壁から少し出すのが一般的ですが、最近はデザイン性から軒ゼロの住宅も目立ってきました。この軒の出の裏側を軒天、軒裏天井といいます。
鼻かくしとは軒先の雨樋がついてる面を言います。写真で言うと雨樋の受け金具がついている板金部分です。諸説あるようですが、垂木(棟から軒先にかける屋根下地や屋根材を支える木材)の先端「鼻」を隠す板で鼻隠しといわれているようです。
以上が屋根工事でお見積りをとった際に、どうしても出てきてしまう代表的な専門用語です。頭の片隅に置いておいていただければいいかと思います。
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